『クラシック名曲「酷評」事典 』上・下巻3月27日発売

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『クラシック名曲「酷評」事典 』の上・下巻が2021年3月27日(土)に発売される。

◆ 『クラシック名曲「酷評」事典 』 関連画像

ベートーヴェン以降総勢43名の作曲家と作品に寄せられた、著しく先見の明を欠いた批評の数々。酷評から見えてくる「名曲」とは?

本書は、ロシア系アメリカ人の音楽家、ニコラス・スロニムスキーによって編纂された、世にも稀な「酷評事典」。ベートーヴェンからストラヴィンスキーやショスタコーヴィチまでの同時代に書かれた評論の中から、酷評だけを選り抜いて編纂された。書き手の多くは、当時の主要メディアで健筆をふるった音楽評論家、ジャーナリストたち。いずれも教養があり、音楽に造詣が深く、耳の肥えた人物ばかりだ。いまでは当然のように「名曲」「不朽の名作」として語られるような作品が、初演当時これほどまでに口をきわめてこき下ろされていた事実に、誰もが驚かされるだろう。ここに記されているのは、クラシック音楽が発展してきた背後で、人々の「音楽を聴く耳」がどのように変化してきたかの記録でもある。

上巻には作曲家ピーター・シックリー(別名P.D.Q.バッハ)による序文と編者スロニムスキーによる前書きが、下巻には作曲家の望月京氏によるエッセイと文筆家・ゲーム作家の山本貴光氏による解説が加わり、本書をいっそう楽しむためのガイドとなっている。また、本書の大きな特徴とも言える「罵倒語索引」は必見。磨き抜かれた酷評表現の数々に、むしろその曲を聴いてみたい好奇心にかられる。いわゆる「名曲解説」は読み飽きたという方に、“劇薬”となる本書をおすすめしたい。


『クラシック名曲「酷評」事典 上』

●新版への序文
「もし何かすてきな言葉を思いつかないなら、こちらに来て私の隣に座りたまえ」(ピーター・シックリー)
●事典への前奏曲
「なじみなきものに対する拒否反応」(ニコラス・スロニムスキー)
■商品詳細
定価:1,900円(本体価格)+税
仕様:四六判/240ページ
発売日:2021年3月27日
https://www.ymm.co.jp/p/detail.php?code=GTB01096892


『クラシック名曲「酷評」事典 下』

[日本語版特別寄稿(巻末)]
●エッセイ:「未必の飴(あめ)と鞭(むち)を求めて」(望月京/作曲家)
●解説:「音楽には愛を、罵倒にも芸を」(山本貴光/文筆家・ゲーム作家)
■商品詳細
定価:1,900円(本体価格)+税
仕様:四六判/248ページ
発売日:2021年3月27日
https://www.ymm.co.jp/p/detail.php?code=GTB01096893

◆(株)ヤマハミュージックエンタテインメントHD オフィシャルサイト
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