ミック・フリートウッド、初めてピーター・グリーンの演奏を聴いたとき「良くないと思った」

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ミック・フリートウッドは、プロのミュージシャンとして活動を始めたばかりのとき、未来のバンド・メイト、ピーター・グリーンに対し大きな間違いを侵すところだったという。グリーンが、ピーター・バーデンスのバンドThe Peter B‘sのオーディションに現れたとき、彼の才能の真価を見極めることができなかったそうだ。

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フリートウッドは、『Classic Rock』のインタビューで「僕の最初の過ちだ」と、そのときのことを振り返った。「僕ら、すでに何人かのギタリストを試していたんだ。でも、グリーニーの噂を聞いた。彼は、チェロ・ケースのような小さな茶色のケースにレスポールを入れて、やって来た。プラグインしたとき、僕はピーター・バーデンスに“彼は良くないと思う。同じものばかりプレイしてる”って言ったのを覚えてるよ。もちろん、僕が耳にしていたのは、ピーターの演奏のわかりやすい部分に過ぎなかった。でも、僕は困惑し、“この人、3日間で全部の曲を覚えられるのか?”って考えてた」

「ところが、ピーター・バーデンスにはわかっていて、“ミック、君は間違ってる。彼にはスタイルとトーンがある。それにファンキーだ”って言われたんだ。もちろん、グリーニーは合格だ。その後の2週間は嵐のようだった。ビックリ仰天だったよ。皮肉な話だ。僕は以来、ピーター・グリーンの熱烈な支援者なんだから。黙れってぴしゃりと言ってくれた人がいたのを神に感謝してる」

フリートウッドは2020年2月にピーター・グリーンの音楽を称える特別公演<Mick Fleetwood & Friends Celebrate The Music Of Peter Green And The Early Years of Fleetwood Mac>をロンドンで開催。このコンサート・フィルムは当初、今年春に世界各地で劇場公開される予定だったが、パンデミックにより変更が生じ、4月24日(日本時間25日)にストリーミング・サービスNugs.netでプレミアされることとなった。

グリーンはこの公演の数ヶ月後、73歳で死去。フリートウッドは「考えを変えるかもしれないと思い、彼の席を用意してた」そうで、グリーンに公演を観てもらうことができず残念だったと話している。「英国でプレイするときはいつも、ピーターに“良かったら来てくれ”って言ってた。何度か来てくれたよ。この公演には来なかった。でも、彼は映像を見るのを楽しみにしていたんだ。悲しいことに、それは叶わなかった」

Ako Suzuki

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