ピーター・フランプトン「僕には人生、新型コロナ、封入体筋炎の3つの時計がある」

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難病、封入体筋炎を患うピーター・フランプトンが、今後のツアーの見通しについて語った。

◆ピーター・フランプトン画像

フランプトンは2019年、筋肉に慢性的な炎症/変性が生じ、筋力が徐々に低下する封入体筋炎を患っていることを公表し、北米でフェアウェル・ツアーを開催した。その後、ヨーロッパでも行うはずだったが、新型コロナウイルスのパンデミックが発生し、実現できずにいる。

その間にも病は進行しており、Grammy.comのインタビューで、パンデミックが収束したらツアーを再開したいと考えているかとの質問に、フランプトンはこう答えた。「現実的な話をしないとね。僕らにはいま、2つの時計がある。1つは人生の時計で、もう1つはコロナの時計だ」

「でも、僕には3つ目の時計がある。封入体筋炎だ。残念ながら、ゆっくりではあるが確実に僕は手、腕、足の力を失いつつある。治療法はない。ツアーの日程を再調整するのにあと1年かかるとしたら、僕は手が動くのか、立っていられるのか、現実的に考えなくてはならなくなるだろう」

「それが、僕が向き合わなくてはならないことだ。自分が望むようにプレイできないのにステージに立ち、みんなから憐れまれるなんて嫌だ。それはない。もし、2019年10月12日にサンフランシスコで行った公演が最後になるなら、それはそれでいい。でももちろん、1年以内……、僕は少なくとも1年はかかるだろうと見ているが、ステージに戻れたらと、僕は誰よりも願ってる」

フランプトンはツアーができない間、インストゥルメンタルのカヴァー・アルバム『Frampton Forgets The Words』を制作。ロキシー・ミュージック、デヴィッド・ボウイ、ジョージ・ハリスン、レディオヘッド、スティーヴィー・ワンダーら、彼のお気に入りの10曲を、1954 Les Paul Phenixで演奏した。このアルバムは4月23日にリリースされる。

Ako Suzuki
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