【Pearl75周年特集】田浦楽が語る“世界のパール”の安定感と耐久性、「無敵状態ですね(笑)」

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■世界中でシェアされていて
■世界中で支持されている安心感

──そのエクスポートを使い始めてから約20年。Pearl Drumsはずっと相棒なわけですね。

田浦:そうです。これ以上のものはないですね、最高です。僕がPearlを使い続けている理由は、初心者時代から変わらず、壊れないということが大きくて。いくら速いプレイができる操作性や、カッコいい音を出せる音質の高さがあったとしても、壊れたら音が出せないですから。Pearlは、そこを本当の意味で理解しているメーカーだと思うんですね。それを追求するために、多くのドラマーと密接な関わりを持って意見を汲み上げて、研究を重ねて、いい製品を作っている。そういうことの全てがリンクしていると思っています。

▲田浦楽 with President Series Phenolic

──フルパワーで叩くこともあるドラムは、まず耐久性の高さが重要だと。

田浦:僕は一時期、いろんなメーカーのキックペダルを使っていたこともあるんです。そのどれもが音はいいんだけど、ちょっともろかったり。例えば、海外ツアーや海外フェスになると、周りに楽器屋がない場所に行ったりすることもあるんですよ。壊れちゃったらライブができない、そこで終わりなんですね。自分は演奏できるのに、楽器が壊れてできないってのは、一番のストレスで。だから、アマチュア時代からすごく感じていたことですけど、ツアーしていく中で、改めて“壊れない”ってことが大事だなと。どんな状況でも耐えうるのがPearlです。

──過去にはバスドラム用フットペダルのプレートを何度も割ったことあるそうですね?

田浦:ほかのメーカーだと、だいたい1ヵ月ぐらいで真っ二つになるんですよ。でもPearlは凄い、ハンパじゃない。それでも常に3セットぐらい持ち歩いています(笑)。僕にとって一番相性が良くて、必然的にPearl Drumsに辿り着いたといってもいい。それにPearlのスタッフさんはすごくマメな方ばかりで、お互いの連携やパートナー関係もしっかり確立されているんですよ。

──世界中をツアーするドラマーにとって、Pearlがヨーロッパやアメリカでも展開していることも大きいですか?

田浦:デカいです。どの国に行ってもPearl Drumsはあるし、パーツも売っている。世界中でシェアされていて、世界中で支持されているメーカーへの安心感。無敵状態ですね(笑)。

▲田浦楽 with President Series Phenolic

──今現在、田浦さんが使っているドラムセットは?

田浦:マスターズシリーズのプレミアムレジェンドです。日本は湿気が多いので、なるべくシェルが薄くて胴鳴りしやすいものを選んでいます。それと、アメリカ用のセットはリファレンスシリーズです。向こうは気候がカラッとしているので、ラクにいい音が鳴らせるんですよ。で、ヨーロッパではリファレンスピュアを使ってます。スネアは基本的にセンシトーンのスチールシェルですね。“これ以上のスネアはない”と思ってるくらい、ずっと愛用しているんです。すごく手頃な値段で買えるスネアなので、みんな驚くんですよ(笑)。ライブのPAさんから「スネア、超いいね〜。何ていうシリーズなの?」って聞かれたので、「センシトーンというスネアで、街のスタジオとかにも置いてあるようなスネアですよ」と教えると、「エーッ!?」って(笑)。その翌日ぐらいには、そのPAさんも「いろんな現場に持っていきたい」ってセンシトーンを買ってましたから。

──75周年を迎える2021年には、センシトーンの新製品がリリースされますが、どのあたりが特に気に入っているんですか?

田浦:胴鳴りも倍音もマイク乗りもすごくいいんですよ。基本的にスネア用の標準マイクってシュア57なんですけど、57でもよく録れるし、他のどんなマイクを使ってもセンシトーンの音が鳴る。すごく安定しているんですよね。高校生でも買えるぐらい手頃な価格ながら、使用しているプロも多いというのは、企業努力の賜物だと思います。僕がレコーディングエンジニアとして担当するアーティストは、みんなセンシトーンを使ってます。海外でもセンシトーンを使っているドラマーは少なくないですよ。ヨーロッパのフェスでアーチ・エネミーのダニエル・アーランドソンと話したんですけど、「最近はセンシトーン使ってるよ」と言ってました。今のラウド系ってブラスシェルを使っているドラマーが多いんですけど、スチールシェルのほうがいわゆる深い音が出せるんですよ。自信を持ってお勧めできます(笑)。

取材・文◎長谷川幸信
撮影◎野村雄治



■パールドラム75周年記念オンラインイベント<Pearl Drums 75th Anniversary Special Day>

無料配信:パール楽器製造オフィシャルYouTubeチャンネル
https://www.youtube.com/user/pearldrums1946/featured
▼出演
つのだ☆ひろ、 真矢(LUNA SEA)、 夏芽(SHAZNA, RAISE A SUILEN)、 田浦楽、 KOUICHI (10-FEET)、GODRi (SiM)、大洗高校マーチングバンドBLUE HAWKS、 森 匠勲、相澤政宏(東京交響楽団)、 高橋紫微(フルーティスト)etc...
▼コンテンツ
・スペシャル対談 真矢 × 飯石真之(パール楽器製造株式会社 代表取締役社長)
・パール75周年記念新製品オンライン発表会
・つのだ☆ひろ/真矢/夏芽/田浦楽によるトーク&パフォーマンス
・KOUICHI (10-FEET) × GODRi (SiM)対談&パフォーマンス
・⼤洗⾼校マーチングバンドBLUE HAWKS パール75thドリルショー
・森 匠勲 パール75th アニバーサリー マーチングベースアンサンブル「to the Next Stage」
・つのだ☆ひろ&⾼橋紫微が巡る パールフルート工場探検
・相澤政宏(東京交響楽団)フルート独奏
・アーティストからの75thお祝いコメント

協力:株式会社 y’s connection / NiceB、 BARKS
後援:BARKS


◆インタビュー【1】へ戻る
◆Pearl Drums 75th Anniversary 特集ページへ
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