【世界珍楽器さんぽ #4】Twitterのトレンドワードに便乗しそこねたバラライカ

バラライカはロシアのギター系の弦楽器です。日本では同名のアニメソングやキャラクターのほうが有名かも。数日前、Twitterのトレンドにアニソンの「バラライカ」が入っていて「便乗しておけば良かった！」と後悔しました。

さてこのバラライカ、ギターとの最大の違いは三角形のボディの形……に見えますが、実は「3弦」「チューニングはミ-ミ-ラ（同音の弦がある）」というところが楽器としては最も違います。

また、音色を聞いてみるとギターよりもウクレレやバンジョーに近いと感じられるかもしれません。これは弦楽器の音色がボディ内の空間の広さや穴の大きさ、弦の材質で変わるからです。


人によっては「バラライカってやたらデカい三角形の楽器じゃなかったっけ？」というイメージがあると思います。ですが、大きいバラライカは単にベース用のものというだけ。ヴァイオリン属の最大楽器・コントラバス（ウッドベース）と同じことです。

エレキベースはあのサイズでコントバラスなみの低音が出るため忘れがちですが、アコースティックで低音を鳴らそうとすると、楽器のサイズは大きくなります。三角形のバラライカでは、あんなサイズになったんですね。

デカいバラライカについては、まあ役割的にも音域的にもベースと同じです。なので、普通にハードロックやメタルのカヴァーができますし、アンプとエフェクターを繋げばほとんど同じ音が鳴ります。メリットは「ライブで使えばめちゃくちゃ目立つ」ことでしょうか。


（BARKS編集部 安藤）