ミシェル・ザウナーによるソロ・プロジェクト“ジャパニーズ・ブレックファスト”、4年振りとなるニューAL完成

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「新しいアルバムを書き始めた瞬間から、ジャパニーズ・ブレックファストのミシェル・ザウナーはそれをジュビリー(編注:記念祭、祝祭、祝典、歓喜などの意)と呼びたい、と思っていた。つまるところ、ジュビリーとは時の経過を祝うものだ。鮮やかなテクニカラーな新時代への願いを招き入れるためのフェスティヴァルなのである……」。

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ザウナーの過去2枚のアルバムは、苦悩への対処としての在り方として高い評価を獲得した。『Psychopomp』は彼女の母親が癌の治療を受けたときに書かれ、『Soft Sounds From Another Planet』は彼女が母の死から抱いた悲しみを取り除き、コスモス(秩序、調和のとれた宇宙)を探索するための導管として使われた。そして、新たな10年が始まった今、一見崩壊しつつある我々の世界ではそのリソースが大変不足はしているが、ジャパニーズ・ブレックファストは幸福と向き合う準備ができたと言えるだろう。

本作を聴けば、ミシェル・ザウナーはこれまでで最も大胆なアイデアと歌を受け入れていることに気づく。ビョークの『Homogenic』などにインスパイアされたこの作品で、大きいこと(ビッグネス)を伝える。大きいアイデア、大きい質感、色、サウンド、そしてフィーリング。そして全てが極端に感じられたとき、『ジュビリー』は最大限の喜び、イマジネーション、爽快感の光景を示す。「感じるために戦うことについてのレコード。私は純粋なものを再体験したかった。創造の純粋な喜び……。曲は、若い時の楽観主義を思い出し、それを成人期に適用することについてのもの。より良い人になる為、難しい選択をし、恥ずべき出来心と戦い、コミットメントを尊重し、絶え間ない闘争へと立ち向かうことについて歌っている」とミシェル・ザウナーは語る。

『ジュビリー』を通して、本当の物語を語るため、ザウナーは自身の人生を各曲の宇宙へと注ぎ込む。そしてそれらの宇宙に順を追って詳細を記入できるようにする。喜び、変化、進化。これらの事はリアル・タイムで、本当の努力を持って行われる。ジャパニーズ・ブレックファストがここに存在するのはそのためなのだ。


ジャパニーズ・ブレックファストは米フィラデルフィア出身のミシェル・ザウナーのソロ・プロジェクトだ。インディ・ロック・バンド、リトル・ビッグ・リーグのフロントウーマンとして2枚のアルバムをリリースした後、ミシェル・ザウナーはジャパニーズ・ブレックファストをスタート。2016年4月にYellow Kよりデビュー・アルバム『Psychopomp』をリリースした。アルバムは高い評価を獲得し、リリース後間もなくDead Oceansと契約。同年9月に『Psychopomp』はDead Oceansよりワールド・ワイドでリリースされ、SlowdiveやMitskiのアメリカツアーのオープニングをつとめるなどし、人気を上げていった。2017年7月にはセカンド・アルバム『Soft Sounds from Another Planet』をリリース。アルバムはPitchforkで8.0/10を獲得する等好評を博し、翌2018年には<Coachella>や<Bonnaroo>などでプレイ。2019年の5月には二度目の来日公演もおこなった。


『ジュビリー』

2021年6月4日(金)リリース
DOC225JCD[CD/国内流通仕様] ¥2,500+税
ビッグ・ナッシング/ウルトラ・ヴァイヴ
世界同時発売、解説/歌詞/対訳付(予定)、ボーナス・トラックのダウンロード・カード封入(予定)

■収録曲目:
1. Paprika
2. Be Sweet
3. Kokomo, IN
4. Slide Tackle
5. Posing in Bondage
6. Sit
7. Savage Good Boy
8. In Hell
9. Tactics
10. Posing for Cars
※他、ボーナス・トラックのダウンロード・カード封入(予定)

◆ジャパニーズ・ブレックファスト bandcamp
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