BTS×dTV、3月配信コンテンツ見どころ総まとめ

【BTS WORLD TOUR 'LOVE YOURSELF'】

『LOVE YOURSELF』シリーズで描かれているのは、傷ついた少年が成長し羽ばたいたその先の物語。自分を愛することをコンセプトに据え、5thミニアルバム『LOVE YOURSELF 承 'Her'』、3rdフルアルバム『LOVE YOURSELF 轉 'Tear'』、リパッケージアルバム『LOVE YOURSELF 結 'Answer '』から構成されている。そのアルバムたちをもってスタートしたのが＜BTS WORLD TOUR 'LOVE YOURSELF'＞だ。全世界20都市を巡り、42公演行われた本ツアーは、会場の大きさも演出もこれまでとは桁違いのスケール。彼らが一歩ずつ、しかし着実にスターダムへのしあがっていることを、目に見える形で実感することができる。『LOVE YOURSELF』シリーズの収録曲はもちろん、それ以前にリリースされた人気曲も数多く組み込まれていて、ファン歴に関わらず楽しめるセットリストに。また、VCRはメンバーたちの自然な笑顔が見られるものから、ソロ曲のイメージを色濃く投影したものまでバリエーション豊かに展開。1回の公演でメンバーの様々な姿を堪能できるようになっている。

　◆　　◆　　◆

＜BTS WORLD TOUR 'LOVE YOURSELF' SEOUL＞

ダークトーンでナチュラルな髪色が多かったJUNG KOOKのピンクヘアがまぶしいソウル公演は、韓国国内最大級のソウル オリンピック主競技場で行われた。栄えある1曲目は「IDOL」。「You can’t stop me lovin’ my self」というフレーズに、トラディショナルなメロディで、＜LOVE YOURSELF＞というワールドツアーの幕開けにふさわしい一曲だ。さらに注目したいのは、ヒットソングメドレー。バンドアレンジの効いた名曲たちはライブならでは。また、JINはこの日のために練習してきたピアノの弾き語りを「Epiphany」で披露。ソロ曲のステージも確実にレベルアップしていることが見てとれる。さらに、JIMINは新しいカメラを用意したようで、ARMY BOMBが虹色に輝く客席、そしてより大きくなったステージセットをバックに7人で記念撮影をし、この日の思い出を写真に収めていた。

＜BTS WORLD TOUR 'LOVE YOURSELF' ～JAPAN EDITION～ at 東京ドーム＞

＜LOVE YOURSELF＞の日本公演はすべてドームで開催され、BTSが行った日本のライブでは初のドームツアーとなった。東京ドームでライブをするという日本デビュー当時からの夢を叶えた喜びからか、冒頭の挨拶で「とーきょードームー！」と声をあげるメンバーたちに、会場中のARMYが歓声で応える。本ツアーで絶対に見逃さないようにしたいのが、中盤で披露するVのソロ曲「Singularity」と「FAKE LOVE」。YouTubeで公開されている「Singularity」のComeback Trailerと同じように、コートハンガーや仮面を使ったダンスで妖艶かつミステリアスな雰囲気を再現したV。そしてそのムードをいかしてスタートした「FAKE LOVE」では、ロックなアレンジのカッコよさもさることながら、サビで必ずJUNG KOOKの鍛え上げられた腹筋を拝むことができる、ファンにはたまらない一曲だ。MCでは無線コントロールで光らせることが可能なARMY BOMBを使い、JINの投げキスに合わせて客席中にハートが浮かび上がらせる。彼らの遊び心も随所に散りばめられたステージだった。






＜BTS WORLD TOUR 'LOVE YOURSELF' LONDON＞

BTS初のヨーロッパツアーは、ロンドンから始まった。同じ時間を共有するのは初めてなはずなのに、SUGAがマイクを掲げれば声を揃えて歌い、7人の名前を呼ぶかけ声も完璧なARMYたち。そして最後にはVが「I purple you」と何度も連呼していた。この言葉はVが生み出したもので、「虹の最後の色である紫のように、相手を信じてお互いに末永く愛し合おう」という意味が込められている。「音楽は国境を越える」その言葉の通り、遠く離れた地でも、言葉が違っていても、BTSとARMYが揃えば最高のパーティになることを証明してみせた。一部演出を変更しながらもこの日できる全力のパフォーマンスを披露した7人。BTSとARMYだけでなく、メンバー間の絆もより強く感じられる特別な日となった。同じツアーの複数公演を一気に視聴できるこの機会に、ロンドン公演でしか観られないBTSの姿を楽しんでほしい。





＜BTS WORLD TOUR 'LOVE YOURSELF' ～JAPAN EDITION～ at 福岡ヤフオク!ドーム＞

博多弁を使ったオープニングトークで会場を沸かせた福岡公演。『LOVE YOURSELF』ツアーは、各メンバーの個性あふれるソロ曲ステージも見どころのひとつとなっていて、JUNG KOOKは「Euphoria」の弾むようなメロディを体現したかのような軽快なステップで、会場中の視線を集める。さらに、SUGAの「Trivia 轉 : Seesaw」では低音ボイス＆高速ラップがカッコいい彼の、とろけるような歌声を聴くことができるのも嬉しいポイント。じつは福岡公演が行われた2月17日はJ-HOPEの誕生日前日。ARMY BOMBの光が彼の名前をつくりだし、ARMY達が彼の名前を呼んでメンバーとともに歌で祝うと、J-HOPEも「幸せです」と胸いっぱいな様子を見せる。さらにVが自作曲の「風景」をアカペラで披露し、ラストの「Answer：Love Myself」ではトロッコに乗って会場中を巡るなど、日本ドームツアーを締めくくるにふさわしいサプライズ満載な1日となった。






　　◆　　◆　　◆

BON VOYAGE Season 4


2019年に、デビューして初の長期休暇をとったBTS。その休暇明けに収録されたのが『BON VOYAGE Season 4』である。『BON VOYAGE』シリーズは2016年にスタートしたメンバーたちの海外旅行記だ。ライブツアーとは関係なく、ただただ海外で楽しく過ごす7人の姿を堪能することができる。シーズン1では北ヨーロッパ3カ国、シーズン2ではハワイ、シーズン3ではマルタへ向かい、シーズン4となる今作はニュージーランドへと旅立った。

旅の計画は7人で。美味しいご飯を食べながらの会議では、ニュージーランドでやりたいことから、泊まりたい場所、テーマソングまで決めていく。やりたいことがたくさんあるようで、それぞれ希望を挙げることにしたが、7人揃えばいつだって楽しそう。

旅で相手の性格が分かるとはよく言ったもので、彼らの内面やメンバー間での役割、関係性が見えてくる。ニュージーランドの美味しいご飯やメンバーが作る手料理を食べ、雄大な自然を前にはしゃぐ姿は、グローバルアーティストではなく青春を謳歌する普通の青年そのもの。はたして、彼らはニュージーランドでどんな日々を過ごすのか？　全8話観終わる頃にはBTSの新たな魅力にとりつかれていることだろう。

文◎栗山アンナ

◆dTV「BTS特設サイト」