【インタビュー】Sam Bruno&her0ism、コラボシングル「CRY」制作秘話

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▲「CRY」ジャケット

NEWS、MISIA、JUJU、Nissy、Austin Mahone、Shahadi Wright Joseph、浦島坂田船など、国内外で90以上のシングル1位、120を超えるプラチナディスクを獲得し、幅広いジャンルのヒット曲を手掛けているher0ismが、USのトッププロデューサー/アーティストのSam Brunoとのコラボレーションシングル「CRY」をリリースした。

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最近ではRyo Itoが旗揚げしたプロジェクト・xpxpにアーティストとして参加した「DUMP YOUR BOYFRIEND feat.PAU (Prod by her0ism)」 が Spotifyで10万回再生を記録し、アーティストとしての動きにも注目が集まっているher0ism。

一方、Sam Brunoは最新シングル「Lonely Heart」がiHeartのAmerica’s Dance 30で1位、また2021年2月のBillboard Danceチャートで2位を記録、カニエ・ウエストやスクリレックスなどのビッグネームともコラボし、リリース作品の合計は1億ストリーミングを越えている。

そんな彼女の夏発売予定のEP「FEMO」からの第一弾先行リリースとなる「CRY」の制作について、2人に話を聞いた。

  ◆  ◆  ◆

■洋楽好きの方にも普段邦楽しか聞かない方にも楽しんでいただける1曲

──新曲「CRY」はどのように誕生したのでしょうか?

Sam:ヒロイズムのスタジオに集まって楽曲を練っているとき、私のプロダクションパートナーのビショップ・セブンがProphet6のキーボードでとてもイケてる美しいコードを弾き始めました。スタジオ中に魔法のような雰囲気が流れてた。すごくムーディで感情的な音色で、それが私の中の奥底に眠っていた辛く苦しい感情を呼び起こすようでした。それに対して私が「every single tear you cry(あなたが流す一粒一粒の涙)」と歌い始めたら、ビショップが、「what if it’s sorry that I made you cry?(泣かせてしまってごめんねとかはどう?)」って提案してきて。私は「そう!それだわ!」ってなりました。傷つけたくない相手を傷つけてしまったことに対して申し訳ないと思うコンセプトがすごく気に入ったので、一曲を通して相手に伝わるように感情をあふれさせ、その人のためにそばにいると伝えて、涙を拭いて……その人を落ち着かせて、すべて元通りにしようとする。そんな歌詞にしようと決まりました。


▲Sam Bruno

──制作はどのように行われましたか?

her0ism:最初に制作を開始したのは2年以上前で、時間をたっぷりかけて丁寧に仕上げました。最初の夜に、アイディアが生まれた最高の雰囲気のままプロダクションの大枠を作って、まずサビのラフボーカルだけレコーディングしました。ラフなんですが、とってもクリエイティブで作り込まれてなくて、ありのままの感情が溢れるとても良いテイクだったので、最終形にも使われています。サウンド面は時代の流れも汲みつつ、2年の間で何回かアップデートして、アイディアの足し算、引き算をしています。主にこの楽曲で使用したのProphet6というアナログシンセなんですが、その音がとっても沢山詰まっていて、整理をするのに時間がかかりました。贅沢な悩みなんですが、音が太くてリッチなのでどう共存させていくかという……1つのLogicセッションに10曲作れるくらいのアイディアがあったと思います(笑)。トップライン、メロディに関しては、Samから次々に溢れてくるアイディアを整理しながら、きちんとサビに感情のピークが来ることを意識しました。一つ一つのフレーズを細かくすることで、より訴えかけるようなメロディ、メッセージになるよう心がけました。クールな曲というだけではなくて、たとえ英語の歌詞の意味が分からなかったとしても心に届く何かがある曲にしたかったので! 洋楽好きの方にも、普段邦楽しか聞かない方にも楽しんでいただける1曲に仕上がっていると思います。


▲her0ism(Photo by Polo Yazaki)

──EP「FEMO」はどのような作品になっていますか?

Sam:「FEMO」は、心温まる音色と最新のクールなプロダクションで作りあげたすごくムーディーで感情的なプロジェクトで「CRY」は、そんなプロジェクトの幕開けにふさわしく、完璧で雰囲気のある一曲です。ジャンルの枠を超えた美しいサウンドスケープ、最先端のプロダクションに切ない歌声がマッチしたエモーショナルな作品に仕上がってますので是非みなさんチェックしてください!

  ◆  ◆  ◆

今作「CRY」の制作の様子は、先日アメリカのテレビ局・KXLAで放送された「Creative World」でも紹介されているので、是非そちらのYoutubeチャンネルもチェックしていただきたい。

通訳◎Mel Hina




配信情報

「CRY」
2021年4月7日配信開始
Apple Music, Spotify, iTunes Store, amazon music, TIDAL, deezer, YouTube

4/21〜配信開始予定
LINE MUSIC, mora, music.jp, オリコンミュージックストア, レコチョク

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