AKINO from bless4、デビュー15周年ライブで全18曲を熱唱

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2005年に「創聖のアクエリオン」でデビューを果たしたAKINO from bless4が、活動15周年を記念した3枚組アルバム『your ears, our ears』を3月24日に発売した。4月14日にアルバムの発売に合わせて川崎・クラブチッタで開催したライブのオフィシャルレポートを掲載する。

定刻になると客席の照明が落ち、ステージ上段にスポットライトに照らされたAKINOが登場した。AKINOは舞台に作られた大きな翼のオブジェと重なって、まるで空から舞い降りた天使のように見える。いよいよ15周年記念ライブが始まる。今回のライブのために結成されたガールズバンドが演奏をスタートさせると、場内に大きな拍手が起こった。




AKINOが1曲目にチョイスしたのは、激しいロックナンバー「Soccer Spirits」。ステージの上段、下段を広く使ってパフォーマンスすると、会場の熱気がグングン上がっていった。そして休むまもなく2曲目の「海色」、3曲目「イヴの断片」を立て続けに披露。曲中ではAKINOが製作した色とりどりの衣装をまとったモデルがステージに登場し華を添える。歌とファッションショーを融合させた、AKINOならではの楽しい演出で観客を沸かせた。そして4曲目の「君の神話」では、バックダンサー&コーラスとしてbless4が満を持して姿を現した。一糸乱れぬ完璧なパフォーマンスは今日も健在で、ハイトーンボイスのAKINOの歌声と、AKASHI、KANASA、AIKIのダンスフォーメーションは抜群の迫力だ。










開演からノンストップで4曲を披露し終えたAKINOは、ステージ中央に立って本日初めてのトーク。「AKINOでーす!」と集まったファンに挨拶するAKINOは笑顔いっぱい。「久しぶりにみなさんに会えるから嬉しいはずなのに、バックステージでは緊張していました。でも、みなさんの笑顔を見たときに緊張が飛びました。本当に嬉しいです。ありがとう」とコメントし、集まってくれたファンに感謝の気持ちを伝えた。

トークコーナーを早々に切り上げ、5曲目「荒野のヒース」、6曲目「ドキドキするから」を歌唱。ファンからの大きな拍手を受けながら、AKINO自身も久しぶりに開催できたライブを楽しんでいるように見えた。続けて「弟のAIKIに子供ができた」という嬉しいトークを挟んで披露したのは、弟のAIKIとのデュエット“月メドレー”(「月光シンフォニア」、「月のもう半分」)だ。AKINO&AIKIの透き通るような高音の歌声は至極のラブソングだった。

そして流れるように次の曲へ。ステージにAKASHIとKANASAが合流して「Go Tight!」、9曲目「Golden Life」を熱唱。バラードで落ち着いた場内の空気を吹き飛ばす激しいパフォーマンスを行った。ヒット曲を惜しげもなく投入してくるセットリストは、これぞ15周年記念ライブにふさわしい内容。AKINOはもちろん、メンバーやバックバンド、ダンサー、観客など、場内にいるすべての人間が思う存分楽しんでいるのがよくわかる。

MCを挟んで後半戦。10曲目「シラカバの光」をしっとりと歌い上げた後、11曲目「What Am I Fighting For」は再びファッションショーの演出を取り入れたステージで観客を楽しませた。11曲を終え、AKINOは少し長めのMCを行った。集まったファンに「みなさん夢はありますか?」と語りかける。「いまは新型コロナの時期で……」と話を続けようとするAKINOだったが、目には涙が浮かんでいた。ステージで歌唱するAKINOは堂々としているが、この1年間は厳しい時期だったのだろう。会場から温かい拍手がおくられると、AKINOは気を取り戻し話を続けた。「みなさんも私たちも、外出できなかったり、やりたいことができない時期です。でも夢を持つことは大切です。人間は夢を持つことで輝けます。私もいままで、たくさん悩みました。これからどんな歌手になりたいか? どんな衣装を作りたいか? 私は過去に歌をうたえない時期があったけど克服してきました。みなさんも夢を諦めないでください。毎日少しでもがんばっていれば、光が挿すと思います」

普段は弱みを見せないAKINOが涙ぐみながら語っていたのは、とても印象深い。鳴り止まない拍手のなか、AKINOはステージの中央に立ち、夢を持つすべての人に贈る曲「Chance To Shine」を歌唱した。サビの「思いはきっと叶う」という歌詞は、AKINOからファンへのエールだろう。過去に行ったどのステージの「Chance To Shine」よりも観客の心に刺さったはずだ。

そして13曲目は「エクストラ・マジック・アワー」を披露。「しんみりした空気なんて、AKINO from bless4には似合わない!」と言わんばかりに元気よくbless4とバックダンサーが登場し、ステージの隅々まで使ったパフォーマンスを行った。場内はまるでテーマパークのように華やかな空間に様変わりした。




ここから2曲はソロ名義ではなくbless4の曲で、アルバム非収録曲のコーナー。14曲目は飯塚オートテーマソング「GO!勝利へ」。バイクを運転しているようなユニークなダンスが特徴で、会場一体となってバイクにまたがった振り付けを楽しんだ。そして15曲目はbless4のアンセムとも言える「Let's Have A PARTY」。AKASHIが「パーリィィィ!」と雄叫びをあげてパフォーマンスを行うと、場内の大勢が拍手で応援した。

楽しかったライブもついに終盤。しかしまだ披露していない曲がある……。そんな観客の期待に応え、16曲目「Genesis of Aquarion」、17曲目「創聖のアクエリオン」のステージが行われた。AKINOはステージを移動しながら、15周年を祝福してくれたすべてのファンに感謝を伝えながら熱唱した。

本編の後に行われたアンコールでは、アルバムの表題曲「your ears, our years」が披露された。この曲は兄妹がチカラをひとつに合わせて制作した曲で、作曲はAKASHI、作詞はKANASAが担当した。作曲を担当したAKASHIは、「AKINOの15周年が新型コロナの時期と重なってしまい、自分たちも周囲もだんだん落ち込んでいました。そんなみんなを元気にしたり、前向きになってもらいたくて作った曲です」と紹介した。また、この曲はいままでAKINOが歌ってきたすべての曲の中で、もっとも高音が使われているそうだ。それにもかかわらず、AKINOは「(今日聴いていただく歌を覚えておいてください)今後は時間をかけて、もっと高音で歌っていく」と、将来の目標を掲げて新曲を熱唱した。ゴスペル調で思わず身体が動き出してしまうポップな曲は、AKASHIの言葉の通り「みんなを元気にする曲」だった。

全18曲を熱唱した15周年スペシャルライブは終演した。2時間が一瞬のように感じられる、内容のとても濃い素晴らしいライブだった。デビュー曲の「創聖のアクエリオン」と最新曲「your ears, our years」を続けて聴かせるセットリストは、15周年を総括するのにふさわしい選曲だった。

2021年、AKINO from bless4はひとつの節目を迎えたが、これから20周年、30周年と、どのような進化を続けるのか要注目なライブだった。

撮影&文:佐藤ポン

セットリスト

#01 Soccer Spirits
#02 海色
#03 イヴの断片
#04 君の神話
#05 荒野のヒース
#06 ドキドキするから
#07 月メドレー
  (「月光シンフォニア」「月のもう半分」)
#08 Go Tight!
#09 Golden Life
#10 シラカバの光
#11 What Am I Fighting For
#12 Chance To Shine
#13 エクストラ・マジック・アワー
#14 Go!勝利へ
#15 Let's Have A PARTY
#16 Genesis of Aquerion
#17 創聖のアクエリオン

【アンコール】
#18 your ears, our years

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