キズ、四周年公演＜仇＞終幕。7月ワンマン＜地獄門＞開催決定

キズの四周年公演＜仇＞が、自身の始動日と同日である4月18日に東京国際フォーラムにて行われた。到着したオフィシャルレポートをお届けする。

◆ライブ写真

冒頭、不気味なSEと映像が流れ、紗幕の中に登場した4人のシルエットに観客は息をのむ。その不気味さのまま「ストーカー」」を披露、次の「ヒューマンエラー」のイントロと同時に紗幕が落ち、濃いスモークの中から、来夢、reiki、ユエ、きょうのすけが姿を現した。

先日リリースされた自身初のベスト『仇』に収録されているナンバーを次々と披露し、いつものキズらしく、MC無しの怒涛のライブが繰り広げられる。全身に羽をまとい、とても人間とは思えない風貌でも魅力的なパフォーマンスのDr.きょうのすけ、容姿端麗なその姿から高度なベーステクニックを繰り出すBa.ユエ、まるで人形と思わせるようなかわいいルックスとは裏腹に激しく狂気を感じさせるステージングで魅了するGt.reiki、そして、Vo.&Gt.来夢はその確かな歌声を会場全体に響き渡らせ、観客全員の心を揺らした。





ラストに披露された「15.2」では白い花びらが舞い、“この唄で終わりにしよう”という歌詞を残して本編は終了。ステージ上の4人は、この唄と共に、一緒に消えて終わってしまいそうなほど儚く見えた。

すぐさま鳴り響いたアンコールの拍手に応えて登場したメンバーの表情は、楽しそうだがどこか愁いを帯びていた。まだ終わりたくないという気持ちからだろうか。しんみりとした空気の中、コロナ禍直前に行われた消滅FINAL＠EX ROPPONGI THEATERで急遽披露された「鳩」が、あの時と同じく、来夢とreikiの2人のセッションから始まった。当時まだタイトルもなかった曲が「鳩」となり、4人で演奏される日が来ることを誰もが心待ちにしていたのが分かるほど、会場に居た全員がこの曲に酔いしれた。そして来夢の「ラスト！おしまいにしよう」という言葉で始まった「おしまい」では、謎のカウントダウンがLED画面に大きく映し出され、0となると同時に【ワンマンライブ決定】の文字が。驚くファンを来夢がさらに煽る。

「地獄を咲かせよう」

一年前、ちょうどパンデミックの渦中でリリースされた『地獄』を本当のラストとして初披露し、同時期に開催する予定だったツアーでこの曲を聞くのを心待ちにしていたファンを沸かせた。イントロと同時に、ワンマンライブ＜地獄門＞というタイトルと、2021年7月18日新宿BLAZEにて開催される事が発表され、この大掛かりなサプライズに、歓喜の声がやまなかった。

なお、＜地獄門＞は明日4月23日12時より、ブログマガジン会員限定の先行受付が開始する。8月からはじまる約一年ぶりとなるツアー＜七錠＞にも要注目だ。（※ブログマガジン会員限定先行は、受付期間内に新規会員登録いただいてもお申込み頂けます。）

ライブ写真：川島彩水