【インタビュー】MNL48新ユニットBaby Blue、HIP HOP/R&Bスタイルの新曲に「きっと愛を感じるはず」

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フィリピンはマニラを拠点に活動するMNL48から誕生した新ユニットが、Baby Blueだ。TikTokフォロワー数が310万にのぼるColeen(コリーン)、MNL48神7のJan(ジャン)、グループ最年少メンバーでありながら歌唱の要であるAMY(エイミー)の3人で構成され、2020年9月にシングル「Sweet Talking Sugar」でデビュー。同年11月には2ndシングル「NEGASTAR」、そして4月21日に最新シングル「Stuck On You」をリリースしたばかりだ。作品はどれも全編英語詞、サウンド面もR&BやHIP HOPが色濃く、AKB48グループの中でも異彩を放っている。

◆Baby Blue 画像

「日本はもちろん、ワールドワイドな活動をしたい」とは、目を輝かせて語る彼女たちの弁だ。取材は4月下旬、日本とフィリピンをつなぐオンラインにて。最新シングル「Stuck On You」をはじめ、ユニット誕生秘話やコロナ禍におけるデビューや作品のリリース、音楽とソーシャルメディアの親和性、そして現在もロックダウン中であるマニラの現状やフィリピン音楽業界の最新事情についてなど、盛りだくさんの内容でBARKS初インタビューをお届けしたい。

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■私たちの音楽で心を動かしてくれる
■それが私たちの誇りとなっている

──Baby BlueはMNL48から派生した3人組ですが、そのコンセプトとユニット名の由来は?

ジャン:R&Bにフォーカスしたユニットで、ユニット名はプロデューサー曰く「君たちはMNL48の中のベイビーだから」って(笑)。

コリーン:「ベイビーフェイス」とも言われたよね(笑)。グループの中で若いから“Baby”、“Blue”は私たちMNL48のメインカラーが青なので。

エイミー:でも私はちょっと戸惑った。だってもうベイビーじゃないし……(笑)。

コリーン:エイミーはMNL48の中でも最年少なんですけどね(笑)。

▲COLEEN (コリーン)

──この3人でユニットを結成すると聞いた時は、どう感じましたか?

ジャン:衝撃でした。もちろん嬉しくもありましたけど、こんなことになるなんて予想してなかったので。

コリーン:大勢いるメンバーの中から選抜されたことが大きな驚きでした。それと同時に、とても嬉しくて。

──Baby Blueとして活動する前と後で変化したことはありますか?

ジャン:ものすごく忙しくなりました(笑)。MNL48のSenbatsu(選抜)もあるし、勉強もしなければならないし、今はBaby Blueもある。ちょっとだけプレッシャーに感じる時もありますが、このグループとしてとても楽しんで活動しています。

エイミー:私は私ですから自分自身が変わることはないんですが、自信を持てるようになったかもしれません。もし変化した面があるとしたら、前よりも良くなっているってことだと思います。グループとしての一番の変化を挙げるならば、私たち3人の距離が近くなってとても仲良くなったことですね。

コリーン:3人の役割というか性格を説明するなら、ジャンはとても静かで、エイミーと私はとてもポジティヴで元気いっぱいなんです(笑)。

ジャン:以前の私は悲観的な考え方をしてしまいがちでしたが、Baby Blueの活動を始めてからかなりポジティヴになったんです。私はこのユニットの最年長で、リーダーでもある。だから二人が負担に感じるようなことは絶対にしたくないんですね。それぞれ性格が違う3人がBaby Blueというひとつのグループに集まったことで、お互いを高め合って進化しているという意味での変化はあると思います。

コリーン:私もBaby BlueとMNL48 Senbatsuといった2つのグループのライブストリーミングやポッドキャスト配信をする傍ら、学生でもあるのでとても忙しいですが、以前よりも自信がつきましたし、責任も感じるようになったので、そういう変化はあります。とにかく私にはBaby Blueはとても居心地がいいんです(笑)。

──Baby Blueの何が心地よくさせるのでしょう?

コリーン:HIP HOP色の強いBaby Blueのスタイルが自分の趣向に合っているからだと思います。それに、多くの人たちが私たちの音楽で心を動かしてくれていることが私たちの誇りとなっています。

▲Baby Blue

──3人の音楽的趣向は似ているのでしょうか?

エイミー:全員違ったジャンルが得意です。たとえば私はHIP HOP、OPM(※オリジナル・ピノイ・ミュージック/フィリピン人歌手によって作られ、歌われている作品)をよく聴いています。最近はアリアナ・グランデとかも聴いていますね。

コリーン:私はエイミーと少し似ていて、R&B、HIP HOP、OPMが好きです。最近はNe-Yo、OPMのpenpen、IV of Spadesとか…いろいろですね。

ジャン:私は二人とは全然違う(笑)。小さな頃からアニメが好きでJ-POPをよく聴いていました。もちろんウエスタンミュージックやR&Bも好きです。最近はやっぱりR&Bを聴くことが多いですね。私たちのスタイルにはR&Bの要素もあるので。

──みなさんの幼少期はどんな音楽に触れていましたか?

エイミー:ママのお腹から出て来て2年後には童謡を歌い始めていたみたいです(笑)。高校生になって大好きになったアーティストはBLACKPINK。音楽がすごく好きだし、みんなとっても可愛いくて綺麗。それに彼女たちのスタイルは唯一無二だから。

コリーン:私は5歳でテレビ番組やテレビCMのオーディションに参加するようになって、多くの歌や踊りを覚える必要があったことをきっかけに、様々な音楽を聴くようになりました。小さい頃から歌うことが好きで童謡をよく歌っていましたね。

ジャン:私はギターに触れたのが最初で……教会で歌ったのが5歳くらい。

──聖歌隊にいたということ?

ジャン:ええ。2年ほどでしたが歌のスキルはそこで上達したと思います。10代になってから影響を受けたアーティストは、アヴリル・ラヴィーンが最初かな。あと、教会で歌ってた頃に日本アニメを見るようになって、J-POPを聴きはじめて。AKB48、KAT-TUNや嵐などのジャニーズ、ONE OK ROCKやLiSA…多すぎて全部言えないけど。その中で最も影響されたのがアイドル系で、「私もあの中の一員になりたい!」と思うようになったんです。だからAKB48グループのオーディションがマニラで開催されると知って、すぐ応募しました。

──それはいくつの時?

ジャン:2016年だったんですけど、MNL48オーディション応募資格の16歳になるのを待って、すぐに応募したんです。それから2年後に開催された総選挙でメンバーになれたので……夢を叶えるまでに2年かかりました。

──聴いていたグループに加入したわけですね。それってすごい。

ジャン:AKB48を聴いてインスパイアされたことが、アイドルになる要因のひとつになったのは間違いないです。

エイミー:私がMNL48のオーディションを受けたのは16歳の時で、今もまだ高校生(笑)。とにかく音楽が好きですし、音楽が私の人生を大きく変えました。

コリーン:私にとって音楽は自分の一部。ハッピーな時はこの曲、悲しい時はこの曲という感じで、その時々の気分に合わせて聴くこともありますし、逆に聴いている音楽が私の気分を左右することもあります。

──では、Baby Blueとしてコラボレーションしたいアーティストというと?

コリーン&エイミー:BLACKPINK!

ジャン:私はFAKYとか……彼女らの音楽性はBaby Blueと近いからコラボできたら面白そう。

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