【インタビュー】遊佐未森、5年ぶりアルバム『潮騒』完成「とても濃密。静かに燃えているみたいな感じ」

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■新しいサウンドができたことで
■また新しい始まりという感覚

──この『潮騒』を作り終えて、原点を見つめ直した感はありますか。そして、さらに先が見えてきたとかは?

遊佐:そうですね。私がデビューした時のエピックソニーは、青山のツインタワーに入っていたんですけど、あのあたりでいつも見ていた景色が、このアルバムを作っている時になぜかよく浮かんできたんです。記憶の中ではいつも晴れているんですよ。ツインタワーに行くといつもいいお天気で、青い空が見えて、きれいな日差しが差し込む、そういう記憶なんです。デザイン室があったから、遊びに行くみたいな感じで、しょっちゅう行っていたんですね。そういうことをすごく思い出したし、また新しい始まりという感覚はありますね。新しいサウンドができたことで。

──記憶と音楽が結びつくことって、確かにあると思います。

遊佐:ありますね。気配とか、空気とか。それを、外間さんとも共有できていることも大きいと思うんですよね。初期の頃のアルバムには、外間さん、福岡(智彦/ディレクター)さんがいて…。

──遊佐チームでしたよね。作詞の工藤順子さんや、グラフィックデザイナー、映像作家も含めて。

遊佐:だから、とても恵まれていたんだと思います。あの時、あんなにみんなが熱く、みんなが若かったし、すごい勢いで作っていましたから。ジャケットデザイナーの石川(絢士)さんとかと、みんなでワーッ!て言いながらやっていた気がする(笑)。でも未だに、明日も福岡さんのイベントにゲストで出るんですけど、石川さんとも数年前に一緒にお仕事をしたり、そういうことがすごくうれしいですね。今も一緒にできることが。

──長年のファンの方もそうだと思います。今も遊佐未森を聴ける幸せ。

遊佐:どんなふうにこのアルバムを聴いてもらえるか、楽しみです。今回は、大口さんもそうですし、エンジニアの渋谷(直人)さんとのスタジオ時間も楽しかったし、また映像を撮ってくれた坂西未郁さん、サウンドエンジニアの元木(一成)さんや、若い世代の人たちとのやり取りも非常に新鮮で、このメンバーでこれができたことが、たぶん何年後かに振り返った時に、みんながまたいろんな仕事をされて、活躍していくメンバーだと思うので。そういった意味での、これからの楽しみもありますね。

取材・文◎宮本英夫


■オリジナルアルバム『潮騒』

2021年6月23日(水)リリース

▲初回盤

【初回盤(CD+Blu-ray)】YCCW-10388/B ¥6,490(税込)
▼初回盤特典Blu-ray
01. 空をみてきみをみて [NEW VOCAL MIX]
02. ルイーズと黒猫 [NEW VOCAL MIX]
03. Silent Moon [NEW RECORDING MIX]
04. 『潮騒』レコーディング・ドキュメンタリー・ムービー 2020~2021

▲通常盤

【通常盤(CD)】YCCW-10389 ¥3,300(税込)
▼CD収録曲 ※初回盤/通常盤共通
01. 潮騒
02. 雲の時間
03. Silent Moon
04. I Still See
05. ルイーズと黒猫
06. BALCONY
07. 鼓動
08. さゆ
09. 夢みる季節 タルトタタン
10. 空をみてきみをみて
11. 朝露ノ歌

produced by 外間隆史 + 遊佐未森
arranged by 大口俊輔
mixed by カラム・マルコム

■<遊佐未森とduo MUSIC EXCHANGE ~REMO-MIMO 2021~>

5月19日(水) 東京・渋谷duo MUSIC EXCHANGE
open17:30 / start18:15
▼限定観覧チケット
6,800円+当日ドリンク代
http://duomusicexchange.com/duosupportprojects/yusamimori3/index-yusamimori3.html
▼配信ライブチケット
3,000円
https://eplus.jp/sf/detail/3408680001-P0030001P021001?P1=1221
※アーカイブ配信:5/22(土)まで
※生配信ではライブチャットも行います
【member】
遊佐未森 (Vo&Key)
楠 均 (Per / Cho)
西海 孝 (G / Cho)


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