【ライブレポート】GLAY、“エンターテイメントの逆襲”配信ライブ第三弾「生きがいを思い切りぶつけていく」

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単なるリアルライブの代替物ではない。GLAYが提案する、配信ライブのニュースタンダード。メンバーそれぞれのプロデュースによる、GLAYの4カ月連続配信ライブシリーズ第三弾は、JIROがプロデュースする<THE ENTERTAINMENT STRIKES BACK LIFETIME MUSIC>だ。

会場となったLINE CUBE SHIBUYA(渋谷公会堂)には久々にGLAYファンの熱気が渦巻いていた。新型コロナウィルス感染防止ガイドラインに沿って、声を出すことはできないが誰もが笑顔で興奮を隠し切れない。配信は5月29日の夜で、実際にライブが収録されたのはその1週間前。収録当日の模様と、配信ライブで確かめたものをミックスして、ライブバンド・GLAYの真骨頂を見せつけた有観客ライブの全貌をレポートする。

◆ライブ画像(13枚)

「OK、行くぜシブヤ!」

TERUの叫びを合図に、赤い緞帳とシャンデリアで飾られたステージいっぱいに、まばゆい光と爆音が満ちてゆく。明快なビートに乗せて“音楽は決して鳴りやまない”と歌う「MUSIC LIFE」ほど、この日の1曲目にふさわしい曲はない。本日の主役・プロデュースと選曲を担当したJIROは黒いスーツにハットで決めて、力強いダウンピッキングでバンドの背骨を支える。“あきらめなければきっといいことあるぜ!”とTERUが叫ぶ。胸が高鳴る最高のオープニングだ。

ド派手なレーザー、光玉、そしてステージ最前線に横一線に並ぶメンバー。サポートのハジメタル(Key)が奏でるぶっ飛んだ電子音とヘヴィなツインギターのリフがうねるように絡み合う「ビリビリクラッシュメン」は、ヘヴィな前半部からポップで開放的なサビに突き抜ける瞬間が何度味わってもシビれる。現場ではよく見えなかったが、HISASHIがギターのほかに小さなパッドを操ってノイジーな効果音を出しているのが配信映像だとよくわかる。おなじみToshi(Dr)の強力なアタックを合図に「absolute“ZERO”」へとなだれ込むと、スモークが吹きあがりレーザーが飛び交い、総立ちのオーディエンスが腕を振り上げてリズムに乗る。2階席から見ていると、その光景は通常のライブとほぼ変わらない。GLAYのライブが戻ってきた、という実感がじんわりと胸に広がる。


「みなさん元気そうで何よりです。生きていくことと音楽は僕らにとって不可欠なもので、今日はその生きがいを思い切りぶつけていくので、受け止めてほしいと思います」

TERUの真心こもったMCのあとは、最上級にハードで攻撃的なロックチューン「Scoop」で一気に飛ばす。何百本もの稲光が地上に降り注ぐような、白いスポットライトの閃光に目がくらむ。ここまで4曲、JIROらしいアッパーでストレートなロックチューンが続いたが、JIROのアイデンティティはそこだけじゃない。トーチに灯した炎が揺れる幻想的なムードの中、ストリングス・カルテットをバックに披露した「YOU」と「TIME」のミドルチューン2連発は、JIROらしいジェントルでメランコリックなメロディとロマンチックなフィーリングを見事に具現化した、この日一番の名シーン。TERUがアコースティックギターを弾きながら情熱的なハイトーンを響かせ、TAKUROとHISASHIが繊細なフレーズを重ね、その真ん中でJIROがシンプルで力強いダウンピッキングを決める。今さらだが、4人のバランスの良さは格別だ。

「『TIME』、泣けたなぁ。いやー、いい曲だ!」

TERUの「JIROの曲には名曲が多い」という振りに、自画自賛のセリフで応えるJIROの姿が微笑ましい。ここからさらにムードは一転、ライブ後半はカラッと明るく激しい「Chelsea」を皮切りに再びアクセル全開で猛ダッシュ。TERUとTAKUROが向かい合って笑顔ではしゃいでる。TERUの“カモン、JIRO!”の叫びにJIROが“最高じゃねーか!”と応える。スモークとレーザーがこれでもかと大盤振る舞いされる。場内の熱気が一度また一度と上がってゆくのがわかる。


「なにげにこの曲やるの久しぶりだわ。みんな声出せないけど騒いでって!」

フリースタイルで強烈なベースソロを決めたJIROが、センターマイクの前に立ってオーディエンスを煽り、痛快なエイトビートに乗っておもむろに歌いだす。曲はもちろん「SHUTTER SPEEDのテーマ」だ。ヘヴィだが開放的なロックチューンに、JIROの甘い声がよく似合ってる。間奏ではベースソロをばっちり決め、そのあとをHISASHIとTAKUROのソロが受け継ぐ。3人のプレイヤーの見せ場が終わった瞬間、“勝った!”と言わんばかりにTERUが拳を天に突き上げる。これがバンド、これがGLAYだ。「DOPE」ではTAKUROが味わい深いスライド奏法を聴かせ、TERUが渾身のシャウトで盛り上げる。今日のTERUは人一倍、気合の入り方がマジハンパない。


「やっぱりライブはいいね。大変な日々が続きますが、この先には夢を見れる日があることを信じて、みんなも頑張ってください。僕らも頑張ります」

すべてJIROの楽曲で埋め尽くされたこの日の10曲目、最後を飾ったのは「lifetime」だった。行進したくなるような陽気で前向きな曲調と、“苦しい時にほら、流れるこのMUSIC/次にまた会えることを願って”と歌う、JIROらしい真摯で包容力あふれる歌詞。TERUが“心の中で歌ってください!”と叫ぶ。“lifetime of happiness”というリフレインが、このままずっと続けばいいのにと誰もが願う。――ストレートなロックンロールと、ロマンチックでメロディアスなミドルチューン、そしてシンプルな言葉使いの中に確かなメッセージを潜ませた歌詞。配信ならではの画面エフェクトや仕掛けはほとんどなく、あくまでリアルなライブを貫き通す。JIROらしさ、そしてGLAYらしさを堪能できた素晴らしい10曲60分だった。


という、ここまでが配信ライブのメニューだが、実はライブ収録当日は特別にアンコールが用意されていた。それは当日その場にいたラッキーなオーディエンスだけの思い出にしておくが、本編を終えてすっかりリラックスしたメンバーのトークを交えた、たっぷり40分間の実に楽しい時間だったことと、最後に特別に披露してくれた5カ月連続配信リリースの第二弾曲「青春は残酷だ」が、TAKUROらしい瑞々しい文学味溢れる実に美しく切ない逸品だったことは書いておこう。そしていよいよ、メンバーそれぞれのプロデュースによる4カ月連続配信ライブシリーズは残すところ1回。TERUがプロデュースする<THE ENTERTAINMENT STRIKES BACK LIVE at HOME Vol.6>だ。有終の美を飾る、6月26日の初回配信が今から待ち遠しい。

取材・文◎宮本英夫



写真◎岡田裕介

セットリスト

01.MUSIC LIFE
02.ビリビリクラッシュメン
03.absolute“ZERO”
04.Scoop
05.YOU
06.TIME
07.Chelsea
08.SHUTTER SPEEDSのテーマ
09.DOPE
10.lifetime

「FRIED GREEN TOMATOES」

2021年5月21日(金)配信リリース
配信サイト:https://lnk.to/FRIED_GREEN_TOMATOES

GLAY4ヶ月連続配信ライブ<THE ENTERTAINMENT STRIKES BACK>

■『【第一弾】THE ENTERTAINMENT STRIKES BACK魁☆照男(シャイニング)達(メン)』  概要
配信期間:終了
▼セットリストリンク
https://lnk.to/GLAY_TESB_TAKURO

■『【第二弾】THE ENTERTAINMENT STRIKES BACK RESONANCE vol.3』  概要
配信期間:終了
▼セットリストリンク
https://lnk.to/GLAY_TESB_HISASHI

■『【第三弾】THE ENTERTAINMENT STRIKES BACK LIFETIME MUSIC』  概要
配信期間:2021年5月29日(土)18時30分〜21時 ※開演は19時を予定しております。
視聴料金:3,700円
販売期間:2021年3月1日(月)17時〜2021年6月13日(日)21時
見逃し期間:2021年5月30日(日)17時〜2021年6月13日(日)23時59分
キャスト:GLAY, TOSHI NAGAI(Dr), ハジメタル(Key), ストリングス

■『【第四弾】THE ENTERTAINMENT STRIKES BACK LIVE at HOME Vol.6』  概要
配信期間:2021年6月26日(土)18時30分〜21時 ※開演は19時を予定しております。
視聴料金:3,700円
販売期間:2021年3月1日(月)17時〜2021年7月11日(日)21時
見逃し期間:2021年6月27日(日)17時〜2021年7月11日(日)23時59分
キャスト:GLAY, TOSHI NAGAI(Dr), 村山☆潤(Key), ストリングス

チケットは各プラットフォームよりご購入ください。
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uP!!!:https://up.auone.jp/articles/id/83522?ref=os
dTV:https://video.dmkt-sp.jp/ft/s0007197
ABEMA:【第三弾】GLAY 4ヶ月連続配信ライブ
https://abema.tv/channels/payperview-1/slots/D4qsynXr6WKRf5
ABEMA:【第四弾】GLAY 4ヶ月連続配信ライブ
https://abema.tv/channels/payperview-1/slots/BDdUr1KDNmhFDq

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