坂本龍一総合監修『commmons: schola』、プレイリストで楽しむ書籍としてリニューアル

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坂本龍一が総合監修を務める音楽全集『commmons: schola(音楽の学校)』シリーズが、プレイリストで楽しむ書籍としてリニューアルする。

◆表紙画像

2008年にVol.1『J. S. バッハ』でスタートし、2018年『ロマン派音楽』まで17巻のCDと本をcommmons/エイベックスから刊行してきた『commmons: schola(音楽の学校)』。

Vol.18から音楽をプレイリストで聴きながら読む書籍としてリニューアルし、アルテスパブリッシングから書籍として刊行されることが決定した。

その第1弾として、坂本が最も慣れ親しんでいる楽器・ピアノをテーマにしたvol.18『ピアノの旅』が2021年7月下旬に発売される。本書ではピアノ成立史のミステリーに挑むとともに、工業化の粋を極めたピアノという楽器とその音楽の本質を多彩な視点から語る。

東日本大震災で出会った「津波ピアノ」に象徴されるように、ピアノを不自由で儚い楽器ととらえ、近代に抗う坂本の楽器観・音楽観も浮き彫りとなる。ゲストにはピアノよりさらに古い鍵盤楽器の成立史に詳しい研究者・上尾信也氏と、中欧・東欧の芸術音楽、民族音楽の研究者でピアノをめぐる文化史にも造詣の深い音楽学者・伊東信宏氏を迎える。

本書の対談、鼎談のなかで取りあげた楽曲のCD音源ガイドも掲載されるほか、SpotifyとApple MusicのプレイリストをQRコードで提供する。


commmons: schola: コモンズ・スコラ『vol.18 ピアノへの旅』

坂本龍一+伊東信宏・上尾信也・小室敬幸 著

定価:本体2000円[税別]
四六判変型・上製・200頁(うちカラー8頁)
ISBN 978-4-86559-237-5 C1073
発行・発売:(株)アルテスパブリッシング
クリエイティヴ・ディレクター:空里香
制作協力:KAB Inc.、commmons
取材協力:国立音楽大学、同大楽器学資料館 
ブックデザイン:中島美佳 写真:かくたみほ

【第1部】
鼎談 坂本龍一×上尾信也×伊東信宏
ピアノの起源への壮大で自由な旅—紀元前ローマ、ギリシャやイスラム世界まで視野を広げて、ピアノ成立史のミステリーに挑む

【第2部】
対談 坂本龍一×伊東信宏
静かで弱い音楽へ—近現代のピアノ曲を語る
バッハからライヒまで、不自由で儚い楽器=ピアノの本質に迫る

Spotify・Apple Musicのプレイリストと音源(CD)ガイド付き
カラー構成: 国立音楽大学楽器資料館を訪ね、鍵盤楽器の歴史を体験。
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