【速レポ】<SATANIC CARNIVAL>ROTTENGRAFFTY、「2年前の大トリから念願の一発目。きたぜ!」

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待ちに待ったと声を大にして言いたい、2年ぶりの開催となった<SATANIC CARNIVAL 2021>。もともと、オリンピック関連の余波もあり、2020年の開催は発表されなかった為、期間としては予定の進行なのだが、少しずつ日常を取り戻す為に歩み始めている今、開催の一報は実に嬉しいニュースだった。

そんな<SATANIC CARNIVAL '21>当日は見事な快晴。少し汗ばむぐらいの、夏フェスらしい陽射しが嬉しいところ。そんな陽気の中、トップバッターを務めるのは、前回<SATANIC CARNIVAL '19>2日目の大トリを飾ったROTTENGRAFFTYだ。

◆ROTTENGRAFFTY 画像(7枚)

サイレンが鳴り響き、メンバーが姿を現したかと思えば、KAZUOMI(G,Prog)はいきなり咆哮をかまし、一気にバンドは「零戦SOUNDSYSTEM」へなだれ込む。客席エリアにはソーシャルディスタンスを保つ為の目印が貼られ、オーディエンスもマスク着用で大きな声を出せないという特殊な状況。だが、ステージ上から何かを探るような素振りは一切ない。全身をしならせ、声を振り絞り、音を叩き出す。N∀OKI(Vo)が「想いはひとつ。やってやろうぜ、SATANIC!」と叫んだように、これまでと異なる環境だとしても、だからどうしたと強く踏み込む姿は実に頼もしく、嬉しくもあった。


キレッキレのイントロ、NOBUYA(Vo)の伸びやかな歌声も響き渡った「相殺微量サイレンス」から続いたのは、聴く者すべてを狂わせ踊らせる「D.A.N.C.E.」。KAZUOMIの「心の声でいいから! 体で見せろ! やれよ!」という煽りもあったが、当然だろと言わんばかりのオーディエンスは力強く拳を突き上げ、飛び跳ねる。その光景を観れば、そこに声はなくとも互いがつながっていることが伝わってくる。


ライヴ中盤、「最高やんけ! 2年前、2日目の大トリから念願の一発目。きたぜ!」と改めて想いを語り、声を出せない、暴れられないオーディエンスに向かって「各々の気持ちはわかってる。お前らの気持ち、この2日間のバンドたちが全部代弁するから!」と宣言するN∀OKI。もちろん、他のバンドに確認するような野暮な話ではなく、この<SATANIC CARNIVAL '21>に出演するバンドでそう感じないヤツらなどいないという確信からの言葉だろう。そう語る姿は本当に美しかった。


そして、カオティックな展開にも惹きつけられる「永遠と影」からキラーチューンを連続して投下した流れは圧巻。「THIS WORLD」ではNOBUYAの「お前らのかっこいいところを見せてくれ! 首、取れるぐらいいけよ!」という言葉も相まって、ヘドバンで客席エリアが埋め尽くされるという痛快な光景も生まれ、「金色グラフティー」では「あの場所に、着実に戻れるように」とN∀OKIが願いをこめて叫び、オーディエンスが突き上げる拳にもより一層の力が入っていく。バンドが発するエネルギーを受け止め、押し返す。いつもと変わらない熱いエネルギーのやり取りもしっかりと生まれていた。


新型コロナウイルス感染症感染拡大防止の観点から、厳しくガイドラインが定められた今回。正直なところ、ライヴが始まるまではどんな雰囲気になるのか、想像ができないところがあったのも事実。だが、そんな懸念を一気に吹き飛ばす、生粋のライヴバンドらしい姿を見せつけてくれた。


取材・文◎ヤコウリュウジ
撮影◎岸田哲平

【ROTTENGRAFFTY セットリスト】

1.零戦SOUNDSYSTEM
2.相殺微量サイレンス
3.D.A.N.C.E.
4.ハレルヤ
5.永遠と影
6.THIS WORLD
7.金色グラフティー
8.Error…

■<SATANIC CARNIVAL 2021>

6月5日(土) 富士急ハイランド・コニファーフォレスト
6月6日(日) 富士急ハイランド・コニファーフォレスト
・物販 / FOOD AREA:start09:30
・ライブ観覧エリア:open10:30 / start11:30 ※19:25終演予定
▼6月5日 出演アーティスト
バックドロップシンデレラ (※new)
The BONEZ
Dizzy Sunfist
Fear, and Loathing in Las Vegas
マキシマム ザ ホルモン
NAMBA69 (※new)
Northern19 (※new)
ROTTENGRAFFTY
SiM
SPARK!!SOUND!!SHOW!! (※new)
Survive Said The Prophet
suspended 4th
WANIMA
▼6月6日 出演アーティスト
04 Limited Sazabys
10-FEET
Age Factory (※new)
coldrain
G-FREAK FACTORY (※new)
ハルカミライ
HAWAIIAN6 (※new)
HEY-SMITH
Ken Yokoyama
MONGOL800
NOISEMAKER
SHADOWS
TOTALFAT (※new)
[O.A.] PALEDUSK (※new)
▼チケット ※全て電子チケットでの取り扱い
【一般発売】
2日通し券 ¥17,800 / 1日券 ¥9,500
発売開始:5月22日(土)〜

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