【速レポ】<SATANIC CARNIVAL>Suspended 4thが魅せた成熟

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前回と今回、その間、2年空いているんだから、単純に比べられてもとSuspended 4th(以下サスフォー)のメンバーは言うだろう。しかし「栄ストリートからやってきました。ストリートの常識が通用するか勝負してみます!」と嘯き、軽口を叩きながら観客を、いや、<SATANIC CARNIVAL>そのものを挑発していたように思えた前回とは違って、この日彼らが僕らに印象づけたある意味、成熟は確実に2度目の<SATANIC CARNIVAL>出演となった今回の大きな見どころになっていた。

◆Suspended 4th 画像(7枚)

この1年間、バンドが軸足を置いていたライブをはじめ、思うように活動できなかったことを思えば、辛酸を舐めながらメンバーたちが精神的に相当鍛えられたことは想像に難くない。その中で新たな気づきや心境の変化もあっただろう。バンドマンがただ無邪気でいられない世の中は寂しい。しかし、この日サスフォーが感じさせた思慮深さは、彼らのライブをエンターテインメントして、より楽しめるものに磨き上げていた。


「SATANIC! PIZZA OF DEATHのSuspended 4thです。やるぜ!」

Kazuki Washiyama(G,Vo)の挨拶から演奏になだれこんだバンドは、ともにファンキーな魅力を持つ「97.9hz」「INVERSION」とお馴染みの曲を繋げ、早速観客を揺らせていった。「INVERSION」ではHiromu Fukuda(B)がオーディエンスに手拍子を求め、それに応え手を打ち鳴らしたオーディエンスと一体感を作り上げる。

Washiyama、Seiya Sawada(G)、そしてFukudaが代わる代わるに披露するソロはサスフォーの魅力のひとつではあるが、この日「INVERSION」でSawadaがソロを弾いている最中、Washiyamaが言った「全員、手が挙がりますか? 挙がるまでギターソロやめません(笑)!」という一言は、単に超絶テクニックでオーディンスの度肝を抜くことだけでは飽き足らず、そこからさらに一歩踏み込んでオーディエンスと繋がりたいというバンドの思いの表れのように感じられた。


「(こういう状況で)楽しむのむっちゃ難しいと思うんですけど、難易度高いと思うんですけど、俺たちもがんばります。リベンジしにきました」

Washiyamaによるその一言がこの日のバンドの思いを語っていたのだろう。
「セットリストにないけど、ちょっとジャムろうかな」

演奏中にフレキシブルに挟むジャムセッションこそが、彼らのライブの醍醐味と考えているファンも少なくないと思うが、いきなりジャムセッションになだれこまずに、そんなふうに予告したところにもライブに対するバンドの考え方がちょっとずつ変わってきたことが窺えた。しかも前掲の言葉に続け、Washiyamaは「ファンクっぽいのがいい? ジャズっぽいのがいい? ロックっぽいのがいい?」とオーディエンスに尋ねたのだから、かつてオーディエンスを置いてけぼりにすることさえ楽しんでいるように見えたあのサスフォーが、とちょっと面食らう。


結局、「(観客の拍手の大きさが)全部変わらんからファンクっぽいの」とFukudaのスラップからジャムセッションになだれ込む。途中「Dennis、何か歌ってよ」というWashiyamaの無茶ぶりにDennis Lwab(Dr)が応え、見事なスキャットを披露。オーディエンスを沸かせた。

そして「地球上の誰もが思っていることを言います!」とWashiyamaが言って披露したのが、2021年1月20日に配信限定リリースした新曲「もういい」。コロナ禍の鬱屈を歌った、文字通りのブルースなロックナンバーだ。そこからメンバー紹介を兼ねたソロ回し、さらに「ストラトキャスターシーサイド」に繋げ、バンドの演奏はさらにヒートアップ。キャッチーな魅力を持つ「ストラトキャスター・シーサイド」のサビでは、4つ打ちのダンサブルなリズムに合わせオーディエンスが跳ねた。


「朝早かったんですよ。もうちょっと待遇の良いとこに出られるようにがんばります(笑)。来年は、あっち(SATAN STAGE)に立てるようにがんばるんで、今後ともよろしくお願いします!」

ラストナンバーは、バラードで終わることが多い彼らがこの日はワチャワチャ系で終わりたいと選んだ「オーバーフロウ」。「揺れてくれよSATANIC。スイングに乗ってくれよSATANIC。俺らスイングするぜ。踊れる奴は踊ってください」というWashiyamaの言葉に応え、オーディエンスが体を揺らしながら一斉に手を挙げた。一つになれたという大きな手応えがあったに違いない。演奏を終えると、Washiyamaは両手で作ったピースサインを高々と掲げたのだった。


取材・文◎山口智男
撮影◎Shoma Yasukawa

【Suspended 4th セットリスト】

1.97.9hz
2.INVERSION
〜JAM SESSION〜
3.もういい
4.ストラトキャスター・シーサイド
5.オーバーフロウ

■<SATANIC CARNIVAL 2021>

6月5日(土) 富士急ハイランド・コニファーフォレスト
6月6日(日) 富士急ハイランド・コニファーフォレスト
・物販 / FOOD AREA:start09:30
・ライブ観覧エリア:open10:30 / start11:30 ※19:25終演予定
▼6月5日 出演アーティスト
バックドロップシンデレラ (※new)
The BONEZ
Dizzy Sunfist
Fear, and Loathing in Las Vegas
マキシマム ザ ホルモン
NAMBA69 (※new)
Northern19 (※new)
ROTTENGRAFFTY
SiM
SPARK!!SOUND!!SHOW!! (※new)
Survive Said The Prophet
suspended 4th
WANIMA
▼6月6日 出演アーティスト
04 Limited Sazabys
10-FEET
Age Factory (※new)
coldrain
G-FREAK FACTORY (※new)
ハルカミライ
HAWAIIAN6 (※new)
HEY-SMITH
Ken Yokoyama
MONGOL800
NOISEMAKER
SHADOWS
TOTALFAT (※new)
[O.A.] PALEDUSK (※new)
▼チケット ※全て電子チケットでの取り扱い
【一般発売】
2日通し券 ¥17,800 / 1日券 ¥9,500
発売開始:5月22日(土)〜

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