【速レポ】<SATANIC CARNIVAL>SPARK!!SOUND!!SHOW!!が貫き通す、“らしさ”とリスペクト

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スサシことSPARK!!SOUND!!SHOW!!はコロナ禍のもと初めて開催される<SATANIC CARNIVAL>でどんなふうに暴れてくれるのか──多くの人の期待はそこに向いていたんじゃないか。なぜなら、スサシは「俺たちにはステージもフロアも関係ないぜ」と言わんばかりに音楽性のみならず、ライブパフォーマンスにおいてもアナーキーな魅力をアピールしてきたバンドだからだ。

◆SPARK!!SOUND!!SHOW!! 画像

そして彼らはそんな期待に応えるように、それぞれにマイクを持ってステージに飛び出てきたチヨ(B,Cho)、タクマ(Syn,G,Cho)、イチロー(Dr,Cho,169)がラップしながら暴れ回っているところにタナカユーキ(Vo,Gt)が自転車で突っ込むというオープニングでいきなりオーディエンスの度肝を抜いたんだから、オーディエンスのテンションが上がらないわけがない。


4MCスタイルでラップした1曲目の「TOKYO MURDER」から本来のバンド編成に戻って2ビートのラップ・ロック・ナンバー「good die」に繋げ、オーディエンスに2ステップを踊らせると、聴こえてきたのはバイクのクラクション(のSE)だ。「悪い友達に捧げます! みなさんの自慢のマシンで!」とタナカユーキが導くまでもなく、待ってましたとばかりにオーディエンスは、バンドが演奏する「黒天使」に合わせ、ぶん!ぶん!と両手でバイクのアクセルを吹か(す真似を)しながら踊り狂う。

そして、そこに繋げたラップ・ロックの「STEAL!!」。イチローが渾身で鳴らす速い4つ打ちのリズムにオーディエンスの動きはもう止まらない。歓声こそ湧き起こらないが、そこには確実に熱狂が生まれている。



前半戦が終わったところで、オーディエンスに語りかけたタナカユーキが明かしたのは、今回、<SATANIC CARNIVAL 2021>に出演するにあたって、主催者側から新型コロナウイルス感染拡大予防のガイドラインを守るようにと念を押されたというエピソード。

「(ステージから)降りたらダメ。(ステージセットに)昇ったらダメ。(ステージから物を)投げたらダメ。(それをやったら)すぐに外音を止めます(と言われた)。やる前からそんなにダメ出しするなんて、俺らのライブ、かなり見てくれてる(笑)。俺たちみたいなバンドが出られるなんて、感度が高いフェスだと思います。本物のフェス。かっこいい感じでやりましょう!」


その言葉に拍手を贈りながら、“さあ、ダメ出しはされたけれど!?”と誰もが少なからず期待したんじゃないか。バンドがダメ出しを前フリと受け取ったかどうか、それはわからない。しかし彼らはイチローのビートに合わせ、タナカユーキ、チヨ、タクマがラップしながら再びオーディエンスを踊らせた「感電!」、ヘヴィなリフにオーディエンスがヘドバンで応えた「無愛愛」、そしてチヨ、タクマも歌うハードコア・ナンバー「SCAR」と繋げたところで、ダメと言われたらやりたくなる持ち前の向こう意気を見せつけた。「SCAR」の演奏中、ステージから消えたタナカユーキが脚立を携え、再びステージイン。2メートルはあるかと思われるその脚立の上で歌い続けたのである。


エンターテインメントとしてオーディエンスを楽しませつつ、知恵を絞りながら全力で自分たちらしさを貫き通す。それは後述するようにスサシなりの<SATANIC CARNIVAL>に対するリスペクトの表れだったのかもしれない。

2日目のオープニング・アクトを務める福岡のバンド、PaleduskのDaisuke(G)を迎えたパンクロックの「GODSPEED」から繋げたフリースタイルのラップナンバー「MARS」で、タナカユーキは「スポーツのほうが応援されて、表現することが制約されてる。もういい加減、この国の国民やめて、人間になります。怒り飽きてるでしょう」と、たぶん、この日ここに集まった人の多くが思っている気持ちを代弁した。そして「怒りを歌ったあとは、愛を歌うと決めている」と続けた。


「見ての通り、(自分たちに)ぴったりのフェスでした。リスペクトを感じてます。リスペクトにはリスペクトを返せるじゃないですか。リスペクトのないやつはクソだ」(タナカユーキ)

30分間ノンストップのエネルギッシュなステージを締めくくったのは、攻撃的なシンセのフレーズを飛ばしながら、自分たちの信条を歌うラップ・ロックの「南無」。タナカユーキは前述した脚立に足を掛け、逆さにぶら下がったまま歌い、ダメ押しでガッツを見せつけたのだった。

取材・文◎山口智男
撮影◎Shoma Yasukawa

【SPARK!!SOUND!!SHOW!! セットリスト】

1.TOKYO MURDER
2.good die
3.†黒天使†
4.STEAL!!
5.感電!
6.無愛愛
7.SCAR
8.GODSPEED
9.MARS
10.南無

■<SATANIC CARNIVAL 2021>

6月5日(土) 富士急ハイランド・コニファーフォレスト
6月6日(日) 富士急ハイランド・コニファーフォレスト
・物販 / FOOD AREA:start09:30
・ライブ観覧エリア:open10:30 / start11:30 ※19:25終演予定
▼6月5日 出演アーティスト
バックドロップシンデレラ (※new)
The BONEZ
Dizzy Sunfist
Fear, and Loathing in Las Vegas
マキシマム ザ ホルモン
NAMBA69 (※new)
Northern19 (※new)
ROTTENGRAFFTY
SiM
SPARK!!SOUND!!SHOW!! (※new)
Survive Said The Prophet
suspended 4th
WANIMA
▼6月6日 出演アーティスト
04 Limited Sazabys
10-FEET
Age Factory (※new)
coldrain
G-FREAK FACTORY (※new)
ハルカミライ
HAWAIIAN6 (※new)
HEY-SMITH
Ken Yokoyama
MONGOL800
NOISEMAKER
SHADOWS
TOTALFAT (※new)
[O.A.] PALEDUSK (※new)
▼チケット ※全て電子チケットでの取り扱い
【一般発売】
2日通し券 ¥17,800 / 1日券 ¥9,500
発売開始:5月22日(土)〜

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