【速レポ】<SATANIC CARNIVAL>NOISEMAKER、未来に繋がる心の叫びを

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シーケンスも使いながら、曲によってはR&Bの要素も感じられるモダンでハイブリッドなロックを身上としている現在のNOISEMAKERは、こと音楽性に限って言えば、もしかしたら<SATANIC CARNIVAL>らしからぬバンドなのかもしれない(と敢えてこんなふうに書き出してみる)。

◆NOISEMAKER 画像

しかし、そんな彼らがこの日SATAN STAGEに立ち、多くの人の心を震わせると同時に、ここにこんなにぴったりはまるバンドもそうそういないと思わせたのは、彼らにはどうしても伝えたい思いと、悔しさをバネに、さらに高いところに飛んでいこうというロックバンドに不可欠の反骨精神があったからにほかならない。


そんなことを考えるきっかけになったのが、オープニングから「Spineless Black」「Better Days」「SADVENTURES」というアンセミックかつダンサブルな3曲をたたみかけるように演奏しながら、オーディンエンスをジャンプさせ、大きな一体感を作り上げた直後にAG(Vo)が語ったMCだった。

「NOISEMAKERです。よろしくお願いします」とオーディエンスに挨拶した彼は突然、「KITAKAZE!」と叫んだあと、こんなふうに続けたのである。

「あ、違った。悔しさのあまり心の声が(笑)。SATANIC開催おめでとうございます。みんなよく来たね。最高ですよ。俺らも主催でフェス(<KITAKAZE ROCK FES.>)をやり始めて、いろいろな要素があって2度中止になったんだけど、SATANIC(の開催)、改めて奇跡だと思います。奇跡を起こしてくれて、SATANIC、みんな、本当にありがとうございます」


ひょっとしたら、5月29日と30日に開催を予定しながら中止せざるを得なかった<KITAKAZE ROCK FES. 2021>のリベンジがこの日のNOISEMAKERの熱演の原動力になっていったんじゃないか。そんなふうに考えを飛ばしてみる。いや、<KITAKAZE ROCK FES. 2021>だけに限らないのだろう。この1年間、NOISEMAKERをはじめ、ロックバンドはみんなやられっぱなしじゃないか。その悔しさを燃料に、この日、NOISEMAKEはこの30分のステージで完全燃焼を目指した。ステージを左右に動き回るエネルギッシュなフロントマン、AG。ヘヴィなリフを鳴らしながら、空間を揺らしたり、切り裂いたりする音も奏でるHIDE(G)。無骨なプレイで低音を支えるYU-KI(B)。そしてトライバルなビートでダンサブルなグルーブを作るUTA(Dr)の4人が一丸となって──。

「あれもできない。これもできない。できないできない。ないないない。ないものばかり数えてないで。いや、ここにいる人たちはあるものを大切にしているんでしょ? すべてが揃っていた時よりも変える気満々で来てます! できない、じゃなくて、超えようとするんだよ! それがロックバンドだ。くらいついてこい!」



AGが語った、止まらない思いを印象づけるようにバンドはシーケンスでエスニックなメロディを流しながらアップテンポのロックナンバー「Something New」を披露。サビのシンガロングでAGが敢えて、声を出せないオーディエンスにマイクを向け、拳を挙げさせたのは、ここから未来に繋がる心の叫びを聞かせてみろってことだ。

「あきらめずに、またがんばっていくんでよろしくお願いします。俺らは俺らのままで、あなたはあなたのままで。ありのままに。それは難しいことかもしれないけど、ビビッてないで、またライブハウスで会いましょう。ロックバンド最高。野外フェス最高。SATANIC最高。ロック好き最高。ライブハウス最高。どいつもこいつもナメてんじゃねえぞ!」

そんな思いを込めながら、「おまえたちに捧げます」と最後に演奏したのは、現在のNOISEMAKERのハイブリッドな魅力を凝縮した「NAME」。R&B由来のダンサブルなリズムがダメ押しでオーディエンスをジャンプさせながら、バンドだけに限らない、ここに集まっている全員の悔しさを空に飛ばしたような気がした。気がつけば、さっきまで降っていた雨はすっかり上がっていた。

取材・文◎山口智男
撮影◎半田安政

【NOISEMAKER セットリスト】

1.Spineless Black
2.Better Days
3.SADVENTURES
4.Something New
5.To Live Is
6.NAME

■<SATANIC CARNIVAL 2021>

6月5日(土) 富士急ハイランド・コニファーフォレスト
6月6日(日) 富士急ハイランド・コニファーフォレスト
・物販 / FOOD AREA:start09:30
・ライブ観覧エリア:open10:30 / start11:30 ※19:25終演予定
▼6月5日 出演アーティスト
バックドロップシンデレラ (※new)
The BONEZ
Dizzy Sunfist
Fear, and Loathing in Las Vegas
マキシマム ザ ホルモン
NAMBA69 (※new)
Northern19 (※new)
ROTTENGRAFFTY
SiM
SPARK!!SOUND!!SHOW!! (※new)
Survive Said The Prophet
suspended 4th
WANIMA
▼6月6日 出演アーティスト
04 Limited Sazabys
10-FEET
Age Factory (※new)
coldrain
G-FREAK FACTORY (※new)
ハルカミライ
HAWAIIAN6 (※new)
HEY-SMITH
Ken Yokoyama
MONGOL800
NOISEMAKER
SHADOWS
TOTALFAT (※new)
[O.A.] PALEDUSK (※new)
▼チケット ※全て電子チケットでの取り扱い
【一般発売】
2日通し券 ¥17,800 / 1日券 ¥9,500
発売開始:5月22日(土)〜

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