【速レポ】<SATANIC CARNIVAL>G-FREAK FACTORY、全身全霊で刻み込む想い

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そのまますべてをぶつけ、感じあおうと思っていたのだろう。EVIL STAGEに登場したG-FREAK FACTORYは、想いの純度が凄まじく高い、まさに全身全霊を注いだライヴだった。

◆G-FREAK FACTORY 画像

まず、Toshiyuki Harada(G)、Nobuyuki Yoshihashi(B)、Hiroyuki“P×O×N”Watabe(Dr)の3人が呼吸を整え、追いかけるようにHiroaki Moteki(Vo)が加わり、「BE ALL AROUND」で口火を切る。ライヴが思うようにできない期間も長かった為、手探りだったり、勘が鈍っても仕方ないところもあるが、そこは歴戦のライヴバンドだけあって、さすがのアンサンブル。サウンドチェックの段階からそうだったが、きっちりと噛み合った姿を見せつけてくれる。


舞うように言葉と音を紡ぎ、聴く者すべてを奮い立たせる「日はまだ高く」からは、とんでもない量のポジティブなエネルギーが放出。途中、HELL STAGEでライヴ中のTOTALFATの方を指差して、「(向こうはタオルを)ぶんぶん振り回してます。こっちも行こうか!」と煽る姿はこういったフェスならではの光景であり、何だか嬉しさがある。


ここで<SATANIC CARNIVAL 2021>が開催されたことへの感謝を述べながら、続けて「2019年のような状況に戻れるまでふんばって欲しいし、オレたちもふんばっていく」と、Motekiが自らの気概も示していく。彼ららしいスタンスをアピールし、「それぞれが持っている火を意識して欲しい」と「Fire」をドロップ。声が枯れる寸前まで振り絞り、歌い上げるMoteki、キレと鳴りが麗しいHaradaのプレイ、うねる強靭なリズムを構築するYoshihashiとWatabeが織りなすサウンドは、もはや規格外。鮮やかに攻め立てていく。

心揺さぶられるベースのイントロから始まる「Too oLD To KNoW」が始まれば、オーディエンスが掲げる拳であっという間に埋め尽くされる客席エリア。逃げず、見過ごさず、己の意志を貫くG-FREAK FACTORYというバンドの決意や誇りがにじみ出ている曲だけあって、大切に抱える人も多いのだ。


そして、「どうか、そのマスクを外せる日まで音楽を嫌いにならないで欲しい。この試合は負けるわけにはいかねえんだよ!」とMotekiが叫び訴えてから、ラストナンバーとして選ばれたのは「ダディ・ダーリン」だ。温故知新、すべてを落とし込もう、刻み込もうと踏み込むメンバー。一発一発の声も音もプレイも重い。グッと心をつかまれ、惹きつけられっぱなし。全身で音と彼らの想いを浴び続け、とにかく胸が熱くなる最高の時間だった。

取材・文◎ヤコウリュウジ
撮影◎半田安政

【G-FREAK FACTORY セットリスト】

1.BE ALL AROUND
2.日はまだ高く
3.Fire
4.Too oLD To KNoW
5.ダディ・ダーリン

■<SATANIC CARNIVAL 2021>

6月5日(土) 富士急ハイランド・コニファーフォレスト
6月6日(日) 富士急ハイランド・コニファーフォレスト
・物販 / FOOD AREA:start09:30
・ライブ観覧エリア:open10:30 / start11:30 ※19:25終演予定
▼6月5日 出演アーティスト
バックドロップシンデレラ (※new)
The BONEZ
Dizzy Sunfist
Fear, and Loathing in Las Vegas
マキシマム ザ ホルモン
NAMBA69 (※new)
Northern19 (※new)
ROTTENGRAFFTY
SiM
SPARK!!SOUND!!SHOW!! (※new)
Survive Said The Prophet
suspended 4th
WANIMA
▼6月6日 出演アーティスト
04 Limited Sazabys
10-FEET
Age Factory (※new)
coldrain
G-FREAK FACTORY (※new)
ハルカミライ
HAWAIIAN6 (※new)
HEY-SMITH
Ken Yokoyama
MONGOL800
NOISEMAKER
SHADOWS
TOTALFAT (※new)
[O.A.] PALEDUSK (※new)
▼チケット ※全て電子チケットでの取り扱い
【一般発売】
2日通し券 ¥17,800 / 1日券 ¥9,500
発売開始:5月22日(土)〜

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