【俺の楽器・私の愛機】258「現代に蘇った幻のギター」

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【Fender Swinger】(岩手県 Kay 19歳)


自社の過剰在庫を消費するためフェンダーから1969年に生産されたものの短命に終わり、現在では立派なコレクターズアイテムと化したオリジナルのスウィンガー。その復刻モデルが2019年に発表されたこのギターです。

もともと自分はジャンクや中古のギターを自分好みに改造しながら使用していたため、所謂「ハイエンドな新品」を買うのはこのギターが初めてでした。ふらっと入った楽器店でこれを見た時はまさかフェンダーのギターだとは思わず、「なんだこのカッコいいギターは!?」と驚いたのを覚えています。しかし自分にとって決して安くはない買い物。とりあえず試奏だけしてその場を後にしたものの、あの独特なフォルムが頭から離れず、どうしても欲しくなって購入を決意しました。


小柄でかっこよくも可愛らしい見た目とは裏腹に、いざ弾き始めてみると今まで弾いてきたものに比べ一癖も二癖もあるこのギター。かなり細く薄いネックとショートスケールの組み合わせにはなかなか慣れず、切れの良い発音に対し音作りもなかなか自分のツボに入りません。配線の改造をしようと思い分解をしてみても、今まで見てきたものとは比べ物にならないほど綺麗な配線にその気もどこかへ消え去ってしまいました。こんな出来事から、このギターを購入して間も無い時期はまさに喧嘩するかの如くギターをいじり倒していました。

しかしながら見方を変えれば、王道なモデルには無い強烈な個性しか無いのがこのギター。弾けば弾くだけその不思議な魅力に吸い寄せられて行きます。

未だに使いこなせているとは言えないこのスウィンガー。だからこそ、これからも永く付き合って行こうと思える大事な存在です。


   ◆   ◆   ◆

フェンダーの珍品の歴史でもスウィンガーがよく話題になるのは、1969年のみ生産されたというあまりに短命&激レアにもかかわらず、フェンダージャパンが2019年に復活させたという、その奇妙な生い立ちですよね。ムスタングの登場とともに、スケールの見直しが行われ、それまでの22.5インチモデルの人気がガタ落ちしたミュージックマスターですけど、そもそもフロントにPU一発だけという設計で売れ続けると思ったのか?と問い正したい気分。同時期にフェンダーは5弦ベースを発売、先進的すぎてこれまた不発。そんな2モデルの余ってしまったボディや他パーツやらを合体させて無理やり新モデルにしちゃったというのがスウィンガーですから、生まれ持ったストーリーがお気の毒なわけです。でもね、そこから50年も経てば、スウィンガーの際立ったキャラが再評価される時代となるわけで、フェンダージャパンの復活技にビビビと反応したのがKayさんというわけ。時代はスウィンガー…なのかもしれないです。いや、Kayさんのセンスに追いついたってことか?(JMN統括編集長 烏丸)

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「俺の楽器・私の愛機」コーナーでは、皆さんご自慢の楽器を募集しています。BARKS楽器人編集部までガンガンお寄せください。編集部のコメントとともにご紹介させていただきますので、以下の要素をお待ちしております。

(1)投稿タイトル
 (例)必死にバイトしてやっと買った憧れのジャガー
 (例)絵を書いたら世界一かわいくなったカリンバ
(2)楽器名(ブランド・モデル名)
 (例)トラヴィス・ビーン TB-1000
 (例)自作タンバリン 手作り3号
(3)お名前 所在 年齢
 (例)練習嫌いさん 静岡県 21歳
 (例)山田太郎さん 北区赤羽市 X歳
(4)説明・自慢トーク
 ※文章量問いません。エピソード/こだわり/自慢ポイントなど、何でも構いません。パッションあふれる投稿をお待ちしております。
(5)写真
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