【インタビュー】eill × 和氣あず未、『東リベ』ヒナ愛の詰まったED曲「ここで息をして」を語る

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■“「私のヒーロー」”っていう歌詞がめちゃめちゃ大好きなんです!(和氣)


──和氣さんは今回、「ここで息をして」をヒナとして歌うことになりましたが、この企画の話を聞いたときはどう思いましたか?

和氣:「あぁ~~無理だー」って思いました(笑)。曲を聴いたときから、ヒナちゃん目線の歌詞で嬉しかったんですけど、eillさんの歌い方がかっこよすぎて、ヒナちゃんでどう歌えばいいんだろうと考えてしまったんです。だからマネージャーにも「中学生のヒナちゃんで歌うのは(声が合わなすぎて)難しいかもしれないです」と相談したりして……。そのときは、「26歳のヒナの映像も合わせて作るので大人のテイストでも大丈夫です」という返事はいただいていたんですけど、聴いている方が期待しているのは、中学生のヒナちゃんなのかなと思ったので、やると決まってからはどちらでも解釈できるような感じというか。中学生のヒナちゃんをイメージしながら歌っていたら自然と大人っぽくなってきちゃった、くらいの感じで歌いました。どちらの年齢のヒナと決めたわけではなく、ヒナちゃんであればいいと思いながらレコーディングしました。でも本当に歌詞が素晴らしいので、家で練習しているときも映像が頭に浮かんできて、ジーンとしていましたよ。

eill:嬉しいです……。曲の話で言うと、まったく同じ解釈というか。ヒナちゃんの思いに関しては、14歳と26歳を魂だけが移動しているような感覚で歌詞を書いていたんです。どちらかのではなく全部のヒナちゃんというイメージだったので、話を聞いてドキッとしました。心がつながってしまったのかと……(笑)。それとこの企画の話自体、私は感動してしまって……。ヒナちゃんのことをめちゃめちゃ思って書いた歌詞だったので、ヒナちゃんが歌ってくれることが嬉しかったんです。

──改めて曲とじっくり向き合って、どんなところが好きだなと思いましたか?

和氣:私、めちゃめちゃ大好きな歌詞があって。“「私のヒーロー」”ってあるじゃないですか。もう「まんまだー!」と思ったんです。何でこんなぴったりくるワードを思い浮かぶんだろうって、尊敬しました。

eill:ありがとうございます。嬉しい……。

和氣:自分で歌詞を書いたら絶対に出てこないようなヒナの想いがたくさん詰め込まれていて、原作をたくさん読んで書いていただけたことが嬉しかったです。

eill:そこは、ヒナちゃんにとってのタケミチって何なんだろうとすごく考えながら書いていたので、ひとつワードを決めるとしたら“ヒーロー”なのかなって思ったんですよね。


──そして、その曲を歌ってみていかがでしたか?

和氣:マジで難しかったです!

eill:私もです!

和氣:えっ、eillさんも難しいんですか!?

eill:この曲のサブタイトルは「どこで息をして」なので(笑)。私もライブの練習で、最近やっと歌えるようになったくらいなので、きちっとブレスができるようになるまで3ヶ月くらいかかりました。

和氣:家で練習しているとき、どこで息をすればいいんだろうと思いながら、レコーディングでは分けて録ってもらおうって思いました(笑)。でもイントロのフレーズとか、アニソンではなかなかないフレーズですし、それこそ、途中の“うっ!”って言うところも初めての体験で。

eill:そこの“うっ!”のところ、めちゃめちゃかわいかったです、最高でした! あれを男らしく言われたら「ヒナちゃん?」って思いますけど、本当にかわいくやってくれて「ヒナだ……尊い!」と思いました。

和氣:そこはどのくらいのかっこよさとかわいさを混ぜればいいのか、結構考えて歌っていました。“はぁ──ー”のところも、どう歌えばいいんだろうって。

eill:困らせてしまいましたね(笑)。でも、そこも本当に最高でした!

──キャラクターで歌うというのも難しかったのではないですか?

和氣:クール系のキャラクターならピッタリなんですけど、ヒナちゃんの歌い方となると元気で明るいトーンになるので、歌の世界観は壊さないようにすることが特に難しかったです。

──ところどころ、eillさんの歌い方を意識しているのかな?と思ったのですが。

和氣 そうなんです! 2番の“君がくれた強さ抱けば”のところとかですかね。家で練習をしていたときは、真っすぐに歌っていたんですけど、レコーディングになったときに、「そこも(eillさんっぽく)やりましょう」と言われ、現場でどう歌っているのかを聴かせていただきながら歌いました。でも、やっぱり難しかったです。

eill:私が好きだったのはBメロの“「お願い」ねぇ敵わない未来なんてさ”の“さぁー”のところで、ここを伸びやかにスルスルスルーと歌ってくれていたんです。それは自分ではできなかったところなので「これがしたかったー!」って思いました(笑)。自分の声質的には、ここでツーンと抜けることができないんですよね。そこが気持ち良すぎて、そのあとのサビがスッと入ってきました。素晴らしい歌声です。



──一番最後の、激しく歌うところはどうでしたか?

和氣:ここは歌っている感じがしなかったというか。メロディーを崩さないようにセリフっぽく言ったので、実は一番やりやすかったです。

eill:同じことを思いました。セリフに落としていただいているなと思いながら聴いていて、「ヒナちゃんが言ってるー!」と思って嬉しくなりました。ここは私の歌ったほうでもボーカルを重ねていて、ラップの人とか、いろいろ裏にいるんです。和氣さんの音源でも重ねていましたよね?

和氣:いくつかボーカルは重ねていたと思います。

eill:そこまで忠実に表現してくれていることに、まずびっくりしました。だから、早く歌っている動画が見たいんですよ!

和氣:そうだ! 映像も撮ったんでした……。普段あまり歌っているところは撮られないですし、映っているのが私だからちょっと恥ずかしいんです……。

eill:楽しみに待っています(笑)。

──最後に、『東京リベンジャーズ』のファンにメッセージをいただけますか?

和氣:こういう企画がなければ、ヒナとして「ここで息をして」という曲を歌うことはなかったと思うので、ヒナちゃんとして歌えてすごく幸せでした。そしてアニメのほうは、次のクールに進もうとしています。回を重ねるごとにヒナちゃんを応援したくなるようなお話になっているので、変わらず見続けていただきたいです。そしてテレビアニメ『東京リベンジャーズ』ED「ここで息をして」ヒナver.も見ていただき、ぜひ作品の素晴らしさ、そして歌の素晴らしさを周りの友達に勧めていただければと思います!

eill:「どこで息をして」というサブタイルを持つ「ここで息をして」を歌ってくださってありがとうございました!という気持ちがまずあります。ヒナちゃんのことを思って書いた歌を、ヒナちゃんの声で歌ってくれたことが嬉しかったですし、ニュアンスで、私の影も残してくれて、すごく楽曲に対する愛情も感じました。アニメは2クール目になるので、素晴らしい和氣さんの声とお芝居、そしてヒナちゃんの歌声を楽しんでいただけたらと思います。

取材・文◎塚越淳一
写真◎山﨑 美津留

■「ここで息をして」

2021年4月9日(金)リリース
・配信サイト一覧:https://lnk.to/Kokodeikiwoshite

■eill ツアー情報

<eill Live Tour 2021『ここで息をして』>
2021年6月25日(金)18:00/19:00 愛知・名古屋CLUB QUATTRO
2021年6月26日(土)16:30/17:30 大阪・心斎橋ANIMA
2021年7月15日(木)18:00/19:00 東京・渋谷TSUTAYA O-EAST
出演:eill
チケット料金(税込)
前売り:4000円+1drink/当日4500円+1drink

アニメ『東京リベンジャーズ』

テレビアニメ『東京リベンジャーズ』“血のハロウィン編”7月よりスタート!

・『東京卍リベンジャーズ』とは──。
2017年より「週刊少年マガジン」で連載開始、累計2000万部を突破した本作は、『新宿スワン』の作者・和久井健が贈る最新巨編。

・イントロダクション
人生どん底のダメフリーター花垣武道(タケミチ)。中学時代に付き合っていた人生唯一の恋人・橘日向(ヒナタ)が、最凶最悪の悪党連合”東京卍會”に殺されたことを知る。事件を知った翌日、駅のホームにいたタケミチは何者かに背中を押され線路に転落し死を覚悟したが、目を開けると何故か12年前にタイムリープしていた。人生のピークだった12年前の中学時代にタイムリープし、恋人を救うため、逃げ続けた自分を変えるため、人生のリベンジを開始する!

・放送情報
MBS・テレビ東京・BS朝日・AT-Xほかにて順次放送中!

・配信情報
毎週土曜日27時08分全世界同時解禁!

・インフォメーション
TVアニメ『東京リベンジャーズ』公式サイト:https://tokyo-revengers-anime.com
TVアニメ『東京リベンジャーズ』公式Twitter:@anime_toman
YouTube『東京リベンジャーズ』チャンネル:https://www.youtube.com/c/animetoman

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