【インタビュー】めいちゃん、新曲&夏ツアーに詰め込む“ハッピー”への想い

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今年5月に配信がスタートしためいちゃんの新曲「小悪魔だってかまわない!」。人気クリエイターユニットであるHoneyWorksが手掛けたことでも話題の今作は、メロコアやスカパンクなどをベースに、ホーンセクションを効かせたサウンドが一瞬で耳を奪っていくキャッチーな楽曲だ。表情豊かなめいちゃんのボーカルとも相性は抜群で、ライブでの盛り上がりが肌で感じられるような仕上がりになっている。「猫と気分屋な女の子」というテーマで制作された今作について、また、7月26日からスタートする待望のワンマンツアーについて話を聞いた。

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■みんなを驚かせるような曲を

──前回取材をさせていただいたのは昨年の秋でしたが、音楽活動の面など、その後はどんな状況でしたか?

めいちゃん:あまり変わりはないですが、先輩たちが有観客でライブを始めたりしているので、ちょっと希望の光が見え始めてきたかなとは思っていて。制作に関しても、いろいろとアップデートしながら進めている感じですね。

──今回は5月20日から配信がスタートした「小悪魔だってかまわない!」の話を中心に伺っていこうと思うのですが、これが2021年、今年最初の作品ですね。


▲「小悪魔だってかまわない!」

めいちゃん:はい。やっぱりハッピーな曲でスタートしたいなというのはありましたね。あとこの曲にはいろいろ思い入れもあるので、この曲から始められたらいいかなと思いました。

──思い入れ、というと?

めいちゃん:この楽曲を制作するタイミングで、実家のネコが亡くなりまして。そのネコのことを忘れないように、何か思い出として形にできればなと思ったんです。

──そういった思いも伝えた上で、HoneyWorksさんが楽曲を制作されたと。

めいちゃん:はい。僕自身もネコを飼っているんですが、ネコを見ていると女の子に似てるなと感じることも多いんですね。それで、女の子とネコの曲を書いてくださいということでお願いしました。すごい振り回されるところとか、それこそ小悪魔だなって思うところ、ありますよね(笑)。

──小悪魔みたいな女の子もネコも、振り回されるんだけどなんだか惹かれる存在でもありますよね。

めいちゃん:あれって何なんでしょうね(笑)。突き放されたかと思ったらスリスリしてきたりして、ネコもそういう駆け引きが謎に上手いんですよね。

──そういうひと癖あるとか、ひと捻りあるような性格の人って、だからこうやって曲の題材になったりするのかなと思います。人間観察的にも面白い対象だし。

めいちゃん:そうですね。僕は結構人のことを見ているので、そういうタイプの人は面白いと感じる1人かなと思います。でもこの曲に出てくるような側面って結構みんな持っているんじゃないかなって思うので、自分に落とし込んだりしながら聴いてもらったりもできるかなと思いますね。

──「ばっきゅーん」というキャッチーなフレーズの部分は、”ばっきゅーん部隊”としてあらきさん、Geroさん、コニーさん、luzさんが参加されていて。

めいちゃん:まず僕が録ってから、それぞれ自宅で録ってもらってデータで送っていただきました。背中を押していただける、頼もしい声援部隊です(笑)。

──昨年から制作の現場もリモートが多くなってやりづらいというお話をよく耳にしているのですが、めいちゃんの場合はこれまでと変わらずという感じですか。

めいちゃん:そうですね。やっぱりネットとかこういう歌い手として活動している人は、普段から誰かと一緒に録るっていうことがあまりないのかなと思います。なので、今回もそうですけど各々自宅で録るのは普通のことなのかなと思いますね。

──そういう録り方であっても、出来上がった楽曲はこんなにキャッチーでテンションが上がるサウンドになっているわけですからね。リスナーの皆さんはきっとライブとかカラオケとか、みんなで一緒に盛り上がりたい!という気持ちにさせられたんじゃないかなと思います。

めいちゃん:そうだと嬉しいですね。実は、ワンマンライブツアーが決まったのでライブを想定した上での楽曲になっているんですよ。

──Twitterで告知されていた、「スーパーウルトラまじでやばいクソやばハイパーすげえお知らせ」のことですね(笑)!ということは、ひょっとしたら他にも新しい曲の制作が進んでいたりするんでしょうか。

めいちゃん:はい。みんなを驚かせるような曲を、常に書いているつもりではいます。今回の「小悪魔だってかまわない!」はHoneyWorksさんの楽曲ですが、僕自身が手掛けている楽曲もあって。(このコロナ禍で)みんな結構辛い思いをしてここまでやってきたと思うので、「僕たち、頑張ってきたよね」っていうような曲も作りたいなと思っているところです。

──ライブという具体的な目標ができたことで、音楽制作に対する心境なんかも変化していきそうですね。

めいちゃん:そうですね。なんかこう、どんどんネガティブになっちゃうじゃないですか。今のこのご時世って。だからここでひとつネガティブからポジティブなことを考えられるのかなと思っているし、気持ち的にもまた新しくなっていくのかなって思ったりもしています。

──いわゆるコロナ禍において、めいちゃん自身の気持ちにも影響はありましたか?

めいちゃん:どこかしら影響は受けているんでしょうけど、自分的にはそんなに実感はしていないというか。でも今流行っている曲なんかを聴くと、ちょっとネガティブな曲が多いなとか、そういうことは感じてましたね。またみんながライブできるようになってきたら、少しずつハッピーな曲とかポジティブになれるような曲が増えてくるんじゃないかなとは思っているんですけど。

──だからこそ、めいちゃんの2021年も明るい曲からスタートしたかったと。

めいちゃん:はい。やっぱりちょっと切り替えたいなっていう気持ちもあったので。だから最近作っているものは、さっきもちょっと言いましたけど割とそういうところを題材にしたものになっていたりもします。

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