【俺の楽器・私の愛機】305「変色コウモリ三兄弟」

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【EPIPHONE CORONET,WILSHIRE,CRESTWOOD】(文京区 エピマニア 40代前半)


1964年のCORONET、1965年のWILSHIRE、そして1966年のCRESTWOODです。バットウイングと呼ばれるヘッドと左右非対称なボディが特徴的な時期のEPIPHONEソリッドギターで、全て新大久保で入手したレアカラーです。この時期のEPIPHONEはGIBSONと同じ工場で作っていたため、同仕様のGIBSONギターと比べる楽しみも有ります。

CORONETはこのギターの前の左右対称のバージョンをSteve Marriottが弾いていたこともあり気になっていたのですが、このsilver foxの個体を目の当たりし、新品のギターからは得られない強烈な存在感に惹かれて購入。以降オールドギター(特にEPIPHONE)の魅力にずっぽりとはまるきっかけとなりました。


WILSHIREはred foxというカラーです。色も珍しいのですが、この時期のGIBSONソリッドギターはSGもFIREBIRDもトレモロユニット付きかラップアラウンドテールピースのため、60年代でT.O.Mとストップテールピースを装備したソリッドギターは実は珍しいのでは、と思います。


CRESTWOODはinverness green(多分)です。塗り潰しのため塗装が厚いようで激しいクラックが入っています。60年代後半のため金属パーツがギラギラしたクロームになっています。トレモロはtremotoneで、近年の復刻ではビグスビー風の機構にアレンジされていますがオリジナルは大ぶりなバネのないエレガントなルックスです。


音については似たようなパーツや製法を採用しながらもGIBSONよりカラッとした爽やかな音が出るように設計されている印象です。ライバルのFENDERを意識したのかもしれません。

EPIPHONE兄弟には他にも末っ子のOLYMPICと長男のCRESTWOOD DELUXEが居ます。これらのレアカラーが出てきてほしいような出てきてほしくないような気持ちです。

   ◆   ◆   ◆

これはまたすごいコレクションきた。とんでもない存在感がありますね。もともとギブソンよりもむしろ高額だったエピフォンですから、ギブソン傘下になったとはいえ、確固たる主張が聞こえてくるような凄みを感じます。マホガニーをこんなにカッコよく見せてくれるのは他にないような気がする。末っ子と長男のレアカラーと出会って、5人兄弟が一堂に会しますように。それ見ながら「どれが一番レア?」「1本だけ残すとしたらどれ?」みたいな、どうでもいい話しながら酒飲んだら幸せ。(JMN統括編集長 烏丸)

★皆さんの楽器を紹介させてください

「俺の楽器・私の愛機」コーナーでは、皆さんご自慢の楽器を募集しています。BARKS楽器人編集部までガンガンお寄せください。編集部のコメントとともにご紹介させていただきますので、以下の要素をお待ちしております。

(1)投稿タイトル
 (例)必死にバイトしてやっと買った憧れのジャガー
 (例)絵を書いたら世界一かわいくなったカリンバ
(2)楽器名(ブランド・モデル名)
 (例)トラヴィス・ビーン TB-1000
 (例)自作タンバリン 手作り3号
(3)お名前 所在 年齢
 (例)練習嫌いさん 静岡県 21歳
 (例)山田太郎さん 北区赤羽市 X歳
(4)説明・自慢トーク
 ※文章量問いません。エピソード/こだわり/自慢ポイントなど、何でも構いません。パッションあふれる投稿をお待ちしております。
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