【ライブレポート】ROTTENGRAFFTY、アコースティックツアー最終日「ライブハウスに戻るための新たな一歩」

ツイート

6月9日にリリースした初のアコースティックミニアルバム『Goodbye to Romance』を引っ提げ、京都、名古屋、東京、大阪の4都市で開催されたツアー<Goodbye to Romance Tour 2021>が6月26日、Billboard OSAKAで最終日を迎えた。自身初のアコースティックツアーであったが、いわゆる“アコースティック“という概念に収まらないロットン流の静と動が絶妙に表現された同ステージでは、追加公演が地元・京都で8月に二日間開催されることも発表された。6月26日にBillboard OSAKAで行われたファイナル公演2部のオフィシャルレポートをお届けしたい。

◆ROTTENGRAFFTY 画像

ROTTENGRAFFTYの最新4thミニアルバム『Goodbye to Romance』は、バンド初となるアコースティック作品であり、ROTTENGRAFFTYというバンドと彼らの楽曲の新たな魅力を味わうことができる作品だ。そして6月10日(ロットンの日)からスタートした<Goodbye to Romance Tour 2021>は、同作に伴いアコースティック形式でライブを行うという、これまたバンド初となる試み。京都KBSホール、Zepp Nagoya、Zepp Tokyoと3都市を巡ってきたこのツアーが6月26日、大阪府 Billbord OSAKAで締め括られた。

Billboard OSAKAに詰めかけた観客は、ドリンクや食事を楽しみながら開演を今か今かと心待ちにしている。大好きなバンドのライブを思う存分堪能できる贅沢な場所と時間。今夜、彼らはいったいどんなステージで魅せてくれるのだろうか。開演時間が近づくにつれ、期待はどんどん膨らんでいった。照明が落ち、ステージ後方のバンドロゴに火が灯る。オープニングSEに合わせて会場の至るところから手拍子が沸き起こり、メンバーがステージに登場。手拍子と拍手が一層強くなる中、NOBUYA(Vo)が両腕を大きく広げてライブがスタートした。


KAZUOMI (G / Programming)が鳴らすアコースティックギターとサポートプレイヤーである匠の鍵盤が心地よく絡み、目の前がパッと開けるような1曲目の「盲目の街」から心を掴まれた。観客は手を叩き、腕を振り上げ、ステージの5人と一緒に心の中で歌う。N∀OKI(Vo)とNOBUYA、2人の伸びやかな歌声が響き渡り、彼らが鳴らすサウンドに身を任せるのは、とてつもなく楽しい時間であることを再確認する。N∀OKIが「その目で、心の奥底で楽しんでいって頂戴!」と叫んで「相殺微量サイレンス」へ。侑威地(B)とHIROSHI(Dr)が繰り出すリズムに身体が揺れ、KAZUOMIがザクザクと刻むギターに心が踊る。N∀OKIとNOBUYAが交互にヴォーカルを取って作り上げていく世界に引き込まれ、会場の熱がどんどん上がっていく。

「座っててもロックするぞ!」とKAZUOMIが激しくギターを鳴らし、そこにN∀OKIのブルースハープが絡む。迫力あるステージングとバンドアンサンブルで圧倒したのは「ドクロの唄」だ。アコースティックツアーと聞いてしっとりしたライブだと思ったら大間違い。彼らはどこまでもロックを爆発させていた。オーディエンスは身体を揺らして腕を振り上げ、5人のステージに釘付け。曲の最後はN∀OKIがブルースハープのソロで魅せ、客席からは大きな拍手が沸き起こる。興奮は最高潮だ。


「目は口ほどに物を言うから、その目ン玉で思い切りライブしてくれ」とN∀OKIが告げ、KAZUOMIが「来いよ! もっと来いよ!」と煽って「D.A.N.C.E.」へ。ROTTENGRAFFTY初のBillboardだが、果たして今までこんなに激しいライブがここで繰り広げられたことはあったのだろうか?とちょっと心配しまうほどの爆発的な盛り上がり。とにかく楽しい。会場全体が一緒になってライブをするという、とんでもなく楽しい瞬間の連続だ。HIROSHIのドラムに合わせて鳴り響くたくさんのクラップ。N∀OKIが更に大きなクラップを観客に要求し、その音量が最大になったところで「アンスキニー・バップ」へ。駆け上がるようなビートに心が踊り、KAZUOMIのギターソロに笑みが咲き、N∀OKIとNOBUYAの歌に引っ張られて自然と身体が動く。我々が少しの間だけ忘れていた“ライブは楽しい”という感覚を思い出させてくれるようでもある。

熱いステージから一転、青い照明に包まれて幻想的に始まったのは「THIS WORLD」。一音一音に命を注ぐかのように歌うNOBUYA、歌で感情のすべてを爆発させるN∀OKI。その雄大なステージにぐっと引き込まれ、胸が震える。楽しいだけじゃなく、感動するだけでもない。いろんな感情がとめどなく溢れ出す、何にも代え難いひとときだ。MCでは「ツアーファイナルへようこそ! ありがとう!」とNOBUYAが感謝の気持ちを告げ、N∀OKIがこれまでの10本のライブを振り返る。サポートプレイヤーの匠にも感謝の気持ちを告げ、匠から「楽しいです!」と返される。さらに侑威地とHIROSHIがそれぞれ感謝の気持ちを口にした。メンバーが楽しそうにライブをしている様は、観ていて本当に清々しい。


「みんなが確実に求めているのは爆音のROTTENGRAFFTYやと思うけど、逆に、今の環境と状況を心の底から楽しんでいってほしい。ライブハウス、バンド、いろんなところが大変なんですけど、みんなが好きなMUSIC、守っていきましょう」とN∀OKI。「この生のライブ、あの場所に戻れるように」と言葉を重ねて「Familiarize」がスタート。N∀OKIの歌とKAZUOMIのギターで始まった同曲は、音数が少ないけれど、とてつもなく熱を帯びていて、聴く者の胸を鷲掴みにする。これに続くNOBUYAの歌はどこまでも響き渡り、オーディエンスは食い入るようにステージを見つめ、一音も聴き逃すまいと意識を集中させた。

そしてキラキラとした輝きが目に見えるようなギターの音色で始まった「「70cm四方の窓 」~君のいない空~」。この楽曲に込められた情景が眼前に思い浮かぶような奥深くて叙情的なサウンドと歌。胸に染み入るステージで魅せた同曲は、間違いなくこの日のハイライトのひとつだった。NOBUYAとN∀OKIが立ち上がって「NO THINK」がスタート。一気に熱くなった空気の中、会場が大きな一体感に包まれたまま「南口」へと続き、軽快なリズムに会場が揺れてマスクの下の笑顔が揺れる。曲の最後にN∀OKIが「音楽、ありがとう!」と叫び、客席からは更に大きな拍手が起こった。


「アコースティックツアーを発表したときにたくさんの意見が届いたけど、ライブでちゃんと面と向かって伝えられたらいいなと思っていた」という前置きの後、「あのぐちゃぐちゃのライブハウスに戻るための新たな一歩なんです」とこのツアーに込めた想いをNOBUYAが語った。「俺ら不器用やからこれからもみんなを困らせるかもしれないけど、これからもROTTENGRAFFTYをよろしくお願いします」と深々と頭を下げるNOBUYAに、たくさんの拍手が降り注ぐ。

そして次に始めたのは新曲「Goodbye to Romance」。ハッとさせられるようなアンサンブルと胸を締め付けられる歌、迫りくるKAZUOMIのギター、侑威地とHIROSHIが組み上げたリズム。すべてがひとつになって押し寄せる音像に圧倒された。胸の奥底まで響くその音と歌の感触はいつまでも忘れないだろう。本編最後は「金色グラフティー」だ。NOBUYAとN∀OKIの掛け合いの後、「輝き狂え!」というN∀OKIの号令でスタートした熱狂の渦。その熱狂を更に加速させるビートと、胸を焦がすギター。オーディエンスは両腕を振り上げ(もちろん着席したまま)、身体を揺らし、感情を沸騰させる。NOBUYAがステージを駆け回り、KAZUOMIが立ち上がって興奮を加速させる。先ほどNOBUYAが「あのぐちゃぐちゃのライブハウスに戻るための一歩」と今回のツアーを説明したが、いや、もうとっくに我々の心の中はぐちゃぐちゃだ。最後はNOBUYAが口上を告げ、この日いちばんの拍手に包まれて本編が終了。


メンバーがステージを去った後も会場の興奮は収まる様子がなく、アンコールを求めるクラップも一際大きい。そんな観客たちの熱い気持ちに応えるべく、ドリンク片手にメンバーが再びステージに登場して乾杯。KAZUOMIが「ありがとう」と喜びをあらわにし、今回のツアーの追加公演決定を発表した。突然のサプライズに歓喜の拍手が沸き起こる中、KAZUOMIが「心を込めて演ります。聴いてください」と始まったのは「Walk」。N∀OKIとNOBUYAのヴォーカルに引き込まれ、楽器陣が描く壮大なサウンドに心が震えて鳥肌が立つ。このまま圧倒的に魅了してライブを終了させるかと思えば、最後は「Rainy」。“楽しい時間よこのままずっと続け”とばかりに全員が腕を振り上げ、心の中でROTTENGRAFFTYと一緒に歌って大団円。とてつもなく余韻が残る、楽しくて素晴らしい時間だった。

コロナ禍だろうがアコースティックであろうが、我らがROTTENGRAFFTYのライブはやっぱりえぐかった。「あのぐちゃぐちゃのライブハウスに戻るための一歩」とNOBUYAが言ったこのツアーで、我々の心はぐちゃぐちゃにされた。ライブが終わった瞬間に湧き上がったのは“またROTTENGRAFFTYのライブが観たい”という気持ちだった。

取材・文◎Takeshi Yamanaka
撮影◎Yukihide “JON...” Takimoto

■<ROTTENGRAFFTY “Goodbye to Romance Tour 2021” in Billboard Osaka>6/26(土) 2nd セットリスト

01. 盲目の街
02. 相殺微量サイレンス
03. ドクロの唄
04. D.A.N.C.E.
05. アンスキニー・バップ
06. THIS WORLD
07. Familiarize
08.「70cm四方の窓辺」〜君のいない空〜
09. NO THINK
10. 南口
11. Goodbye to Romance
12. 金色グラフティー
encore
01. Walk
02. Rainy

■追加公演<ROTTENGRAFFTY “Goodbye to Romance Tour 2021” EXTRA EDITION>

8月4日(水) 京都MUSE
・1st:open15:30 / start16:00
・2nd:open18:30 / start19:00
8月5日(木) 京都MUSE
・1st:open15:30 / start16:00
・2nd:open18:30 / start19:00
▼チケット
料金:4,610(税込)
【オフィシャル一次先行】
受付期間:6/26(土)20:00〜
https://610club.rotten-g.com/contents/436796


■ROTTENGRAFFTYミニアルバム『Goodbye to Romance』

2021年6月9日(水)リリース
【610倶楽部 / VICTOR ONLINE STORE数量限定盤 (CD+GOODS)】¥6,171 (税込)
▼数量限定盤付属グッズ
・マイクロピースパズル1,000ピース(仕上がりサイズ W260mm x H380mm)
・オリジナルロゴナップサック(サイズ:W420mm×H530mm)
【完全生産限定盤 (CD+GOODS)】VIZL-1898 ¥4,730 (税込)
▼完全生産限定盤付属グッズ
・マイクロピースパズル1,000ピース(仕上がりサイズ W260mm x H380mm)
【通常盤(CD)】VICL-65504 ¥2,200 (税込)
1. Goodbye to Romance
2. 相殺微量サイレンス
3. アンスキニー・バップ
4. Walk
5. 「70cm四方の窓辺」〜君のいない空〜
6. It's Alright (instrumental)



■購入者特典■
ROTTENGRAFFTYオリジナルピック(全5色から1枚プレゼント、ランダム配布になります)
※Amazon.co.jpの特典は「メガジャケ」になります
▼特典対象チェーン・オンラインストア
・タワーレコード全国各店/タワーレコード オンライン
・HMV全国各店/HMV&BOOKS online
・TSUTAYA RECORDS 全国各店 / TSUTAYA オンラインショッピング
 ※TSUTAYAオンラインショッピングはご予約分のみ対象です。
・楽天ブックス ※特典付カートを選ぶ様お願いします。
・ビクターオンラインストア
・Amazon.co.jp ※特典は「メガジャケ」になります。特典付きカートを選ぶ様お願いします。
※特典の数には限りがございます。無くなり次第終了となりますので、お早めにご予約・ご購入ください。
※一部お取り扱いのない店舗もございます。予めご了承下さい。



この記事をツイート

この記事の関連情報