【今さら聞けない楽器のア・ソ・コ】お題「調」

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“楽器”と一口に言っても、多種多様さまざまな部品から構成されているのはご存知の通り。え、そんなの当たり前じゃない?的なものから、和楽器のマニアなところまで、今さら人には聞けない“楽器のア・ソ・コ”、ご紹介します。第4回のお題は「調」です。

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鼓(大鼓、太鼓、小鼓)に使用される紐で、調緒(しらべお)とも呼ぶ。胴と皮を結びつけ、固定するためのものだが、調の握り方の強さを変えることで、音の高さに変化をつけることができる。

調は大きくわけて3種類。鼓の2枚の皮と胴を結びつける“縦”、そこに巻き付けて皮の張り具合いを調節する“横”、主に装飾用に使われる“化粧”がある。大鼓には横は使用しない。また、小鼓では“子締”という紐を使い、横と皮を固定している。


古来2本の麻製の紐によって縒られているが、近年ではナイロンなど合成繊維製の調べもあり、耐久性や強度の高さから注目を集めている。

鼓を組み立てる場合、調の張り具合をすべて均等にすることが肝要で、1カ所だけにテンションがかかってしまうような状態になると、きれいな音が鳴らないだけでなく、楽器の破損などにつながることもある。

文:竹内伸一



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