【レポート&photo_gallery】<京都大作戦2021>coldrain、「生のロックはどうだ!?」

ツイート

岡崎体育に続いて登場するのは、2014年の出演以来、7年ぶりにこの源氏ノ舞台に帰ってきたcoldrain。

◆coldrain 画像

「What's up 京都。大作戦やっちゃいますか」──Masato(Vo)のこの一言に、バンドを呼び込む手拍子が拍手に変わり、ヘヴィなギターリフではじまる「ENVY」で観客がジャンプ。硬質で馬力あるリフをステージから客席へと叩きつけ、ビートは自在なドライヴ感で観客の体を震わせていく。低音のスクリームとクリーンなハイトーンを巧みにスイッチするヴォーカルも圧巻で、ど頭の曲から容赦なく激しいサウンドを鳴らした。



「生のロックはどうだ!? 大作戦!」とMasato。さらに攻撃的に「RUNAWAY」へとスピードを上げていく。Katsuma(Dr)がダイナミックなツーバスで観客の興奮を一気に引っ張り上げ、RxYxO(B/Cho)、Sugi(G/Cho)、Y.K.C(G)は鋼鉄のごときアンサンブルでヘッドバングさせる。「今日、お前らの声は、その腕だ!」というMasatoの叫びに、コブシが高く突き上がる。朝の天気とは打って変わり、日差しがぐんぐんと地面の水分を熱気に変えていく午後いちばんの時間帯。マスクをした観客が暑そうなのはもちろんだが、ステージ上もすでに汗がほとばしっている。

「coldrainです。非常に申し訳ないです、これだけ暑いのは俺らのせいだ。毎年“観にくるだけでも雨が降る。(雨は)俺らのせいだと言われてます。今回は、せっかく(万能)傘まで作ってくれたのに申し訳ない。ぜひこれはリベンジさせてほしい。次こそ土砂降りの雨を連れてくるので」。暑さに目を細め、皮肉っぽく語るMasatoに、会場からは思わず笑いが漏れ、拍手が湧く。

そして、「雨が降って、体も寒くなって、そんなんじゃ風邪引くから、俺らと動いてあったまろうぜっていう気持ちでセットリスト組んできたんですけど。ちょっと暑すぎるし、疲れてきたと思うので。ここは、みんなに休憩してもらおうかなと思って、セットリストを組み直しました」と続ける。スローなサウンドが奏でられるなか、「久しぶりの<大作戦>で、たまにはみんなの心に歌声が響くような曲がやりたい。そう思って、7年ぶりの<大作戦>にやってきました。俺らの心の叫びを最高のバラードで聴いてもらってもいいですか」というMasatoの言葉に続いたのは、「FIRE IN THE SKY」。ちなみに思い切りメタルコアな曲で、まったくバラードなんかじゃない。「そんなわけねえだろ! 頭振れ、大作戦!」と、してやったりの表情で、頭を振って音と同化する会場の様子を満足げに見やった。



「まだまだいけますか? 京都。丘の上まで跳んでんのが見てえな」とMasato。続いての曲は「MAYDAY」だ。Katsumaがカウントをとって勢いよく曲をスタートしたが、すぐにMasatoが演奏を止めた。「7年ぶりの大作戦だぜ? あなたたち今日は声出せないんですよ、それくらいのジャンプで、却って後悔しませんか。俺、後悔する気がするんだよね。いけますか、京都。全員でいくぞ」と煽るドSっぷりを発揮。

さらに、「今までのは冗談で、そろそろ本当のバラードにいきたいです。けど、俺たちバカなんで、そんなセットリスト組んできませんでした」と、これまたブルータルなメタルコア「F.T.T.T」をぶつけてくる。katsumaとRxYxOが向かい合い激しいビートを競り合い、SugiとY.K.Cが高速リフを走らせる。「ヤバいの見たいやつ、上手に注目。<京都大作戦>史上いちばん速いギターソロいきますよ」とMasatoがアナウンスし、Y.K.Cがテクニカルなタッピングを披露。暑い暑いと言いながら、それ以上に灼熱のセットリストを組んできたcoldrainである。


後半のMCでは、7年間呼ばれなかったという<京都大作戦>について、10-FEETについて語った。

「10-FEET先輩はだいぶ俺らにはドSで。2014年に出て以来、7年も呼んでくれませんでした。でも俺らは、そのなかに隠れたメッセージを感じました。“いや、お前らも見せてこいよ”という。俺らなりに“大作戦に対抗してできるものってなんだろう?”って。だから昨年、自分たちのフェス(<BLARE FEST.2020>」)を開催しました。たくさんの人たちを自分たちの地元・名古屋に集めて、<大作戦>に対抗するフェスを作りあげました。
 このリストバンドがほしかったから、俺は。(出演者用リストバンドをした腕を挙げて)あなたたちが毎年戦ってチケットを手にするのと同じように、俺たちは自分たちの行動で毎年毎年このアーティストリストバンドを手にするために頑張っています。次は、1年後かもしれない、2年後かもしれない、8年後かもしれない。それでもまた、このリストバンドを手にするためにcoldrainは自分たちの音楽を信じて、10-FEETというバンドに対抗して、<大作戦>に対抗して。あなたたち京都に負けないように、これからもやっていこうと思うので、ついてきてもらってもいいですか」──Masato

10-FEET、そして<京都大作戦>は、ここに集う観客やロックキッズはもちろん、多くのバンドの心に火を点けている。coldrainやSiMやHEY-SMITHによるイベント<TRIPLE AXE>をはじめ、多くのバンドが地元等で独自フェスを立ち上げるときに頭にあるのは<京都大作戦>の存在だろう。そうやって繋がり広がっていくカルチャーを、ここでまた確認できた。


「激しいのは好きですか?」というMasatoの言葉に続いて、「The Revelation」「REVOLUTION」とラスト2曲もゴリゴリに重心の低い曲で攻める。RxYxOはコブシを高く突き上げ、Sugiはギターを抱え回転しながら重低音を飛ばす。その音を全身に浴びて跳びはねる観客に、Masatoは「幸せだな、京都」という言葉をかけると、この源氏ノ舞台に深くcoldrainを刻み込むように自らのバンド名をシャウトし、ステージを終えた。

取材・文◎吉羽さおり
撮影◎HayachiN/青木カズロー/瀧本 JON...行秀

【coldrain セットリスト】

M1. ENVY
M2. RUNAWAY
M3. FIRE IN THE SKY
M4. MAYDAY
M5. F.T.T.T
M6. The Revelation
M7. REVOLUTION

coldrain【photo_gallery】ページへ

<京都大作戦2021~中止はもう勘弁してくだ祭(マジで)~>

2021年7月3日(土) 、4日(日)、10日(土)、11日(日)
京都府立山城総合運動公園 太陽が丘特設野外ステージ
OPEN 9:30 / START 11:00
※終演時間=各日20:00 予定 ※雨天決行/荒天中止

【出演アーティスト ※50音順】
▼7月3日
【源氏ノ舞台】
岡崎体育 / Ken Yokoyama / coldrain / 10-FEET / Dragon Ash / ハルカミライ / MAN WITH A MISSION
【牛若ノ舞台】
COUNTRY YARD / climbgrow / J-REXXX BAND / SCAFULL KING / TOTALFAT / Vaundy
▼7月4日
【源氏ノ舞台】
氣志團 / THE ORAL CIGARETTES / SUPER BEAVER / dustbox / 10-FEET / Hump Back / マキシマム ザ ホルモン
【牛若ノ舞台】
ENTH / OAU / kobore / THE冠 / TETORA / 花団
■7月10日
【源氏ノ舞台】
打首獄門同好会 / ウルフルズ / SHISHAMO / 10-FEET / 東京スカパラダイスオーケストラ / HEY-SMITH / ROTTENGRAFFTY
【牛若ノ舞台】
Unblock / Suspended 4th / NAMBA69 / HERO COMPLEX / 夜の本気ダンス / LABRET
■7月11日
【源氏ノ舞台】
Creepy Nuts / G-FREAK FACTORY / SiM / 10-FEET / back number / ヤバイTシャツ屋さん / WANIMA
【牛若ノ舞台】
上江洌.清作 & The BK Sounds!! / Age Factory / SHADOWS / SHANK / Hakubi / LONGMAN

▼チケット料金
1日券9,878円(税別) /前2日券 19,690円(税別) /後2日券 19,690円(税別)
※オリジナル万能傘/オリジナルラベル除菌スプレー付き
※チケットのお申し込み・ご来場に際しては、オフィシャルサイト等の注意事項及び感染症ガイドラインを必ずご確認ください。

▼チケットに関するお問い合わせ
[問]京都大作戦チケットセンター
https://ticket-every.jp/kyotodai/contact/

▼公演に関するお問い合わせ
[問]サウンドクリエーター https://www.sound-c.co.jp
電話でのお問い合わせ:06-6357-4400 (月・金12:00~15:00 ※祝日を除く)
メールでのお問い合わせ:https://www.sound-c.co.jp/contact/


この記事をツイート

この記事の関連情報