【速レポ】<京都大作戦2021>SUPER BEAVER、「少しも気を抜かずにあなたと対峙したい」

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会場を埋めた観客の、前のめりな高揚感で包まれた源氏ノ舞台に登場したのは、草の根の活動で丹念に磨き上げてきたその圧倒的なバンド力で、飾らない心からの歌をまっすぐに放つSUPER BEAVER。2020年にメジャー再契約をした彼らが、再びこのステージへと帰ってきた。

◆SUPER BEAVER 画像

会場には大きく温かな拍手が響き、期待に目を輝かせた観客の熱い視線が、ステージに一心に注がれている。そこに贈った1曲目は、6月に先行配信された新曲「名前を呼ぶよ」だ。マイクのスタンドを掴み歌う渋谷龍太(Vo)のヴォーカルは、パワフルに、つややかに、会場を震わせる。

エモーショナルなビブラートに、柳沢亮太(G)、上杉研太(B)、藤原”33才”広明(Dr)のアンサンブルが密度を増す。4人で積み上げてきた長い時間とその濃さが、シンプルなサウンドに確かな説得力を与えている。4人でがっちり組み合っているどこまでも強い音、アンサンブル。それが言葉やメロディを鋭くする。



「2014年の牛若のステージから、7年かけて10-FEETにバトンを渡しにきました。俺たちがSUPER BEAVERです、よろしくお願いします」──渋谷

この言葉から、晴れやかなアンセム「青い春」へと続いていく。これまでのライブでは、会場が一体となったシンガロングチューンとして大きな盛り上がりとなる曲である。今は観客が歌ったり歓声をあげることはできないが、それでも渋谷は「<大作戦>元気にしてましたか?」と語りかけ、柳沢は「見せてくれよ、京都!」と高らかに声をあげる。シンガロングはできなくても、心で一緒に歌えるように歌詞をアテンドしながら、会場と一体となって音楽を作り上げていく。SUPER BEAVERは、変わらない。その姿が、頼もしい。

「ステージの上だけで、バトン回しあって。正直、何がバトンだよって思っていました。俺たちはもらったバトンを自分たちの手で握りしめて、俺たちがバトンを持ってゴールしてなんぼだと思って音楽をやってきました。しかしながら、2014年、それまで10年間フェスに出る気配もなく、誰からも注目されなかった俺たちを<京都大作戦>に呼んでくれたのがまぎれもなく10-FEETです。俺は、素直に嬉しかったし、フェス楽しいなって思った。だから、初めてバトンの意味みたいなものをちゃんと考えました。2019年にこの(源氏ノ舞台)ステージに立って、俺たち、MAN WITH A MISSION、10-FEETという順番で。そのとき“マンウィズじゃなくて俺らが10-FEETにバトンを渡したい”ってここで切った啖呵を、10-FEETが叶えてくれました」


<京都大作戦>というフェスへの思い、このフェスだったからこそ芽生えた思いを伝える言葉に、大きな拍手がわく。「予感」へと続いていくセッションに乗せて、「本日に限り、俺たちが、大好きな先輩にバトンを渡す大役を仰せつかりました。俺がなんで<大作戦>が好きかっていうと、10-FEETが好きなのはもちろんあるんですけど、あなたが作ってくれる空気が好きです。<大作戦>はやっぱちょっとちがう。あなたが作ってくれる空気が好きです。胸はって、楽しい1日をあなたと作りにきました」と、さらに自分たちに発破をかける渋谷。

いつも思うのだが、どこに着地するのか?というアドリブのような一種の緊張感があり、一方ではそらんじた詩をリズミカルに読み上げるようでもある渋谷の長いMC(というか語り)から、メンバー3人が曲へと入っていく間合いは抜群だ。当たり前のことのようだが、一朝一夕ではなしえないこの呼吸感が、SUPER BEAVER特有の“ライブ”を生み出し、曲ひとつひとつのドラマを輝かせる。



グルーヴィなサウンドで一緒に作り上げていく「予感」から、「アイラヴユー」では、この<京都大作戦>に、10-FEETに、目の前の観客に最大限の愛を伝える。メンバーのシンガロングが熱い。

後半のMCでは、「バックヤードも随分と様変わりして、いつものようにめちゃくちゃ自由な環境はありません。乾杯できるような環境ではないし、そしてあなたも今日は傘をさして、スペースを取りながら音楽を楽しむ。ひとえに開催する側がそれを思っていても、守ってくれるあなたがいなかったら実現しなかったこの景色だと思います。このお祭りと、そして今日音楽をとっても大事に見てくれているあなた自身に大きな拍手をお願いします」と語る。

いろいろなことを考えさせられた2020年を経て、改めて音楽、ライブ、フェスというかけがえのない時間を愛おしく感じたという。


「言いたいことを、この場でちゃんと言えなきゃバンドマンじゃないって心から思っている。もしかしたら今日が最後のステージになるかもって、結構リアルに思えてきた。だからこそ、少しも気を抜かずにあなたと対峙したいと思ってました。次が最後の一曲、誠心誠意心を込めて、<京都大作戦>ならびに10-FEET、そしてこの場で音楽を受け止めてくれるあなたに歌って帰ります」

「悔いは残らない、そう言い切るステージを、音楽を受け止めてくれてありがとうございました」という渋谷の言葉で4人でお辞儀をし、最後に届けたのは「ありがとう」。大きく息を吸い込み歌い出すヴォーカルに、どくどくと脈打つようなドラムやギターやベースがエネルギーを与え、また感情がほとばしるような情景をダイナミックに描いていく。

今日この日にふさわしい最高の賛歌は、強く、やさしく胸に響いた。「いよいよ次、10-FEETが出てきます。先輩のこと、よろしくお願いします」。そう言って、SUPER BEAVERは、10-FEETへと熱いバトンをつないだ。

取材・文◎吉羽さおり
撮影◎HayachiN/青木カズロー/瀧本 JON...行秀

【SUPER BEAVER セットリスト】

M1.名前を呼ぶよ
M2.青い春
M3.予感
M4.アイラヴユー
M5.ありがとう

<京都大作戦2021~中止はもう勘弁してくだ祭(マジで)~>

2021年7月3日(土) 、4日(日)、10日(土)、11日(日)
京都府立山城総合運動公園 太陽が丘特設野外ステージ
OPEN 9:30 / START 11:00
※終演時間=各日20:00 予定 ※雨天決行/荒天中止

【出演アーティスト ※50音順】
▼7月3日
【源氏ノ舞台】
岡崎体育 / Ken Yokoyama / coldrain / 10-FEET / Dragon Ash / ハルカミライ / MAN WITH A MISSION
【牛若ノ舞台】
COUNTRY YARD / climbgrow / J-REXXX BAND / SCAFULL KING / TOTALFAT / Vaundy
▼7月4日
【源氏ノ舞台】
氣志團 / THE ORAL CIGARETTES / SUPER BEAVER / dustbox / 10-FEET / Hump Back / マキシマム ザ ホルモン
【牛若ノ舞台】
ENTH / OAU / kobore / THE冠 / TETORA / 花団
■7月10日
【源氏ノ舞台】
打首獄門同好会 / ウルフルズ / SHISHAMO / 10-FEET / 東京スカパラダイスオーケストラ / HEY-SMITH / ROTTENGRAFFTY
【牛若ノ舞台】
Unblock / Suspended 4th / NAMBA69 / HERO COMPLEX / 夜の本気ダンス / LABRET
■7月11日
【源氏ノ舞台】
Creepy Nuts / G-FREAK FACTORY / SiM / 10-FEET / back number / ヤバイTシャツ屋さん / WANIMA
【牛若ノ舞台】
上江洌.清作 & The BK Sounds!! / Age Factory / SHADOWS / SHANK / Hakubi / LONGMAN

▼チケット料金
1日券9,878円(税別) /前2日券 19,690円(税別) /後2日券 19,690円(税別)
※オリジナル万能傘/オリジナルラベル除菌スプレー付き
※チケットのお申し込み・ご来場に際しては、オフィシャルサイト等の注意事項及び感染症ガイドラインを必ずご確認ください。

▼チケットに関するお問い合わせ
[問]京都大作戦チケットセンター
https://ticket-every.jp/kyotodai/contact/

▼公演に関するお問い合わせ
[問]サウンドクリエーター https://www.sound-c.co.jp
電話でのお問い合わせ:06-6357-4400 (月・金12:00~15:00 ※祝日を除く)
メールでのお問い合わせ:https://www.sound-c.co.jp/contact/


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