ジョー・サトリアーニ、リハーサルを成功させる5つのコツ

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ジョー・サトリアーニが『MusicRadar』のインタビューで、リハーサルを成功させるコツ5つを披露した。彼が参加するチキンフット(サミー・ヘイガー/Vo、マイケル・アンソニー/B、チャド・スミス/Dr)の場合、脱線しがちで、始めることさえままならないときがあり、サトリアーニはその対策を講じたらしい。

まずは、「はっきり言うこと」だそう。サミー・ヘイガーとチャド・スミスと部屋にこもると「とんでもないことになる! もちろん、彼らは素晴らしい人物だよ。でも、けた外れな性格だからね。ミュージシャンにはよくあるように。冗談言い合ったり、年中、アイディアを変えていく。“これやろう!”とか“こうしたらクールなんじゃないか?”とか、圧倒されるよ。僕はギター持って立ち尽くしてるわけ。今日、何かプレイしたっけなって考えながら。だから、足踏ん張って、“みんな! 仕事の時間だ!”って言わなきゃいけなくなる」という。

同じ理由で、「自分のプレイしたい曲をプレイし始める」のも役立つという。カオスになったとき、「みんな! 聞いて」と大声を上げるより、プレイし始める(必要とあれば何度でも繰り返す)ほうが、効果的なときもあるそうだ。

そして、「遅れて現れる」のもいいという。「君がいなければリハーサルはできないからね。みんなを見回し、“準備はいいか?”って言うんだよ。“なんだよ、お前を待ってたんだよ”って言葉が返ってくるかもしれないが、やっと来たって喜ばれ、すぐにプレイし始める可能性がある」そうだ。

とは言え、「シンガーの到着を最後にする」のは重要だそう。「遅れて行けと言ったけど、実際は、シンガーが最後に到着する方がいい。特に、シンガーがサミー・ヘイガーだったら! 楽器をプレイしないシンガーはすぐ退屈しちゃうからね。セッティングしている間にシンガーは他の部屋へ行ったり、電話をかけ始める。だから、セットアップを済ませ、シンガーが入ってきたらすぐに始められるようにしておくんだ。で、終わったら、シンガーには帰ってもらう。君らが楽器をいじり始めたら、シンガーはまた退屈するからね。君らが楽器をあれこれいじくり回すのは間違いないんだから!」

サトリアーニは、もう1つ、「全員にそれぞれの時間と空間を与えること」も挙げている。

残念ながら、チキンフットにしろソロにしろ、サトリアーニがライヴのためにリハーサルを始めるのはまだ先のことのようだ。パンデミックにより、サトリアーニはヨーロッパ・ツアーを2022年春まで延期している。

Ako Suzuki
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