【世界珍楽器さんぽ #14】テーブルをポコポコ叩くような、バスク地方の素朴な打楽器

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チャラパルタはバスク地方(ピレネー山脈を挟んだスペイン~フランスのあたり)の打楽器で、ふたり一組で演奏されます。

この楽器、一見すると「ただの板」にしか見えず、演奏も“テーブルを叩いている”ような感じなのですが、なんともいえない硬質で美しい音色がします。ふたりの奏者が全く同じリズムを叩くことは基本的に無いらしく、木でできたもの以外に、石や氷(?!)でできたものもあるそうです。


この楽器、かつては情報伝達のために使われていたらしく、生で聴くとよく通る大きな音がするそう。楽器から5キロの範囲なら音が聞こえるといいます。

バスク地方ではリンゴのお酒を造った後のパーティーの際、夜通し奏でられ、人々を奮い立てていたらしいです。また、祝い事などの際も演奏されており、演奏動画を探すと音楽フェスはもちろん、お祭り会場のような場所で野外演奏しているものがよく見つかります。


(編集部 安藤)

■今日の楽器「チャラパルタ」

地域:バスク地方
分類:打楽器
特徴:音が大きい、ふたり一組で演奏する
日本での入手難易度:ホームセンターで自作できそう
ひとこと:有名なデュオが何組もいるらしく、来日公演も行われている。
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