【インタビュー】まりなす、メジャーデビュー「オンリーワンとナンバーワン、どっちも欲しい!」

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avexがプロデュースする初のバーチャルダンス&ボーカルユニット「まりなす」 が、7月7日にアルバム『SUPERNOVA』を持ってメジャーデビューを果たした。

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まりなすのメンバーは奏天まひろ、燈舞りん、音葉なほ、鈴鳴すばるの4人。ユニット名は、メンバーの名前の頭文字から来ている。これまで「まりなす(仮)」として、YouTubeで活動してきたが、3月に「まりなす」へと進化、メジャーデビューすることになった。

BARKSでは今回、メンバー全員インタビューを実施。メジャーデビューというこの機会だからこそ、改めて“まりなすとはどんなユニットか”という点を探ってみた。和気藹々とした雰囲気の中、結成の経緯から、各々のキャラクター、そして夢までを語ってくれたメンバー。これを読んでもらえればきっと、まりなすがどういうユニットなのかを知れるはずだ。

   ◆   ◆   ◆

■avexに「私をヴァーチャルアーティストにしてください!」って突撃

──まずは“まりなす”結成の経緯からお聞かせいただけますか?

奏天まひろ:まりなすって結成前、最初は私が一人でVTuber活動をしていたんですよ。当時はavex所属であることを伏せた上で生配信だとか、たまにライヴイベントにも呼んでいただいたりして、当時から“宇宙一のヴァーチャルアーティストになる!”っていう目標を掲げていたんです。で、デビューから2ヶ月後のソロライヴでavex所属であることを公表し、今後はグループでやっていきますというお知らせも出して、他3人のお披露目をしたのが2018年の12月25日ですね。そこから“まりなす(仮)”として活動を始めることになりました。

▲奏天(かなめ)まひろ

──まひろさんがVTuberを志したキッカケって、何だったんでしょう?

奏天まひろ:昔から負けず嫌いで、漠然と“一番になりたい!”っていう想いがあったんですね。じゃあ、自分の好きな歌やダンスで……特にダンスは小学生の頃からやっていたので、そこで一番になれたらいいなぁ、どうせなら宇宙一になりたいなぁ、ということで、表現方法の一つとしてヴァーチャルを選び、avexに「私をヴァーチャルアーティストにしてください!」って突撃していったんです(笑)。で、グループでやることになり、「メンバーを誘っていいよ」と言われて、それぞれに声をかけたという流れですね。

燈舞りん:燈舞は裕福な家庭じゃないんで、長女の私が家族を支えなくちゃいけないし、こういう不安定な活動をやるにあたっては、すごく迷ったんです。でも、まひろがすごく説得してくれたのと、他のメンバーも背中を押してくれて。結果的に、まりなすの活動で自分自身もすごく成長できたと思うし、メンバーのおかげで今、こうして好きなことができているのが、とても幸せです。

奏天まひろ:りんちゃんの説得はメチャクチャ難しかった! 同じスクールに通っていて、そんなにお互いのことを深く知らなかったときから、りんちゃんの歌声が大好きだったんですね。だから“とにかく私の想いを伝えなくちゃいけない!”って、当時はもう迷惑だったんじゃないかってくらい私の夢を熱く語って。

▲燈舞(とうま)りん

燈舞りん:そのときも「宇宙一になる!」って言ってたよね。

奏天まひろ:そうそう。「キラキラでフワフワなパフォーマンスしたいの!」って(笑)。逆になほちゃんは、すごい軽かった。

音葉なほ:そう。私はまひろちゃんと幼なじみで、まひろちゃんが宇宙一のVTuberを目指して頑張ってるのを見て“すごいなぁ”と思ってたんです。だから「一緒にやらない?」て誘ってもらえたときも、まひろちゃんとはずっと一緒にいたし、これからもずっと一緒にいたいし、楽しい友達もできそうだから「うん、やる!」みたいなノリで(笑)。でも、やっていくうちに、まりなすとして活動していることがすごく楽しくなって、今は本当に誘ってもらえて良かったし、まりなすの一員だっていう自覚があります!

──それまで歌やダンスの経験はなかったんですか?

音葉なほ:バレエはやってたんですけど、カラオケとか行ってもあまり歌うタイプではなくて。まりなすに入って初めて歌うようになったから、歌は今、勉強中です。

鈴鳴すばる:すばるは昔からすごく飽き性で、いろんなことに挑戦しては飽きたらやめるの繰り返しだったんですけど、歌とダンスだけは物心ついたときからずっと好きでやってきたんですね。ただ、一人で好きなことに突っ走っちゃう一匹狼タイプだったんで、歌とダンスを職業という形でやるのは全く想像もしてなかったんです。高校に行ったときも、奏天まひろっていう不思議な子がいるなぁ……って、それこそ燈舞を説得してる様子を見てたくらいだったのが、すばるにも誘いが来たのが嬉しくて! “あ、必要とされてる”ってスイッチ入っちゃって、よくわかんないけどやってみようってOKしました。今となっては、まりなすやってなかったらどうなってたんだろう? すばる、何してるんだろう?って思うくらい、みんなと一緒に歌って踊れることが楽しくて、もっとダンスと歌が好きになりました!

▲音葉(おとのは)なほ

──まひろさんが青、りんさんが赤、なほさんが緑、すばるさんが黄色と4人にはイメージカラーもありますし、それぞれのキャラクターや役割分担もハッキリありそうですね。

奏天まひろ:でも、もともとのイメージと今の役割分担って、どっかのタイミングで総入れ替えしてるんですよ。初めは、まひろがとにかく一目散に前を突っ走って、りんちゃんがそれを真面目に抑えてくれて、なほちゃんはみんなのことを後ろから見守ってくれる感じ。で、すばるちゃんは実力でガンガンまりなすを引っ張ってくれる……みたいな印象があったんですけど、そういう面は良さとして残しつつ、今は違うよね?

燈舞りん:全然違う。

奏天まひろ:まず、まひろは誰それ構わず突進していく“考えるより先に行動”タイプだったのが、今はかなり考えてから行動するタイプに変わりました(笑)。元々まりなすってリーダーいなかったのが、あるとき突然スタッフさんに「まひ、今日からリーダーね」って言われて、そこからリーダーとしての自覚とかも出てきたのかなとは思います。あと、個人的には言葉をまとめたりするのも好きなので、ライヴでのMCみたいなところも担当させていただいてますね。

音葉なほ:そうなんです。すごく助かる。

燈舞りん:まりなすのまとめ役がまひろですね。

鈴鳴すばる:すごく頼りになります。今となっては絶対的リーダーだよ!

奏天まひろ:ありがとう。でも、みんなのこともホントに頼りにしてるし、甘えたいなってときは甘えたりもしてるので。りんちゃん的にはどう?

燈舞りん:燈舞は“シャイで生真面目”ってプロフィールに書いてありますけど、あくまでも優等生“キャラ”なので。それを今はポイッとして、フリーダムです!“これ言っちゃダメかな”とか“やっちゃダメかな”とか、なーんも考えてない(笑)。

▲鈴鳴(すずな)すばる

──なぜ、そこまで変わったんでしょう?

燈舞りん:燈舞は弟と妹がいてお母さん一人だから、自分がしっかりしなきゃって考えてて、甘える場所があまりなかったんですよ。自分のやりたいことよりも家族優先で、すごく気を張ってたから“優等生”とか“真面目”って言われてたんですけど、まりなすっていう甘えられる場所を見つけて“自分らしくいていいんだなぁ”と思ったら、燈舞も知らなかった自分がどんどん出てきちゃってビックリしてます!

奏天まひろ:そうやってりんちゃんが楽しんで、自分をさらけ出してくれるのが、すごく嬉しい。ちょっと強引に誘っちゃったかな?って感じてた部分もあったから。

音葉なほ:私も最近、メンバーに対して家族みたいな接し方をしちゃうんですよ。結構猫被っちゃうタイプなので、最初の頃はあんまり発言もしないし、とりあえずみんながわちゃわちゃするのを見守っていたんですけど、最近は自我がニョキニョキと芽生えてきて(笑)。みんなの前で喜怒哀楽を出しちゃうんです。

奏天まひろ:確かに、一番感情豊かかもしれない。おっとりしてるように見られがちだけど、それだけじゃなくグループのためにすっごく真剣になったり、ライヴ中はアグレッシヴに動きまくったり、いろんな面を持ってる。

燈舞りん:個人的に言うと、なほの変わった部分って、見守るタイプからコラボ系担当になったことなんです。

奏天まひろ:外交担当みたいなところあるよね。

燈舞りん:そう。いろんなグループの方やアーティストさんと、どんどん先陣切って仲良くなって、まりなすの良さを広めてくれてる。そこは変わったなぁってすごく思います。

音葉なほ:嬉しい。頑張ります!



──すばるさんは?

鈴鳴すばる:すばる……どう!?

音葉なほ:なんかね、あのね……空気を読むようになった(笑)。

奏天まひろ:違うの! すばるちゃんって元々空気が読める人で、その場を全部把握しちゃうところがあるんです。ただ、初めはすごく破天荒なイメージだったのが、メンバー内のバランスが変わってきたこともあって、いざというときにメンバーをまとめてくれるようになったというか……。

音葉なほ:そうなんですよ。そこがちょっと反省点で、すばるちゃんにはやっぱり破天荒でいてほしいから、もっとしっかりしようって思います!

燈舞りん:いや、でも、すばるって歌も踊りも上手くて帰国子女だから英語も喋れるし、頭いいと信じてたんですよ。いわゆる“カリスマ”みたいな感じに捉えてたのに、喋ったらとんでもないバカで(笑)! 空気は読めるけど日本語はできない、みたいな。漢字4文字だったら全部四字熟語だと思ってる。

鈴鳴すばる:あ~確かに。最初はプロデューサーにも「すばるは何でもできる天才」みたいに言われて、だからプロフィールにも“天才猫型帰国子女”って書いてあるけど、すばる勉強できないし……。

燈舞りん:今まで一人だったから、あんまり喋ったりとかもなくて、だからバレてなかったんだよね。でもグループになっちゃって……。

鈴鳴すばる:そう、バレた(笑)。今まで深い友達ってあんまりいなかったのが、メンバーとはずーっと一緒にいるから。今でもコラボとかしに行くと、すばるって破天荒のままなの。でも、付き合いが深くなればなるほど、実はしっかりしてるのがバレるっていう。

音葉なほ:いいことじゃん!

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