【インタビュー】まりなす、メジャーデビュー「オンリーワンとナンバーワン、どっちも欲しい!」

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■アーティストとしての表現の幅を広げて
■全世界に浸透していくようなグループになっていきたい


──皆さん、それぞれに心を許し合っているのが、よくわかります。そんな4人もコロナ禍では、なかなか会えなかったりしたんでしょうか?

奏天まひろ:そうですね。去年、最初の緊急事態宣言が出たときは、今まで毎日のように会っていたのに、急に1ヵ月とか2ヶ月とか会えなくなって。その間も皆さんにコンテンツをお届けしたいって、それぞれのソロ配信やメンバー間でのリモート配信とかもやってたんですけど、そこが明けるとまりなすとしての活動自体は、むしろ活発になったんじゃないかな?

音葉なほ:なった!

奏天まひろ:そうだよね。まりなす元々ライヴパフォーマンスが売りだったので、今だからできるライヴの形って何だろう?と考えた結果、スタッフさんたちも日々研究を重ねて新しい技術を生み出してくださり、どんどん素敵なオンラインライヴができるようになったんです。例えばライヴ中に衣装が変わったり、その場で変身しちゃったり。そういった意味では私たちが先陣を切って……と言うとおこがましいのかもしれないんですけど、ヴァーチャルライヴの可能性みたいなものを広げていけていけてるんじゃないかな。

燈舞りん:もちろん私たちもリアルライヴが一番好きなので、今も“やりたい!”っていう気持ちはすごくありますけど、リアルライヴが難しい状況になったときに“どうしたらもっと頑張れるか?”っていうのをすごく考えて。止まらなかった結果が今、出せてる成果なんだと思うから、スタッフやファンの皆様には感謝の気持ちでいっぱいです。


──それこそ今回のメジャーデビューも、止まらなかった賜物なのかもしれないですよね。

鈴鳴すばる:でも、メジャーデビューが決まるって、すごく大きなことじゃないですか。なのに私たち、特に知らされるとか無かったんですよ。スタッフさんが話してる途中に、気づいたら言ってたみたいな……。

奏天まひろ:リハ終わりに「次のライヴどうする?」みたいな話をしてるときに、「そういえば6月にメジャーデビューするから。グループ名も(仮)が取れて変わるから」って言われて。

鈴鳴すばる:「あ、わかりました……えーっ!?」って。

燈舞りん:そう。なんかスケジュール確認の一環の中で聞いちゃった、みたいな(笑)。

奏天まひろ:メジャーデビューは重大だけれど、ただ、そこで止まらないでいてほしいみたいな想いが、スタッフさんにもあったんじゃないんですかね。私たちはメジャーデビューするために結成されたわけではなく、ヴァーチャル/音楽/ダンスを通してみんなに“楽しい”をお届けするのが目的なので、ここで止まるつもりはないですし、メジャーデビューをキッカケにもっとまりなすのことを知ってもらいたいので。

鈴鳴すばる:そうだね。ここがスタートだからね。


──その意気込みがメジャーデビューアルバム『SUPERNOVA』にも表れていますよね。これまでの既存曲を集めた“まりなす(仮)盤”と、新曲を中心に代表曲の進化版を加えた“まりなす盤”がありますが、聴き比べて何か違いって感じます?

音葉なほ:やっぱり最初の頃に比べると、それぞれの歌声や歌い方が大人っぽくなったな、進化してるなっていうのは感じますね。

奏天まひろ:あとは曲の感じも変わったよね。まりなすってユーロビートって言われることが多いんですけど、最近は新しいまりなすを見せていきたくて、すごく可愛らしい曲だったり、大人っぽくてセクシーな曲だったり、今までとは違ったタイプの曲が増えてるんですよ。なので、まりなす盤では従来のイメージとは少し違う雰囲気を出せてるんじゃないかな。

鈴鳴すばる:どんどんいろんなジャンルに挑戦したいよね。

──特に秀逸だなと思ったのがコーラスワークで、より大人っぽさを醸し出していたなと。

奏天まひろ:そこに関してはね、りんちゃん、すばるちゃんが頑張ってくれて……今、メッチャ照れてるでしょ?

燈舞りん:いやぁ、出ちゃったか。大人っぽさが! 

鈴鳴すばる:大人といえば、まりなす盤の「ChainGANG」は衝撃でしたね。今までユーロビートとかアップテンポ系をずーっとやってきたのが、この曲にはラップも入って後ろの音も重低音がメインだし、もう、聴いたら絶対踊りたくなる! なーちゃんの歌声もセクシーだし、いつも赤ちゃんのように可愛いがってるまひちゃんが大人な声を出したときは衝撃的すぎて! 燈舞も“こんなにおチビちゃんなのに、パワフルな歌声出るんだ!”って、いろいろビックリしましたね。ダンスもセクシーでちょっと18禁な感じなので、注目してもらいたいです。


奏天まひろ:ファンの方も“こんなまりなすあるんだ!”って驚いてくださってたよね。

音葉なほ:逆に「CANDY HAPPY LOVE PARADE」は可愛い系で、ライヴ衣装もフワフワした可愛いアイドル衣装なんですよ。私、普段から可愛い曲ってすごく好きだから“やっとこういう歌が歌える!”って、レコーディングもすごく楽しかったし。ライヴでも“楽しい! 可愛い! 楽しい!”ってなれる曲だから、これ聴いてみんなも甘い可愛い気持ちになってくれたらいいですね。

鈴鳴すばる:なーちゃんがRECしたあと、曲を作ってくれたディレクターさんが「某きゃりー○みゅ○みゅみたい」って絶賛してました。世界に通用する歌だって言ってたんで、そこも聴いていただけたら嬉しいです。

音葉なほ:あははは(笑)。やった!

燈舞りん:「INFLATION STARS」ではメンバーそれぞれに対して、初めてメロディの当て書きをしてもらっているんですよ。まりなすって歌詞割りが細かいから、一人の声を1フレーズしっかり聴けるのは珍しいので、ぜひ聴いていただきたいですね。私たちの個性がわかる曲になってるんじゃないかなと思います。

鈴鳴すばる:人によってバックの音も違うんですよ。

奏天まひろ:あと、今回のアルバムって基本的に発表した順で曲が並んでるんですね。でも、3作目に出した「亜空の先へ」だけは、まりなす(仮)盤も、進化バージョンを収録したまりなす盤も、両方ともラストに置かれているんですよ。ライヴの締めとかに使われがちな、いわゆるエモい系の楽曲なので、それこそライヴ帰りの満足感みたいなものも感じてもらえる仕様になってるんじゃないかなってところが、私的にはお気に入りポイントです。



──すごくメッセージ性のある曲ですから、ラストにはピッタリですよね。グッと気持ちを高揚させてくれる。

奏天まひろ:そうなんですよ。この曲を披露したのが幕張メッセでの大きなイベントで、たくさんの人がいる前でパフォーマンスできたという意味でも思い出深い楽曲ですね。でも、やっぱり全部の曲が好きだな!っていうのもあるので、初めから最後まで聴いていただきたいです。ユニット曲やソロ曲もありますし、なぜかコンビ曲は振り付けがバトってるふうになりがちなんですけど(笑)、4人やソロで歌ってるときには出せないような表現ができるんですよね。個人的には、イメージカラーが変わるような気がするんだけど……。

鈴鳴すばる:あ、わかる! それ!

奏天まひろ:例えば、まひろとなほちゃんの「Be Alright」は、今までのまりなすには無い大人な感じもありつつ、ちょっとK-POP寄りな色も入っていたり。青と緑が混ざってちょっと寒色系な、大人っぽい色になってたりする。

音葉なほ:確かに。


──りんさんとすばるさんの「REALIZE!」は赤と黄色で熱い曲に。

奏天まひろ:そうそう。混ざったらオレンジになるじゃないですか。激しく燃えるような感じになってる。

燈舞りん:炎と雷でね。

──ちょっと特殊ですよね。いわゆるヴァーチャルアーティストの枠に収まらないというか、楽曲のバラエティにしてもクオリティにしても、本格的に音楽を追求したいグループなんだなと感じました。

奏天まひろ:確かにヴァーチャルは手段の一つであって、アーティストとしてはヴァーチャルの枠に収まらず、世の中に存在する素敵なアーティストさんたちにも引けを取らないくらい頑張りたいなとは思ってます。本質としてはヴァーチャルだろうとなかろうと関係なく、だけどヴァーチャルとして使えるものは使いながら、アーティストとしての表現の幅を広げて、全世界に浸透していくようなグループになっていきたいですね。

鈴鳴すばる:ホントその通り! アイドルとかアーティストとかっていう枠組みを取っ払って、「“まりなす”っていうジャンルです」って言えるくらい大きな存在になりたいし、唯一無二の存在にもなりたいんですよ。オンリーワンとナンバーワン、どっちも欲しい!

音葉なほ:メジャーデビューをブーストとして、これからもっと加速していきたいし、もっとたくさん活動していきたいですね。老若男女問わず、おじいちゃんおばあちゃんにまで知ってもらえるくらい国民的な存在になって、いつか『Mステ』に出たい! あと、東京ドームにも立ちたいです。

燈舞りん:他にも海外フェスとか、“まりなす10の目標”として掲げていることはたくさんあって、それを全部叶えるのは大前提なんですけど。自分の好きなことをみんなと楽しくできているのがすごく幸せなので、これからもみんなで仲良く、楽しいことをしてたら、それを好きになってくれる人がいて……っていう幸せの輪を、もっと大きくしていきたいな。

奏天まひろ:今、みんなの話を聞いていて、やっぱり同じ方向を向いているなって嬉しくなっちゃいました(笑)。メジャーデビューしてここから先、さらに次のステップへ進んでいかなくちゃいけないので、“宇宙一のヴァーチャルアーティストになる!”という目標はそのままに、自信を持ってこれからも活動をしていきたいですね。あと、私はずっと「全宇宙同時ライヴがやりたい!」って言っていて、それを叶えるためには私たちの存在を皆さんにとっての当たり前にしていかないといけないんですよ。なので、普段のライヴ活動はもちろん、それ以外のところでも頑張ってまりなすの輪を広げて、応援してくださる“まりなすたーず”さんもたくさん増やし、みんなで手を繋いで大きくなっていけたらいいなって思ってます!

取材・文◎清水素子

メジャーデビューアルバム『SUPERNOVA』

2021年7月7日(水)発売
※配信も同時に開始

■まりなす(仮)盤
AVCD-96717/B
¥5,800+税

Disc-1【CD】
1.WONDERLAND
2.JUST IN MY HEART
3.ポラリティ
4.SPARK × SPARK
5.Serchlight☆Love
6.dizzy
7.培訓課程
8.Next world
9.Sense of Wonder
10.ボーダーレイン
11.POLYFULL!
12.亜空の先へ

Disc-2【Blu-ray】
【まりなす(仮)music video】
01.JUST IN MY HEART -music video-
02.WONDERLAND -music video-
03.ポラリティ -music video-
04.SPARK×SPARK -music video-
05.亜空の先へ -music video-
06.ボーダーレイン -music video-
07.Sense of Wonder -music video-
08.POLYFULL! -music video-
09.Shooting my shot! -music video-
10.My Venus -music video-
11.アルバム発売秘話!~(仮)盤編~

■まりなす盤
AVCD-96718
¥3,600+税
01.GiMME! GiVE U!
02.My Venus
03.ChainGANG
04.Shooting my shot!
05.パーリィ!
06.Limit Break!
07.Be Alright!
08.REALIZE!
09.CANDY HAPPY LOVE PARADE
10.INFLATION STARS
11.WONDERLAND2
12.JUST IN MY HEART2
13.ボーダーレイン2
14.亜空の先へ2

■mu-moショップ限定盤
AVC1-96719~20/B~C
¥15,000+税
[CD]
~DISC1~ 【まりなす盤】
~DISC2~ 【まりなす(仮)盤】
※CD収録内容は【まりなす盤】【まりなす(仮)盤】 と同様
[Blu-ray ~DISC1~ ]
【まりなす(仮)music video】
01.JUST IN MY HEART -music video-
02.WONDERLAND -music video-
03.ポラリティ -music video-
04.SPARK×SPARK -music video-
05.亜空の先へ -music video-
06.ボーダーレイン -music video-
07.Sense of Wonder -music video-
08.POLYFULL! -music video-
09.Shooting my shot! -music video-
10.My Venus -music video-
11.アルバム発売秘話!~mu-mo盤編~
[Blu-ray ~DISC2~]
まりなす スペシャル撮り下ろしライブ映像

イベント情報

「AkibaVTuberCafe」
まりなす初のコラボカフェ「まりなすがもてなすカフェ」
開催期間:7月8日(木)~7月20日(火)
https://vtubercafe.com/posts/marinasu

<ALLELOSPHERE REV.01>
7月22日(木)ゲスト出演
https://allelosphere.reverse-real.com/live-rev-01/

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