【世界珍楽器さんぽ #15】世にも奇妙な「鍵盤管楽器」?

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本日紹介するのは、なんとも不思議で分類が難しい楽器です。まずは動画のサムネイルをご覧になって、音色を想像してみてください。そして動画を再生したとき、あなたの想像と実際の音色は一致していましたか?


こちらは「鍵盤笛」と呼ばれる楽器で、その名の通り「笛」に「鍵盤」をつけたものです。楽器内部には笛(つまり管)が内蔵されておりまして、リコーダーの穴を鍵盤に置き換えたものと想像すればわかりやすいかもしれません。

著名なものには日本の「アンデス」と、ドイツの「クラビオーラ」があり、それぞれ外観は似ていますが、音色を作る方法にはそれぞれ違うシステムが採用されています。「クラビオーラ」については販売期間が非常に短かったらしく激レア楽器ですが、日本にもクラビオーラをメイン楽器として活躍する演奏家・折重由美子さんがいらっしゃいます。


ちなみに、「やる気のないダース・ベイダーのテーマ」こと栗コーダーカルテットの「帝国のマーチ」ですが、実は鍵盤笛(アンデス)が用いられていたり。栗コーダーカルテットは鍵盤笛をよく使用するバンドのひとつです。

しかしこれ、「木管楽器(管楽器の仲間)」なのでしょうか、「鍵盤楽器(ピアノの仲間)」なのでしょうか。一応「鍵盤楽器」として紹介されている所が多いものの、「楽器の分類は音を出す仕組みの違いで見る」と考えると木管楽器になる気もします。鍵盤がついてれば鍵盤楽器なのかな?


(編集部 安藤)

■今日の楽器「鍵盤笛」

分類:鍵盤楽器(でも管楽器)
特徴:見た目は鍵盤ハーモニカ、音は管楽器
日本での入手難易度:アンデス25Fは16,000円ほどで購入可能
ひとこと:見た目的にも可愛い。来い来い鍵盤笛ブーム
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