【インタビュー】仲村宗悟、ありのままを詰め込んだ1stアルバム「曲を生み出すことに対しての責任感は背負いたい」

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■曲を生み出すことに対しての責任感は背負いたい

──10曲目「ナチュラル」は、アルバムのタイトルソングですね。

仲村宗悟:アルバムのために初めて書いた新曲がこれだったんですよ。アルバムタイトルが『NATURAL』に決まって、じゃあ「ナチュラル」という曲を書こうという流れでした。この曲のサビを書いたから、「チョコレート」や「わかってちょうだいね」を入れようという決心がついたんですよね。“ロックンロールにポップ&ジャズ/ブルースはどうだろ/上手にキメる必要ないさ”という、自分が楽しいままで行こうぜという歌詞が書けたから、「じゃあもっといろんな曲を入れちゃおう」と思えたんですよね。



──そして11曲目の「素敵な世界で」。これは本当にグッとくる、素敵なロックバラードです。

仲村宗悟:アルバムを締めるのはこの曲しかないなと思ってました。メロディも歌詞も、「こうなったほうがオシャレだな」「このリズムがこう来たらかっこいいな」とか、まったく考えずに作ったんですよ。うちのスタッフが「このアルバムで一番仲村宗悟っぽい曲だね」と言ってくれたのがこの曲です。

──歌詞はストレートに、これからの人生と、世界への希望と喜びを表現している。“昔のこと先のこといっぱい話そう/こんなにも素敵な世界で”とか、すごく響きますね。個人的にいいなあと思うのは、“もっと想像してみよう”という歌詞がジョン・レノン「イマジン」を思わせたり、「素敵な世界で」というタイトルがルイ・アームストロング「What a Wonderful World」を思わせたり。「ナチュラル」にも「what’s going on」というマーヴィン・ゲイの歌詞が出てくるし、ロックやソウル、ジャズの名曲のイメージを散りばめているところが、仲村宗悟が生粋の音楽ファンらしくてすごくいいなあと思ったんですよね。

仲村宗悟:うれしいです。でも、わかる人いるかな(笑)。

──いますよ。きっと伝わるはず。そしてこのアルバムを聴いてあらためて思うのは、声優で歌う人はたくさんいるけれど、作詞作曲までやる人はあまりいないですよね。

仲村宗悟:ファーストアルバムからほぼ全曲を書く人は、あんまりいなかったでしょうね。

──そこにこだわりやアイデンティティはありますか。

仲村宗悟:あります。曲を生み出すことに対しての、一種の責任感みたいなものは背負いたいなと思うんですよ。だからこそアレンジにも口を出すし、バンドさんにも「もっとこういうものが聴きたいです」と言うし、全体の構成を決める時にもプロデューサーと話をするし。1曲に対しての責任というか、熱意が乗っていないと、自分の中で中途半端になってしまう気がして怖いんですよね。だから、もしも「かっこ悪い」と言われたら俺の責任です。

──「責任」という言葉がすごく響きますね。もちろん声優や芝居の分野にも責任は生じるけれど、それとはちょっと違う。

仲村宗悟:声優は、最初にモノがありますからね。まず作品がありきなので。

──音楽は、自ら生み出すものですよね。宗悟さんにとっては。

仲村宗悟:音楽に関しては、アーティスト・仲村宗悟としてやらせてもらっているので、何だってできますからね。なんだってできるから、どんなものを手に取ってカゴに入れて行くのか、選んでいく作業なんだと思います。「じゃあ僕はこれとこれを選んで、こういうふうにします」という、それが今の形になっているんじゃないかな。

──みなさん、ぜひ、アルバムを楽しんでください。そしてアルバムと同じ日に、ニューシングル「壊れた世界の秒針は」もリリースになります。これも仲村宗悟・作詞作曲で、テレビアニメ『RE-MAIN』エンディング主題歌になってます。

仲村宗悟:「エンディングだからといってバラードにはならないでください」ということと、「テンポ感があるほうがいい」「暗くなりすぎないように」というオーダーをいただいて、それ以外は自由にやっていいということだったので、キャラクター資料とアニメ全体の構成資料をいただいて、それを全部見てから書き始めました。歌詞は、僕が思う主人公の気持ちです。音楽的な部分で言うと、「水球」がテーマの作品なので、水のイメージがほしくて、漂っているようなイメージでAメロを書きましたね。完成形を聴くと、水に漂っているような雰囲気が出ているので、成功したなと思ってます。そういうAメロから、スポーツアニメらしくサビでは疾走感を出して、新しい手法で書いていった曲です。



──そういえば、一つ前のシングル「JUMP」もスポーツアニメのタイアップ(『スケートリーディング☆スターズ』エンディング主題歌)でした。

仲村宗悟:そうでしたね。でも「JUMP」は歌詞だけしか書いていなくて、今回初めてアニメタイアップで作詞作曲のどちらも書かせてもらうという新しい挑戦だったので。メロディにも仲村宗悟らしさを乗せたいなという気持ちはありました。

──歌詞は、スポーツという勝負の世界と、音楽と声優をやっている自分自身と、どこかで重ね合わせているような気がします。

仲村宗悟:スポーツだけのものとして書いてはいないですね。主人公の気持ちになって書いてはいるけど、歌詞を読めばスポーツだけの話だととらえられない部分があると思います。自分のこれまでの人生も、嫌なこともいいことも含めていろんなことを経験させてもらった人生なので、だからこそこの歌詞は自分に対して思うことでもありますね。

──「何者なんだっけ?」という自分に問いかけるフレーズは、主人公のキャラクターに寄り添いつつ、普遍的なテーマでもあるなあと思って聞きました。

仲村宗悟:そうそう。いろんなとらえ方ができると思います。


──最後の一行で、「自分次第だ」ときっぱり言い放つところも、強く響きます。

仲村宗悟:この「自分次第」という四文字にはいろんな意味があると思うんですよ。自分の殻に閉じこもって自分だけですべてが成り立っていくのではなくて、人と関わっていくのも自分次第だし、「自分次第」を作るためには周りに協力が必要だったりする。そこなんだと思います。「自分次第」という言葉は、とらえる人次第で、何を「自分次第」だと思うのか?ということだと思います。

──意味の深い言葉ですよね。

仲村宗悟:選ぶのは自分なんだけど、そこに関わっているのは、もしかしたら10人も100人もいるかもしれないから。

──実際、スポーツのチームはそういうことですよね。音楽もそうかもしれないし、一般の会社組織もそうかもしれない。

仲村宗悟:そうなんですよね。

──仲村宗悟の新しい世界を拓く1曲だと思います。そして、アルバムとシングルのリリース後には、ファーストツアーが決まりました。10月から11月にかけて、全国5か所を回ります。ライブでは何を見せたい、そして何を見てほしいですか。

仲村宗悟:音楽が今はお仕事になっていますけど、僕にとって曲を作るのも歌うのも楽しいことだし、遊びじゃないけど遊びみたいな感じなんですよ。だからライブもそういう感じにしたいんですよね。みんなは声を出せないかもしれないけど、クラップとかで遊べたらいいし、一緒に楽しめるライブにしたいです。

──アルバムが出ることでレパートリーが増えたので。セットリストも楽しみです。

仲村宗悟:今から考えますけど、楽しみながら決めたいと思います。

──そしてその向こうには、ずっと公言している「武道館でやります」という目標があるわけですね。

仲村宗悟:そうですね。武道館でやれたら、楽しいだろうな。それに向かって着実に一歩一歩進んでいきたいと思います。

取材・文◎宮本英夫


仲村宗悟 サイン色紙 プレゼントキャンペーン概要

【応募資格】
・日本国内にお住まいの方
・Twitterアカウントをお持ちの方
・BARKS編集部 Twitterアカウントから投稿される応募用のツイートをキャンペーン期間内にリツイートした方
※必ずご自身のアカウントを“公開”にした状態でご参加ください。アカウントが非公開の場合は参加とみなされません。
※ダイレクトメッセージを受信拒否設定している場合、参加とみなされません。

【賞品名・当選人数】
仲村宗悟 サイン色紙
1名様

【応募方法】
1.BARKS編集部 Twitterアカウント「@barks_news 」をフォローしてください。
2.BARKS編集部 Twitterアカウントから下記キャンペーン期間中に投稿されるキャンペーン応募用の投稿をリツイートしてください。
3.上記で応募は完了となります。
※フォローを外すと応募権利がなくなりますのでご注意下さい。

【応募期間】
2021年7月28日(水)~2021年8月27日(金)23:59まで
上記期間内にされたリツイートが応募対象です。

【当選発表】
Twitter DMにて当選のご連絡と専用フォームのURLをお送り致します。
専用フォームで必要事項を入力ください。

【賞品発送】
配送は国内のみ、賞品は2021年6月中旬頃までに発送予定です。
※やむを得ない事情により賞品の発送が若干遅れる場合がありますので予めご了承ください。
※ 以下のような場合には、ご当選の権利を無効とさせていただきます。
1.ご住所入力の不備により、賞品がお届けできない場合。
2.ご不在などにより、運送会社での保有期間を超えて賞品をお届けできなかった場合。

【ご注意事項】
転売(不特定多数への転売、オークションなどを含む)目的でのご応募は、ご遠慮願います。

【個人情報取扱い】
お客様からいただいた個人情報は、賞品の発送及び、サービスの開発や、個人を特定しない統計資料、当該プレゼント/モニタにおける商品の発送、及びそれにまつわるサポートのために利用いたします。上記以外の目的で個人情報を利用する場合は、予めその目的を明示し、お客様の同意を頂いた場合のみ、個人情報を利用いたします。
詳しくはプライバシーポリシーをご覧ください。

1stアルバム『NATURAL』

2021年7月28日(水)発売
■初回限定盤(CD+BD+フォトブック)
LACA-35830 / ¥4,300(税別) / ¥4,730(10%税込)
■通常盤(CDのみ)
LACA-15830 / ¥2,800(税別) / ¥3,080(10%税込)

◆初回限定盤仕様
・MV、メイキングを収録したBlu-ray
・撮り下ろし豪華フォトブック
・ボックス仕様

[CD]
1. feeling
作曲:仲村宗悟 編曲:村山☆潤
2. 僕なりのラブソング
作詞・作曲:仲村宗悟 編曲:村山☆潤
3. カラフル(日本テレビ系 「スッキリ」 3月テーマソング)
作詞・作曲:仲村宗悟 編曲:村山☆潤
4. あなたのこと
作詞・作曲:仲村宗悟 編曲:村山☆潤
5. Oh No!!
作詞・作曲:仲村宗悟 編曲:村山☆潤
6. チョコレート
作詞・作曲:仲村宗悟 編曲:村山☆潤
7. わかってちょうだいね
作詞・作曲:仲村宗悟 編曲:村山☆潤
8. Here comes The SUN(TVアニメ『厨病激発ボーイ』ED主題歌)
作詞・作曲:ChouCho 編曲:村山☆潤
9. JUMP(TVアニメ『スケートリーディング☆スターズ』エンディング主題歌)
作詞:仲村宗悟 作曲:片山義美 編曲:村山☆潤
10. ナチュラル(日本テレビ系 「スッキリ」 7月テーマソング)
作詞・作曲:仲村宗悟 編曲:村山☆潤
11. 素敵な世界で
作詞・作曲:仲村宗悟 編曲:村山☆潤

[Blu-ray] ※初回限定盤のみ
1. ナチュラル -Music Video-
2. ナチュラル -Making of Music Video-

4thシングル「壊れた世界の秒針は」
2021年7月28日(水)発売
■初回限定盤(CD+BD)
LACM-34138 / ¥2,300(税別) / ¥2,530(10%税込)
■通常盤(CDのみ)
LACM-24138 / ¥1,300(税別) / ¥1,430(10%税込)

◆初回限定盤仕様
・MV、メイキングを収録したBlu-ray

[CD]
1. 壊れた世界の秒針は(TVアニメ『RE-MAIN』ED主題歌)
作詞・作曲:仲村宗悟 編曲:村山☆潤
2. XXX
作詞・作曲:仲村宗悟 編曲:村山☆潤
3. 水槽の花
作詞・作曲:SACHIKO 編曲:村山☆潤

[Blu-ray] ※初回限定盤のみ
1. 壊れた世界の秒針は -Music Video-
2. 壊れた世界の秒針は -Making of Music Video-

●リリースイベント情報
アニメイト: http://www.lantis.jp/nakamurashugo/news/index.html#20210604_1
タワーレコード:http://www.lantis.jp/nakamurashugo/news/index.html#20210604_2

店舗特典絵柄:https://www.lantis.jp/news.php?id=1624006801

<SHUGO NAKAMURA 1st LIVE TOUR 〜NATURAL〜>

2021年
10月23日(土)大阪・BIGCAT
10月31日(日)愛知・NAGOYA CLUB QUATTR
11月6日(土)宮城・仙台Darwin
11月14日(日)福岡・DRUM Be-1
11月23日(火・祝)神奈川・KT Zepp Yokohama

※神奈川公演のみ生配信の実施も予定しております。詳細は追ってお知らせいたします。

[チケット料金]
6,600円(税込)
(整理番号付 / 横浜公演のみ全席指定)
※未就学児童入場不可
※別途ドリンク代必要
※本先行のお申込みは電子チケットのみとなります。

[1stアルバム購入者限定最速先行]
申込期間:2021年7月27日(火)10:00〜2021年8月9日(月・祝)23:59
当落発表・入金期間:2021年8月13日(金)18:00〜2021年8月17日(火)23:59

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