ジョン・ライドン、セックス・ピストルズ新ドラマでの音楽使用をめぐりバンド・メイトから訴えられる

ツイート

ダニー・ボイルが監督するセックス・ピストルズのドラマ『Pistol』におけるセックス・ピストルズの楽曲使用をめぐり、ジョン・ライドン(ジョニー・ロットン)が元バンド・メイトたちから訴えられた。

『Pistol』はギタリストのスティーヴ・ジョーンズの自叙伝『Lonely Boy: Tales from a Sex Pistol』をもとに制作される。AP通信によると、ジョーンズとドラマーのポール・クックは、ドラマの中でセックス・ピストルズの音楽を使用したいと考えているが、ライドンはそれを拒否しているそうだ。

ジョーンズとクックの弁護士Edmund Cullenは木曜日(7月15日)、ロンドンにある高等法院(高等裁判所)で、セックス・ピストルズのメンバーたちはライセンスの依頼には多数決原理に基づき決定できるとの契約を1998年に交わしたと事情を説明した。一方のライドン側は、彼の承諾がなければ使用許可は下りないと主張しているという。

Cullen弁護士によると、ベーシストのグレン・マトロックと故シド・ヴィシャスの遺産管理団体は、ジョーンズとクックの立場を支持しているそうだ。

ライドンは今年4月、ドラマ制作には賛同していないと憤慨していた。彼は英国の新聞『The Sunday Times』のインタビューで、「俺をいいようにあしらえるとでも思ってるんだな。悪いが、それは無理だ。どでかいファイト無しでは。俺はジョニーだ。わかるよな、俺の邪魔をするなら、俺はとことんやる」「これは冒とくだ。俺があのバンドを率いていた。歌詞を作ったのは俺だ。俺がイメージや方向性を提案した」と話した。これに対し、ドラマを放送予定のFXネットワークのスポークスマンは、ボイル監督は撮影開始前にライドンのマネージメントに連絡を入れ、「個人的に話したいと望んだ」が、直接的な接触は拒否されたとコメントしている。

『Pistol』は2022年に放送を予定している。

Ako Suzuki
この記事をツイート

この記事の関連情報