PCの再生音にリアルタイムにエフェクトを加え迫力や臨場感をアップ、スピーカーシミュレーターも搭載した「PC Audio FX」登場

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パソコンからの出力されるサウンドに物足りなさを感じている人にうれしいソフトウェアが登場。パソコンのスピーカーやヘッドホンを通して再生される音声にリアルタイムにサウンドエフェクトを挿入し、迫力や臨場感を再現できるWindows用音声出力用マルチエフェクトソフト「PC Audio FX」が、音楽制作ソフト「ABILITY」や「Soud it!」でおなじみのインターネットからリリースされた。8月27日までお得に購入できる発売記念キャンペーン価格で提供中だ。

「PC Audio FX」は、音楽、ラジオ、ゲーム、映画、ストリーミングコンテンツなどパソコンで再生されるあらゆるサウンドに、搭載する10種類のサウンドエフェクトを加えられるソフトウェア。インストールするだけで使用でき、ややこしい設定や調整は不要。パソコンが苦手な人でもカンタンにPCのサウンドを迫力あるものに変えてくれる。


▲PC Audio FXのメインウィンドウ。右下の10種のエフェクトはボタンでON/OFF、設定の呼び出しを行う。左のプリセットを選べば各エフェクトを同時に変更できる。

搭載するサウンドエフェクトは、SPEAKER SIMULATOR、8Band EQUALIZER、GRAPHIC EQUALIZER、CHORUS、REVERB、STEREO ENHANCER、ENHANCER、MS GAIN EQ、MAXIMIZER & LIMITER、PITCH SHIFTの10種類。複数のエフェクトを組み合わせた、すぐに使える36種類のプリセットも用意される。


▲プリセットはClassic、Fusion、Jazz、Popsなどジャンルごとに複数を用意。カンタンにさまざまなエフェクトが試せる。Classic Hall HPではリバーブと8バンドイコライザーがONになりホールならではの残響が加わり臨場感あふれるサウンドに。

このプリセットを切り替えるだけでも楽しい。たとえば、クラシック音楽を聴くならClassic Hallのプリセットを選べば、より広いホールの響きが得られるし、R&BやRockのプリセットではベースの迫力が増すといった具合。さらに低音を強調したいならイコライザーの設定画面で調整し、好みにカスタマイズしたらオリジナルプリセットとして保存すればいつでもすぐに呼び出せるようになる。

DAW用のエフェクトプラグインと異なり、「PC Audio FX」のエフェクトはどんなソフトウェアでも使用可能。Windows Media Playerなどの動画再生ソフトやウェブブラウザによるYouTube、ニコニコ動画などの動画サイトの視聴、Spotifyなどの音楽再生ソフトやradikoなど、さまざまなアプリケーションの再生音にエフェクトを加えられる。

アプリケーションを問わず使用できる秘密は、パソコン(Windowsドライバ)から再生される音声に直接エフェクトを挿入できるインターネット独自のバーチャル再生デバイス「INTERNET Virtual Output Audio Device」にある。「PC Audio FX」をインストールすると、このバーチャル再生デバイスがWindowsの既定の再生デバイスとなるので、再生音にエフェクトの挿入が可能となる。出力先を設定するソフトウェアでは出力先を「INTERNET Virtual Output Audio Device」にすればOKだ。


▲タスクトレイのアイコンからエフェクトのバイパスやプリセットの呼び出しが可能。PC Audio FXを起動するとWindowsがオーディオ再生に使用する規定デバイスが「INTERNET Virtual Output Audio Device」 に変更され、終了するとPC Audio FX起動前に設定されていたデバイスに戻る。

■高品位な5種類のスピーカーをシミュレーション「SPEAKER SIMULATOR」

▲SPEAKER SIMULATORではスピーカーのポジション(ヘッドホンONの場合)やBASS/TREBLEの調整が可能。選択できるスピーカーは画像下の5種類。

搭載エフェクトで注目したいのは、高品位なスピーカーをシミュレートする「SPEAKER SIMULATOR」。オーディオ好きならニヤリとすること間違いなしの5種類のスピーカーを用意。ヘッドホンやイヤホンで聴く場合は、ヘッドホンスイッチをONにすれば左右の音が完全に分離されることなく、より自然な音で前方にあるスピーカーから出ているように感じさせてくれる。また、好みにあわせて低音/高音を調整したり、ヘッドホンスイッチがONの場合はスピーカーのポジションを調整することも可能だ。

その他のエフェクトの概要は以下のとおり。同社のサウンド編集の分野で培った技術やノウハウを注ぎ込んで開発されたサウンドエフェクトが揃っている。


●8Band EQUALIZER
8つの周波数帯域に対応したマルチバンドイコライザー。-24dB/OctまでのHPF/LPH、ピーキング、ローパス・ハイパス、ローシェルビング、ハイシェルビングの5種類のイコライザーを使⽤可能。ローパス・ハイパスフィルタで不要なノイズをリアルタイムに削除可能。上部のパネルで各ポイントをドラッグしてグラフィカルな操作でイコライザーを設定することができる。

●GRAPHIC EQUALIZER
15バンドのグラフィックイコライザー。周波数ごとの出⼒を調整し、周波数バランスを変化させて音質調整する。

●CHORUS(CHORUS 2)
コーラス効果で音に厚みや広がりをつけられる。

●REVERB(REVERB 2)
サウンドに残響効果(リバーブ)をプラスして、ホールやルームなど空間の大きさをシミュレート。リバーブ音にイコライザーをかけることも可能。

●ENHANCER
倍音成分や位相を補正してシャープなサウンドに仕上げる。

●STEREO ENHANCER
ステレオサウンドに倍音成分を追加し、左右の空間的広がりをつける。

●MS GAIN EQ
ステレオ信号をMID(CENTER)とSIDEに分解し、MID、SIDE個別に音量調整やイコライザーをかけることが可能。ステレオイメージの補正やアンビエント感の調整、ステレオイメージでのイコライザー補正などに使⽤できる。

●MAXIMIZER & LIMITER
THRESHOLD値でリミッティングしたサウンドを、設定したレベルまで持ち上げて全体の音量・音圧をアップさせる。

●PITCH SHIFT(PITCH SHIFT RT)
ピッチ(音程)を調整できるエフェクト。しゃべり声の音程変更や男性の声を⼥性のような声にしたり、大人の声を子供のような声にしたりなどボイスチェンジができる。

このほか、コンテンツの再生中でもリアルタイムにボリュームやパンを自由に調整可能。32、44.1、48、88.2、96、176.4、192KHzのサンプリングレートに対応し、ハイレゾ音源に使⽤できるのも見逃せない。なお、エフェクトは複数を並行して処理できるが、同時に使用できるエフェクト数は使用するCPUのパフォーマンスにより変わる。

インターネットのウェブサイトではプリセットの試聴ができるほか、試用版も提供されている。音楽再生ソフトのイコライザーでは満足できない人や、動画を迫力あるサウンドで楽しみたい人は、ぜひ一度体験してみてほしい。

製品情報

◆PC Audio FX
価格:13,200円(税込)
発売記念キャンペーン価格:9,900円(税込) ※2021年8月27⽇(⾦)15時まで
発売日:2021年7月28⽇

<動作環境>
OS:Windows 10(64bit)
CPU:Windows 10に対応したIntel(推奨)SSE2対応および互換プロセッサー、AVX搭載CPUを推奨
メモリ:8GB以上
インストールに必要なハードディスク空き容量:80MB以上
アクティベーションについて︓インターネット接続環境
<プリセット>
Classic Hall、Classic Hall SP、Classic Hall HP、Classic、Classic Speaker、Classic Headphone、Fusion、Fusion Speaker、Fusion Headphone、Fusion2、Fusion2 Speaker、Fusion2 Headphone、JAZZ1、JAZZ1 Speaker、JAZZ1 Headphone、JAZZ2、JAZZ2 Speaker、JAZZ2 Headphone、MS Mid Low Boost、MS Mid Low Boost SP、MS Mid Low Boost HP、POPS、POPS Speaker、POPS Headphone、R&B、R&B Speaker、R&B Headphone、Rock1、Rock1 Speaker、Rock1 Headphone、Rock2、Rock2 Speaker、Rock2 Headphone、Wide Stereo、Wide Stereo Speaker、THRU
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