【世界珍楽器さんぽ #18】ギターのような形のハープ。アフリカのコラ

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本日紹介する「コラ」は、アフリカ地域の弦楽器です。

半球状のボディに棒が3本突き刺さった、なんとなく不思議な形をしたこの楽器。見た目的にはギターっぽくもあるのですが、抱えるように弾くギターと違って楽器を正面に構え、両手で弦を弾きます。つまり、ハープ(竪琴)の仲間となります(ギターの原型とも言われているようです)。


胴体は大きなヒョウタン製(インドやアフリカなど暑い地域の弦楽器で大きな球状の構造があれば、多くはヒョウタン製です)、弦の数は21本がスタンダードとのこと。長い1本の縦棒がギターでいうネックにあたり、短い2本の縦棒は指を引っかけるところです。ブリッジは大きく前に突き出しており、弦とブリッジが三角形になります。


西アフリカでは「グリオ」という世襲制の演奏家の家系があり、コラはグリオたちによって伝承されてきました。この楽器の特徴は、なんといってもものすごく音色が美しいことです。ハープの品の良さとアコースティックギターの軽やかさのイイトコ取りをした感じで、張りがありつつ柔らかく、幾らでも聴きたくなります。現地でも人気らしく、近年では様々な楽器と組み合わせることもあります。


(編集部 安藤)

■今日の楽器「コラ」

地域:アフリカ
分類:弦楽器
日本での入手難易度:無理というわけでもなさそう
ひとこと:音が本当に綺麗。いくらでも聴いてしまう。
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