【連載】Hiroのもいもいフィンランドvol.102「Arionインタビュー:新しい曲を近い将来日本のみんなの前で演奏できることを待ち望んでいる」

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今年4月3作目のスタジオアルバム『Vultures Die Alone』をリリースしたフィンランドのメロディック・メタルバンドArionのアルバムリリースライブが7月23日ヘルシンキのTavastiaクラブで行われました。実際にライブができるかどうかは新型コロナの感染状況次第。直前になってライブが行われる告知映像がでたのでいくことに!室内で見るライブは昨年の9月以来約10カ月ぶり。急だったものの取材を問い合わせてみたらギタリストのイーヴォ・カイパイネンがサウンドチェックの後に快く応じてくれました。


──3作目のスタジオアルバム『Vultures Die Alone』が今年の春発売になって、今日のアルバムリリースライブでもうすぐそのアルバムからの曲をプレイすることになるけど、今の気分はどうですか?

イーヴォ:やっとこのアルバム『Vultures Die Alone』の曲を演奏できるのは嬉しいよ。アルバムリリースライブができることをすごく待ち望んでいた。いい気分であるのと同時に17カ月ぶりにライブをやるのはちょっと緊張もするな。

──この前に最後のライブはいつでしたか?覚えてますか?

イーヴォ:最後にしたライブはフィンランドで2020年の2月22日か23日だったと思う。なのでちょうど17カ月ぶりになる。

──このサードアルバム制作は以前のアルバムに比べて簡単でしたか?それとも難しかったですか?

イーヴォ:とても簡単だった。レコーディングに入る段階ですでにかなり準備できて完成していた状態だったので、サウンドに集中することができた。なのでこれまでより簡単にできたアルバムだ。

──このアルバム制作にあたってなにかコロナが影響したってことはありましたか?

イーヴォ:ネガティヴな意味で特に影響はなかったと思う。レコーディングのスケジュールも決まってたけど、レコーディングの工程を延長しないって理由もなかったから結果的には柔軟にできた。ただプロデューサーのマティアス・クピアイネンがアルバム制作を始めた頃ブラジルに立ち往生してしまったんだ。彼の家族も一緒で飛行機が飛ばなかったりして予定通り帰国できなくて、リモートでコンタクト取りあって、それはそれでとても興味深かったし楽しくもあった。結果的に出来上がりに影響はなくうまくいった。

──このアルバムからのシングル曲「Bloodline」はBattle Beastのノーラ・ロウヒモとコラボしていますが、どういういきさつで彼女とコラボすることになったのですか?

イーヴォ:2019年春にBattle Beastと長いヨーロッパツアーにでて、その時にArionのニューアルバムで歌うのに興味あるかノーラにきいてみたんだ。曲はまだできてないんだけどって。そしたら、気に入る曲でないとだめだけど、気に入れば興味あるってことで、そのあと7,8か月経って曲が出来上がって、それを聴いたノーラも乗り気になって実現した。

──他にも「In the Name of Love」ではCyan Kicksのスザンナ・アレクサンドラとコラボしていますが、彼女とはどういうきっかけでコラボすることになったのですか?

イーヴォ:Cyan Kicksは友達バンドでもう長く知ってて、彼女の声にぴったりくる曲を提供してみたかったんだ。他の女性シンガーを探してきく前にまず彼女にきいてみようってことで、きいたらすぐ決まったんだ。あちこち探す必要もなくてすぐそばにいた彼女に簡単にきまってよかったよ。

──この曲のミュージックビデオにはストーリーがあって好きなのですが、このミュージックビデオのアイデアはどうやって生まれたのですか?

イーヴォ:ある程度組み立てておいて、MVの監督も素晴らしいアイディアを持っていて、歌詞の意味を説明したりしながら一緒にシナリオとストーリーを考えていったんだ。監督もしっかり仕事したし、俺たちもアイデアを提供したりしてMV作るのにベストな状況でできたよ。

──MVではラッシとスザンナは俳優さんみたいですね。

イーヴォ:あぁ、ちゃんと演じててとってもいいと思う。

──前作『Life Is Not Beautiful』収録曲「At The Break Of Dawn」ではAmaranthe の エリーゼ・リード とコラボしていますが、彼女とはそれ以前から知り合いだったのですか?

イーヴォ:彼女とは知り合いでもなかったんだけど、フィンランドのレコード会社の社長リク・パーッコネンが彼女を知っていて、もし彼女が了解すれば彼女が歌えるような曲を作るってのはどうかときかれて、曲を作ったらリクも曲をとっても気にいって、しばらくしてからリクから連絡があってシンガーが決まった。エリーゼが来て歌うことになったと知らされたんだ。そして彼女がやってきてレコーディングした。その時初めて会ったんだ。それまで俺たちは彼女と知り合いではなかったんだよ。

──これまでにLoud and Metal Attack、Loud Park、Hokuo Loud Night で3回来日していますが、その来日公演または来日で特に印象に残ったことは?

イーヴォ:もちろん食事がすごくおいしかったことはいうまでもない。ライブについていうと観客が俺たちをすごくサポートしてくれてると感じた。最初からすごくもりあがってくれて、ライブがとてもやりやすい観客で、他の国の観客とはちょっと違っていた。特に心に残ってるのはファンがとっても礼儀正しかったこと。ライブあとミート&グリートに行った時もファンはほんとに礼儀正しくてとってもいい雰囲気だった。もちろんどこの国にだって礼儀正しいファンはいるけど、中には肌を触ってくるファンがいたりするけど日本ではそんなファンは一人もいなかったよ。とってもいい感じだった。

──日本ではライブ会場以外にどこか行く機会はありましたか?

イーヴォ:それぞれの来日で、いろいろ周ってみたりした。最後の来日の時はドラマーのトピアスと皇居の庭園を訪れた。素晴らしい場所だった。それからスカイツリーにも行ったよ。そこも素晴らしかったな。一部のメンバーは夜の街にも出かけてたけど、それは俺の分野じゃないから行かなかったけど(笑)。どちらかというと観光地を見に行った。レストランもよかったし、街に出かけるのはよかったよ。

ということで、日本のファンの皆さんへのメッセージ映像です。


イーヴォ:ハーイ!BARKSへようこそ!俺の名前はイーヴォ・カイパイネンで、フィンランドのメロディック・メタルバンドArionのギタリストでソングライターでもある。俺たちの最新アルバム『Vultures Die Alone』をチェックしてくれたことを願ってる。もしまだなら今すぐチェックしてね。俺たちはこの新しい曲を近い将来日本でみんなの前で演奏できることを待ち望んでいる。可能な限り早く実現できることを願ってる。そこで会おう!

今回のライブ会場はヘルシンキの有名クラブTavastia!入場には新型コロナワクチン接種証明とか検査で陰性証明といったものは必要なく、連絡先のわかる読み取りコードのあるIDか、チケット販売サイトで自分で作れる読み取りコード付きのIDを提示する必要がありました。中のホールに入るとテープで列が仕切られていて、列と列の間にも入れないスペースがとられ、1列12人を限度とすると立て札が列の横に置かれてました。余談ですがTavastiaの天井にはこのクラブで大みそか恒例の年越しライブHelldoneをやっていたHIMのロゴHeartagramが飾られています。HIMのフェアウェルツアーの最終公演もここTavastiaでした。


この日のライブはソールドアウト!フィンランドの場合中に入るとまず場所を取るのではなく、まず飲む!人が結構多くて、開場後に中に入ると1列目はいっぱいだったものの2列目にはいれました。待っていると注意事項のアナウンスがあり、バーカウンターでマスクを用意してるとマスク着用も呼び掛けていたものの、マスクを着けていたのは4分の一ほどの観客だったかなと思います。私はすでに2度ワクチン接種してはいたもののやっぱりマスクなしは不安で着用していました。

この日のオープニングアクトはニューアルバム収録曲「In the Name of Love」でコラボもしているCyan Kicks!彼らの時も、メインアクトのArionの時も開始予定少し前になると観客から開演を待つ拍手が沸き起こり、生のライブが始まるのがもう待ちきれないという会場に来ていたみんなの気持ちがとてもよく伝わってきました。
Arionのライブはセカンドアルバム『Life Is Not Beautiful』のオープニングナンバー「The End of the Fall」のイントロに続いてニューアルバムからの「Break My Chains」でスタート!アルバムリリースライブということで、ニューアルバムの曲を中心に、これまでの曲もまじえたセットリスト。イーヴォのギターソロも快適に会場に響き渡る!びっくりしたのはなんと「Bloodline」でBattle Beastのノーラがステージに登場!彼女はタンペレ在住なのでまさかヘルシンキ公演で生の共演が見れるとは思ってもいなかったのでうれしいサプライズでした!


アンコール1曲目は「In the Name of Love」でオープニングアクトがCyan Kicksだったので、この曲は予想通りラッシとCyan Kicksのスザンナの共演に!


アンコール2曲目、この日のラストナンバーは大ヒットした「At The Break Of Dawn」!さすがにエリーゼはスウェーデンから駆けつけては来なかったですが、最後最高に盛り上がってこの日のライブ終了!あぁ、やっぱり生ライブ最高!心の底からそういう思いがこみ上げてきました!コロナを心配することなく普通にライブを楽しめる日が早く戻ってくることを祈るばかり!そしてフィンランドのバンドが普通にまた来日できる日も早く戻ってきますように!Arionの再来日実現祈ってます。










文&ライブ写真:Hiromi Usenius

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