ドゥギー・ホワイト、アイアン・メイデンのオーディションを振り返る
1993年にブルース・ディッキンソンがアイアン・メイデンを脱退したとき、後任のシンガー候補にあがったドゥギー・ホワイトが、オーディションの様子を振り返った。
結局、その座はブレイズ・ベイリーが射止めたが、ホワイトは短期間で20くらいのアイアン・メイデンの曲を覚え、オーディションに挑んだという。彼は『Rocking With Jam Man』のインタビューで、こう話している。
「ベルギーのブリュッセルでレコーディングしているときだ。アルバムを作っていたんだ。友人から電話があり、ブルースがいまやってるツアーでアイアン・メイデンを脱退するから、君はSanctuary(アイアン・メイデンのマネージメント会社)へテープを送るべきだって言われた。だから、家に戻ったとき、4、5曲収録したものを送ったんだ。そしたら連絡があり、次の月曜日、アイアン・メイデンと歌うことになった。カセットがあって、週末、20曲くらいを学ばなくてはならなかった。当時は若かったからね。覚えることができたんだよ」
「そして、月曜日、彼らと歌ったんだ。スティーヴ・ハリスの家だった。古い造りのファームハウスの中にスタジオがあった。彼ら、ヤニックとデイヴ、スティーヴは僕を取り囲むようにして立った。ニコは僕の後ろにいたから、少なくともドラムだけは背後から聴こえたよ。それでプレイしたんだ。途中で、紅茶とビスケットを食べ、また何曲かやった。それで、また来るよう依頼されたんだ。でも、あの役はブレイズに与えられた。そして、ブレイズは素晴らしい働きをした。惑星たちが再編成し、宇宙が救われた。アイアン・メイデンはこの星で1番のメタル・バンドとなった」
ドゥギー・ホワイトはその後、レインボーに加入した。
彼は昨年終わり、グラハム・ボネットと別離し2つに分裂したアルカトラスに参加し、11~12月にジョー・スタンプ(G)、ジミー・ウォルドー(Key)、ゲイリー・シェア(B)、マーク・ベンケチェア(Dr)とUKツアーを開催する。
Ako Suzuki
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