【俺の楽器・私の愛機】426「初めて自力で買ったベース」

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【Tokai PB-60】(広島県 GON 50代)


中学高校時代の私のベース・ヒーローはポール・マッカートニーとクリス・スクワイアの二人でした。当時は二人とも勢いがあって、ポールは『U.S.A.ライヴ!!』を出したころでしたし、クリスはYESがバラバラになる前、『究極』を出したころでした。二人の写真を見てバンドやるのなら絶対ベースが良いと想像していました。

なので人生初のベースギターは両親が買ってくれたアリアプロⅡのリッケンコピーでした。このリッケン・コピー・ベース、高校2年生の終わりごろに学校で倒してしまいました。幸いボディやネックに異常はありませんでしたが、ペグが2個曲がってチューニングできなくなっていました。

その時、なぜか修理をしようという発想はなく、「この際新しいベースを買おう」と思って入手したのがこのTokai PB-60でした。当時、バイト代やお年玉などを貯めてお金を持っていたのがアダになりました。Tokaiに決めたのは同じバンドのギターのヤツがTokaiのレスポール・コピーを買っていて、弾かせてもらったらすごく良かったから。

練習で使っていたスタジオが有った楽器屋のお姉さんに相談したら、同じPB-60を2本取り寄せてくれて「好きな方を選んで良いよ」と言ってくれました。そのときはじめて「同じ型番でも音って違うんだ」と認識したのでした。その頃はベースは音じゃなくて見た目で選んでましたから、リッケン・タイプとPB、JBで音が違うとも思ってませんでした。

1979年製で指板の端に60の刻印があるタイプです。ネックはトラスロッドをあまり回したことがなく、今も結構良い状態です。現在のハイエンドなメーカーのベースと違ってネックは太め、ピックアップもちょっとモコモコした感じの音ですが、今でも現役で活躍しています。(と言ってもスタジオに練習に行く程度ですけど)

このベースは当時の私にとっての精神安定剤でした。そしてベース(ギター)沼に足を踏み入れるきっかけだったのでした。



   ◆   ◆   ◆

人に歴史あり、エピソードあり、ですね。ひとつひとつ新たな発見をするからこそ、その分だけ知識欲(と言うとカッコいいけど、ただの所有欲)が生まれ、その世界に没頭していくんですよね。ま、それを沼と言うんですけど。私も未だ沼から足が抜けませんが、その沼が気持ちいいからなのかも知れません。沼、上等です。てか、左にリッケン、右にはTUNEもあるな。(JMN統括編集長 烏丸)

★皆さんの楽器を紹介させてください

「俺の楽器・私の愛機」コーナーでは、皆さんご自慢の楽器を募集しています。BARKS楽器人編集部までガンガンお寄せください。編集部のコメントとともにご紹介させていただきますので、以下の要素をお待ちしております。

(1)投稿タイトル
 (例)必死にバイトしてやっと買った憧れのジャガー
 (例)絵を書いたら世界一かわいくなったカリンバ
(2)楽器名(ブランド・モデル名)
 (例)トラヴィス・ビーン TB-1000
 (例)自作タンバリン 手作り3号
(3)お名前 所在 年齢
 (例)練習嫌いさん 静岡県 21歳
 (例)山田太郎さん 北区赤羽市 X歳
(4)説明・自慢トーク
 ※文章量問いません。エピソード/こだわり/自慢ポイントなど、何でも構いません。パッションあふれる投稿をお待ちしております。
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