【ライブレポート】ちょこらび、初のZeppツアー完走「一緒に次のステージへ行きましょう!」

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ちょこらびの2021年の夏が満開に咲いた夜だった。8月10日からスタートした5都市を駆け巡る初のZeppツアー<チョコレートストーリーvol.3『サマータイムメモリーズ』>が、8月31日、神奈川・KT Zepp Yokohamaにてフィニッシュ。ここでは、その日にタイムスリップして夜公演の模様をお届けする。

◆ライブ画像(17枚)

ちょこらびは、“歌ってみた”や“踊ってみた”動画のほか、面白実写動画を動画サイトに投稿する2019年12月25日に結成した歌い手グループ。歌い手の枠を超えて、幅広い活動に挑戦している。メンバーは黄色担当・かにちゃん、ピンク担当・さくらくん。、オレンジ担当・ふぇにくろ、青色担当・ポケカメン、赤色担当・まいたけ、紫色担当・ゆぺくん☆★の6人だ。


そんな彼らの大舞台、KT Zepp Yokohama。6つのスポットライトの真下に、それぞれ担当カラーのパーカー衣装を着用した6人が後ろ姿で横一列で並ぶ。第一発目の花火は、カラフルなライティングと和太鼓の太い音が飛び交うなかでのJITTERIN'JINN「夏祭り」のカバー。ちょこらびが気合十分な声を投げ、夜公演は早くも絶好調の音色を奏でた。

うさぎの耳を彷彿とさせる手を用いて踊った「チョコチョコ☆ラビッツレボリューション」でちょこらび旋風を巻き起こし、会場のわくわく度がみるみる上昇。リスナーとの距離を縮めた「ぱっぱらぱー」を経て、ポケカメンの「せーの!」の掛け声に6人が「ちょこらびです!」と続けると、にぎやかなMCへ流れた。本公演は8月1日にリリースした2ndフルアルバム『チョコレートファンタジー』のオリジナル曲をメインに構成されており、この8月でちょこらびの代名詞と呼べる楽曲が次々と誕生したことに気づかされた。走り続けたちょこらびの努力が、確かにいま形になり始めている。


「次はチョコレートファンタジーに収録されているタオルを回す曲です!」とヒントを投げたポケカメン。存分にタオルを振り回す「推し事BOYS&GIRLS」だ。そこから玩具のギターを手に取り、楽器隊とお立ち台でコラボした「グッバイ宣言」へ。この日のちょこらびは、カラフルなパーカー、王様風の黒衣装や白衣装、制服といったバリエーションのある衣装やアイテムでリスナーの目を引いていく。ちょこらびならではの工夫が、リスナーの笑顔へとつながった。



ふぇにくろの大人なダンスロックチューン「パラノイア」から、ドラムのキックと共鳴するゆぺくん☆★の「リコレクション」につなぎ、まいたけの「AntiLoser」で真っ赤に染まった会場。アイドルオーラが炸裂したさくらくん。の「Innocent」と、かにちゃんの「恋する3秒前」と、ポケカメンの爽快な「ハイファイブ」をもって、ソロパートを締めくくる。クールだったり、チャーミングだったり、それぞれの個性を覗かせたステージが広がる。


ちょこらびワールドへ導く「アイドル大作戦‼︎」の後に続いたアンコールの1曲目にはピンクの猫耳をつけた格好で、まふまふの「すーぱーぬこになりたい」を歌い上げたちょこらび。ここで、一人ひとりがZeppツアーに対しての思いを告白。


「そもそも僕たちにZeppを埋められるか、ライブができるかの不安がありました。でも蓋を開けてみれば、みなさんのおかげで大成功と言ってもいいツアーになりました。ツアーができたのは、本当にみなさんのおかげです」──ゆぺくん☆★


「いざ8月になってツアーが始まると一瞬で終わっちゃったので寂しい気持ちはマウンテンマウンテンなんですけど……」と、Zeppツアーで巡った都市や思いをそれぞれのメンバーに大げさに問うやりとりが生まれ、最後にピンスポットを浴びた彼の姿にはファンもマスクの中で笑い声を必死でこらえる。「終わってしまうのが本当に悲しい。でも俺たちはまだ終わりじゃないからきっと次のネクストステージで、君たちとまた巡り合える機会があることを信じてる!せんきゅー!」──まいたけ


「みんなは、貴重な時間を俺たちに使ってくれてると思うんですよ。その心遣いのおかげでちょこらびはここに立ててる。今年が一番思い出に残る夏じゃなくて来年、再来年ももっともっと思い出を更新していけるようにしたいです」──さくらくん。


「ちょこらびとして1年半以上活動しているといろんなことで言い合ったり喧嘩したりして躓くこともあるんですけど、それでも活動を続けられるのは、みんなの応援が力になっているからです。僕らの支えになってくれてありがとうございます。一緒に次のステージへ行きましょう」──かにちゃん


「僕たちはZeppツアーが終わったあと、小さい会場には行かないです。もっと大きな会場に行けるように頑張ります。大きな会場に挑戦するときに『やった!』って思ってくれる子たちがいる反面、悲しいなって思う子たちもいると思うんです。でも僕たちは大きくなっても絶対にみんなのことを忘れたりしないので、これからも一番近くで支えてください」──ふぇにくろ


「活動者って誰しもひとりじゃ大きくなれないんですよね。リスナーさんがついてそこから大きくなって活動者になる。活動者とリスナーさんが一緒になって初めてすごいものになるんだと思います。活動者ってずっと同じことをやってても大きくなれないから、もっとリスナーさんの記憶に残るような新たな活動をしていきます」──ポケカメン


Zeppツアーに挑戦したことで新たな目標を見つけたちょこらびは、『チョコレートファンタジー』の一番最後の収録曲で、初オリジナル楽曲の「空想デイズ」でラストを飾った。結成してから約1年8カ月という若い歌い手グループでありながら、この日、自分たちのオリジナルな発想でリスナーを笑顔にしたちょこらび。6人の音色はこれからも彩られていくだろう。

文◎小町碧音
写真◎Viola Kam[V'z Twinkle]

セットリスト

1「夏祭り」
2「チョコチョコ☆ラビッツレボリューション」
3「ぱっぱらぱー」
4 「推し事BOYS&GIRLS」
5「グッバイ宣言」
6「パラノイア」
7「リコレクション」
8「AntiLoser」
9「Masquerade」
10「厨病激発ボーイ」
11「リム」
12「常勝気流」
13「Innocent」
14「恋する3秒前」
15「ハイファイブ」
16「マオ」
17「勇者不在RPG」
18「アイドル大作戦‼︎」
Encore
19「すーぱーぬこになりたい」
20「空想デイズ」

◆ちょこらび オフィシャルTwitter
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