【ライブレポート】Eins:Vier、30周年記念公演<three stories>で「止まらずやり抜きます」

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Eins:Vierが9月4日(土)および5日(日)、渋谷WWW Xでワンマン公演<Eins:Vier Live 2020 “three stories”>を行なった。このライブは、バンドの結成30周年を記念したもので、当初、2020年秋に開催を予定していたが、新型コロナウィルスの影響によって2021年5月に延期。しかしそれも延期となり、今年9月にようやく開催されることになった。

◆Eins:Vier 画像

2DAYSの2日目にあたる9月5日。ステージに掲げられたバックドロップには、“30TH + 1 ANNIVERSARY”という文字も染め上げられ、予定から1年遅れの30周年記念になってしまったことを改めて痛感。しかしずっと待たされていたライブが、もうすぐ始まるという現実に、嬉しさと期待感が膨れ上がっていく。


17時30分、その時は来た。SEが響く中、ステージに登場したEins:Vierをファンの大きな拍手が迎える。目の前に広がるファンたちを見て、格別な表情を見せたのはLuna。感謝の会釈をしたのはYoshitsugu。歌をしっかり届けるべく、ストイックな顔つきでステージセンターに立ったのはHirofumi。サポートドラマーの岡本唯史のハイハットを合図に、Yoshitsuguが弾き始めたのは「Shine」。愛しいファンたちへ贈るラブソングだ。Hirofumiは目を閉じて丁寧に気持ちを込めながら歌う。軽やかなコードストロークや歌声は、身も心も心地よく踊らせてゆく。客席ではHirofumiの歌に合わせてファンが手のひらを咲かせる。その光景を気持ちよさそうに見ながらベースを弾き続けるLuna。さらにラブソング「碧い涙」へと続き、会場は温かいムードに包まれていくばかり。

「ようこそ! 今日は今日の全力で、共鳴し合って、素晴らしい1日にしましょう」──Hirofumi

というHirofumiの挨拶を挟んで、バンドの31年のヒストリーを彩る様々な楽曲が披露されていく。その中にはもちろん、結成30年を記念して2020年にリリースしたミニ・アルバム『five sights』からのナンバーも。そのうちの1曲が「three stories」だ。バンド結成30周年といっても、継続してきた30年ではない。1999年に解散し、2011年の復活ライブや何度かのライブを経て、2017年に再始動した。離れていた期間、メンバー3人はそれぞれの活動を重ね、腕を磨き続けていた。そんな3人のストーリーが、今、Eins:Vierのもと、ひとつのストーリーを紡ぎ出す。互いの信頼とメンバーの絆はバンドアンサンブルとなり、ミュージシャンシップの高さは曲に新たな生命力をもたらす。


ミニ・アルバムからの「100年の幻想」では、Yoshitsuguはエフェクトを巧みに使って、メロディを幾つも重ねながらドラマティックなフレーズも描き出す。職人ワザとも呼べるプレイは、様々な曲で飛び出していく。

ライブ後半、Lunaが今日演奏してきた過去の曲のタイトルを順番に言って、そして語り出した。

「どれも大事にしてきた曲です。今でも作ったときのこととか、レコーディングしたときのこと、映像を撮ったのも何曲もあるし。そして、こうやってみんなの前で、いろんな場所で、日本全国駆け回ってやってきた曲たちです。そこに新しい曲が加わって、Eins:Vier30周年+1“three stories”が今日、行なわれています。来てくれたみなさんには心から感謝しています」──Luna


しかしコロナの影響で、売れたチケットの半分ほどしかお客さんが来ていないという。それで急遽、ライブの生配信も決めた経緯がある。そのことに触れ、Lunaはさらに言葉を続けた。

「俺は少し悔しい。もっともっと見たい光景があるよ。コロナで仕方ないし、地方から東京に来るのは無理かもしれん。でもどっかで繋がれて、どっかで俺らの思いが伝わるといいなと。心より願っております」──Luna




『five sights』初回盤のボーナストラックとして収録したセルフカバー「Staying and Walking」を心地よく聴かせながらライブは後半へ突入。しかし、続く「I mean what I say」からバンドサウンドは荒々しくグルーヴし始め、それと同化したHirofumiはトランス状態。結成から31年目を迎えたEins:Vierは、美しいアンサンブルにも磨きがかかっているが、勢いの凄さもハンパじゃない。そんな音と曲を浴びるファンも全身をうねらせ、興奮は高まるばかりだ。

そして本編ラスト、Eins:Vierが用意していたのはデビュー曲「Dear song」だった。詞を口ずさみながら演奏するLunaとYoshitsugu。ファンとEins:Vierに感謝しながら歌い上げるHirofumi。腕や手のひらが咲き乱れる客席には、30周年+1を祝福するファンたちの姿。もっと見たい光景はあるんだろうが、今日ここに広がっているのは、とても貴重で幸せな光景だった。


またアンコールでは、11月27日(土)に渋谷ストリームホールでワンマン<Eins:Vier LIVE2021 “NOVEMBER LUST”>を行なうことを発表。

「止まっていたら終わっちゃう気がするので、止まらずやり抜きます。そのときはもっともっと素敵な空間を作れたら、これ以上は言うことない」──Luna
「とにかく元気でいてくれ。生きててくれたら、それでええわ」──Hirofumi

すでに決まっている<Eins:Vier Live 2020 “three stories”>の大阪公演である10月2日(土)および3日(日)のOSAKA MUSEをはじめ、Eins:Vierの30周年+1はまだまだ続く。

取材・文◎長谷川幸信
撮影◎小松陽祐 (ODD JOB)

■<Eins:Vier Live 2020”three stories”>2021年9月5日@渋谷WWW X セットリスト

01. Shine
02. 碧い涙
03. メロディー
04. three stories
05. Notice
06. Not saved yet
07. 100年の幻想
08. and I'll
09. Staying and Walking
10. I mean what I say
11. L.e.s.s.o.n
12. Dear song
encore
13. Come on loser
14. touch or don't touch you know
15. In your dream
16. In a void space

■<Eins:Vier Live 2020 ”three stories”> ※振替公演

09月04日(土) 東京・渋谷WWW X
open16:00 / start16:30
09月05日(日) 東京・渋谷WWW X
open16:45 / start17:30

10月02日(土) 大阪・OSAKA MUSE
open16:00 / start16:30
10月03日(日) 大阪・OSAKA MUSE
open16:45 / start17:30
※配信URL https://eplus.jp/sf/detail/0656580001-P0030017P021002?P1=1221
※配信チケット (ローチケZAIKO) https://l-tike.com/eins-vier/


■<Eins:Vier Live 2021”NOVEMBER LUST”>

11月27日(土) SHIBUYA STREAM HALL
open17:00 / start17:30
【OFFICIAL HP先行】
受付期間:9/11(土)10:00~9/26(日)23:59
https://eins-vier.wixsite.com/eins-vier

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