ONE N’ ONLYと原因は自分にある。のコラボステージも、<FAKE MOTION LIVE 2021 AW>開催

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ONE N’ ONLYと原因は自分にある。、EBiDAN NEXTが出演するライブイベント<FAKE MOTION LIVE 2021 AW>が、9月11日、12日に東京・Zepp DiverCity(TOKYO)で開催された。同公演のオフィシャルレポートをお届けする。

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すべての優劣が卓球の勝敗で決められる“卓球戦国時代”と化した東京を舞台に、高校生たちによる激しい卓球バトルと熱い絆を描いたエンターテイメントプロジェクト『FAKE MOTION』。昨年、テレビ放送されたドラマ『FAKE MOTION -卓球の王将-』を皮切りに、コミカライズや舞台化、今年頭にはドラマのシーズン2『FAKE MOTION -たったひとつの願い-』をオンエアと、次々にメディアを超えた展開を果たしてきた。今年3月にはキャストが勢揃いして生の演技を見せ、劇中歌まで歌う<FAKE MOTION 2021 SS LIVE SHOW>も敢行。その第2弾とも言えるライブステージ<FAKE MOTION LIVE 2021 AW>が、9月11・12日の2日間3公演にわたり、Zepp DiverCity(TOKYO)にて開催された。ドラマキャストの大半は若手アーティスト集団・EBiDANの所属グループメンバーで、今回はそのうちONE N' ONLYと原因は自分にある。の2組がメインアクトに。物語に登場する各高校のテーマソングや自身のオリジナル楽曲を、時にメンバーをシャッフルしてのレアすぎる組み合わせで披露し、最終公演では来年1月の次回公演開催も発表して、会場のオーディエンスと生配信を視聴するファンの期待に120%応えてみせた。

■オープニングアクトでEBiDAN NEXTが魅せたフレッシュなステージ

トップバッターを飾ったのは、次世代を担う若手“EBiDAN NEXT”の選抜メンバー。真っ白な衣装に身を包み、初日は爽快な王子様ソング「君とずっと」、2日目は少年らしく元気な「カチカク」(1部)、妖しくアダルトな「Masquerade shadow」(2部)と各公演で曲を替えて、10代の若さを弾けさせながら幕開けを多彩に彩る。アプリ内のメンバーランキングで『FAKE MOTION』宣伝大使の座を獲得した面々を呼び込んでからは、ゲームアプリ『FAKEMOTION King of DOBON』をステージ上でプレイ。幸運なファンはスマホ上でメンバーとマッチングできるという夢の企画だったが、初日公演ではメンバー同士や楽屋で待機中のNAOYA(ONE N' ONLY)とマッチングしてしまう場面も。和気藹々とした中、最後は11人全員で主題歌の『FAKE MOTION』を息の合ったフォーメーションで贈り、物語の主人公・高杉律(リッツ)が曲中で放つ「負ける気がしねえな」の台詞は宣伝大使3人でキメて、オープニングアクトをキラキラとフレッシュに務め上げた。

■原因は自分にある。とONE N' ONLYが登場!グループ曲から各高校のテーマソングまで披露

そこから最年少の桜木雅哉が「いくぞ!」と号令をかけて始まったのは、原因は自分にある。の7人による「疾風迅雷」。リッツの属する恵比寿長門学園(通称・エビ高)のテーマソングで、シリアス色の強いアッパーチューンだが、メンバー同士で肩を組んで客席に手を振ったりピースを向けたりと、にこやかなムードはこのイベントならでは。エビ高メンバーの伊藤俊介を演じた吉澤要人のラップに客席の熱気も高まる。が、自身のデビュー曲「原因は自分にある。」になると、打って変わってキリリ。客席ではペンライトがメンバーの振りとシンクロするように突き上がり、軽快なピアノロックに乗って互いの感情を共有してゆく。

入れ代わりに登場したONE N' ONLYがドロップしたのは、もちろん「SMASH」。メンバー6人中、5人が部員を演じた謙信ソルト電子工学院のディープなEDM曲で、艶っぽさと荒々しさが交錯するラップとキレキレなダンスで場内を揺らす。テンポの良い煽りを6人が順に繰り出しての「JUST LIKE ME」は、それぞれの異なる声色とニュアンスを色とりどりに楽しめるセクシーなダンスチューンで、グループカラーである白のペンライトを振りながらも釘付けのフロアに、KENSHINからは「負ける気がしねーな!」の声も。この吸引力、さすがTikTokフォロワー数で国内アーティスト第1位の300万超えを誇るだけはある。

以降はONE N' ONLY、原因は自分にある。の2組が入れ代わり立ち代わり、時にメンバーをミックスしながら、『FAKE MOTION』に登場する各高校のテーマソングを披露してゆく。まずは、原因は自分にある。の小泉光咲から大倉空人、武藤潤、桜木、吉澤と5人で、ドラマ2期の主軸となったエビ高連合軍の「覚醒」をブルージーに、エモーショナルに歌唱。続き、ONE N' ONLYのREIが原因は自分にある。の長野凌大と、ドラマで真田海を演じた杢代和人を従え、信玄明王高校の「花鳥風月-Beauty of Nature-」でタイトル通りの神秘的な空間を創り出す。ラップで始まる2番では印象的な桃色の光のなか、スタンドマイクを使ったフォーメーションも美しい。

物語のヒリつくような世界観にドップリと浸らせると一転、ひずんだバンドサウンドが鳴り響き、ONE N' ONLYの6人で投下したのは都立八王子南工業高校の「Say My Name」。攻撃的ラップをHAYATO、高音域の歌唱をTETTAとEIKUという役割分担も楽曲とベストマッチで、勢い満点のボディバンギングでロックに攻めまくり、TETTAのロングトーンも圧巻だ。間髪いれず、EBiDANの先輩グループである超特急メンバーが演じていた薩川大学付属渋谷高校の「BEAT of ENERGY」を、本家を完全再現する形でパフォーマンス。部長役のKENSHINは王者然と唇を指でなぞり、NAOYAは衣装がめくれるほどの勢いで躍動しながら、実兄・タクヤのパートを担当していたのも熱い。さらに天下布武学園のテーマ曲「エンドゲーム」では、天下布武の明智十兵衛を演じたNAOYA、仙道利休を演じた大倉というオリジナルメンバーに、TETTA、武藤、長野が加わって、葛藤まみれの狂おしいエモーションを爆発。腕を取り合うTETTAと長野など、グループの枠を超えたレアな絡みも見所だ。

緊張感たっぷりのドラマティックな空気を打ち破るように、ここで、原因は自分にある。の7人が「幽かな夜の夢」で切ない風を甘く、爽やかに吹かせると、以降は各グループの持ち曲ブロックに。公演替わりのナンバーも組み込まれ、初日はジャズロック曲「以呂波 feat. fox capture plan」をリズミカルに贈った一方、2日目は1部で「柘榴」、2部で「嗜好に関する世論調査」と、言葉遊びが豊富で解釈幅の広い、深遠な“げんじぶワールド”を全開に。そこから滲む難解で曖昧な感情を、シンクロ率の高いダンスが際立たせて、観る者を魅惑の迷路に惹き込んでいった。

■原因は自分にある。×ONE N' ONLYがメンバーをシャッフル超レアなコラボが実現!

そして今回のライブで最も客席を沸かせたのが、別グループ曲へのメンバー参加という前代未聞のコラボである。まず、原因は自分にある。の「シェイクスピアに学ぶ恋愛定理」を幕開けたのは、なんと長野ではなくEIKUのハスキーボイス! さらにHAYATOが大倉の位置に入り、どこか遠慮がちに歌唱しながらも、2番のラップパートになるや水を得た魚のように活き活きしだすのも見逃せない。

げんじぶの面々に交じって、普段は見せないチャーミングな表情と動きで完璧なパフォーマンスを見せた2人に拍手が湧き、ONE N' ONLYの出番に切り替わると、ロマンティックなムードを引き継いで始まったのは、グループ史上最も甘いラブソング「My Love」。歌声にもフォーメーションにもハートがいっぱいに散りばめられるが、その後の展開は初日と2日目で正反対のものとなった。EIKUが振り付けした最新曲「Video Chat」で客席と一緒に踊り、スイートな空気を醸した初日に対して、2日目はHAYATOの咳払いで不穏に始まる「Dark Knight」(1部)、重低音ビートが腹に響く「Shut Up! BREAKER」(2部)とハードなナンバーで圧倒。真っ赤な照明の下、パブリックイメージ通りの精悍でワイルドなワンエンを叩きつけて、観客の情緒をジェットコースターに乗せる。

ダメ押しとばかり「Category」には、REIとEIKUの代わりに杢代と大倉が参戦。一瞬の休みもない激しいダンスにガッツリと喰らいついて、今日限りの組み合わせとは思えないほど見事な一体感を生み出していたのは驚きだった。特に2日目の1部は両グループの衣装が親和性高かったため、一見しただけでは2グループの混成とは気づけないほど。また、2番でREIパートのキメを歌う杢代を背後から見守るHAYATOの親心たっぷりな表情も、ぜひチェックしてほしい。ちなみに今回のコラボに参加したEIKU、HAYATO、杢代、大倉の4人は、8月の開催が直前で中止になった<EBiDAN THE LIVE>のシャッフル企画“原因は僕にある。”と“TWO N' ONLY”でパフォーマンス予定だったメンバー。積み重ねてきたリハーサルの成果を存分に発揮し、リベンジを果たしてくれたのが嬉しい。

■MCタイムはリラックスした表情でトーク〜怒涛のエンディングへ!

ノンストップで贈られたステージは、ここでONE N' ONLY、原因は自分にある。、EBiDAN NEXT宣伝大使の3人が集まって、ようやくのMCタイムに。宣伝大使の咲太朗が「先輩とご一緒できたのが光栄。たくさん吸収できました」と語り、初日は吉澤がしどろもどろになって場内の笑いを誘う一方、NAOYAは「ライブを通して、げんじぶとも仲良くなれたし、ファン同士も絆が深まっていくのは良いこと。あと、ドボンでマッチングしたので絶好調でライブを終えました!」とハイテンションに挨拶。2日目の1部で大倉が「一体となって盛り上げられて嬉しい」と伝えれば、KENSHINは「音楽を通して一致団結できるのは『FAKE MOTION』ならでは。皆さん幸せですよね!」と呼びかけつつ、「我々が一番先輩でHAYATOがMCを仕切ってるのが変な感じ」と素直な感想を述べた。2部では杢代が「先輩と一緒にライブを創り上げられたのが新鮮で楽しかったです。この状況下でライブができて有り難い」と告げると、TETTAが「NOGと共にライブができたのが嬉しいでございます」と参加3グループの頭文字を繋げて、REIに「中途半端なDAIGOさんみたい」とツッコまれる一幕も。しかし、続けて「タカシくんと(森崎)ウィンくんのパートを兼任できたことがホントに光栄で、とても嬉しいです」とボーカリストとしてのプライドを覗かせ、会場から大きな拍手を受ける。事実「Say My Name」から「BEAT of ENERGY」、さらに「エンドゲーム」と3曲ブッ続けでメインボーカルを務め、衰え知らずな歌唱力を証明した彼は、歌唱部門でのMVPだったと言っても過言ではない。他にも「疾風迅雷」で北村匠海パートを担当した桜木など、敬愛する先輩の役目を受け持つことで、それぞれが単なるカバー以上の想いと熱をパフォーマンスに込めていたことは明らか。それを体感できたことこそ、今回のライブの最大の醍醐味だっただろう。

最後は16人の大所帯で「FAKE MOTION」を繰り出して、メインキャストで最年長のREIが最年少の桜木に絡みに行ったり、それぞれ別グループのメンバーと見つめ合い、肩を組んでカメラに微笑みかけたりと、新鮮な光景があちこちに。曲中の台詞は公演ごとに担当メンバーがチェンジして、初日は「負ける気がしねぇな」とカメラ目線でキメた吉澤に、HAYATOが「仲間の悲しみも背負うのが…チームだろ」と早口で発する本来の流れだったが、2日目はカオスだった。1部では大倉が「ひよってる奴いる? いねぇよな!」と先輩の北村匠海出演映画の名台詞を、REIは「ソルトにあらずんば人に非ず!」と平家を元ネタにした謙信ソルト電子工学院の台詞をアレンジ。2部では杢代が「NAOYAくん大好き!」と突然の告白でステージ上をどよめかせ、対してNAOYAが「杢代、俺も……ごめんなさい!」と手を合わせれば、ステージの去り際にTETTAが「NAOYAに振られたな! 俺と付き合おうぜ」と杢代にアピールするという、謎の“告白大会”が繰り広げられた。他にも毎公演、大きなハートを一緒に作っていたKENSHINと長野に、最終公演ではEIKUも交ざろうとする微笑ましい場面も。こうして笑顔満開のうちに、2日間の祭典は幕を閉じた。

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なお、HuluストアとBARON STREAM、ZAIKOでは9月15日より3公演のアーカイブ配信が行われる。

<FAKE MOTION LIVE 2021 AW>アーカイブ配信

アーカイブ視聴期間:2021年9月15日(水)18:00〜9月19日(日)23:59
アーカイブ配信チケット:価格 ¥3,500(税込) GoToイベント¥2,800(税込)
販売期間 9月19日(日)22:00まで
Huluストア、BARON STREAM、ZAIKOの3つのプラットフォームにて販売
詳細: https://www.fakemotion.jp/live/2021awlive/

<FAKE MOTION LIVE 2022(仮)>

2022年1月21日(金)、22日(土)東京・豊洲PITにて開催予定
※詳細は後日発表

(C)汐留ヱビス商店街 (C)FAKE MOTION 製作委員会

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