【俺の楽器・私の愛機】473「20年の時を越えて」

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【Gibson Les Paul Special】(東京都 Vulfpeck 39歳)


古い友人から譲り受けた年季の入った一本。約20年前、当時金のない大学生だった俺は彼の家でひたすらこのギターを弾いていた。憧れのGibsonを持っていた彼がうらやましかった。

月日は流れ、ふとそのギターの話しになった。そして我が家にそれを持ってきた。彼はずっと弾いていなかったようで、ケースを開けたらかなり熟成されていた。あの頃新品だったLes Paul Specialは輝きを失い、ピックアップは外れていて、ネックは反り、カビが生えていた。これやるよ、と言うので引き取った。

改めて見てみると、貫禄が出ている。ウェザーチェックが入り、木の色が濃くなっている。長い間ずっと外に出るのを待ちわびていたのだろう。修理調整し、弾ける状態にして音を出してみる。あの頃の音とは違い、深みのある音がでる。こいつはイイ…ピックアップはP90だと思っていたらP100だった。特にハーフトーンが素晴らしい。クリーンでもいいし、Big Muffでガッツリ歪ませるのもいい。

気が付くとあの頃のように、時を忘れて弾いていた。Hot Rod Deluxeにぶち込んで弾きまくる。すると妻と子供に「うるさい!」と言われ、しぶしぶ音量を下げた。20年の月日は重い。




   ◆   ◆   ◆

小説を読んでいるような気分になったぞ。主人公は本人のようで、実はLes Paul Special君ってやつ。ギター自体の生き様も、どういう人の手元に行って、そこでどういう人を巻き込んでどういう音色を奏でるかで、ギターの現役キャリアも様変わりするんですね。みんなハッピーで素敵な話です。(JMN統括編集長 烏丸)

★皆さんの楽器を紹介させてください

「俺の楽器・私の愛機」コーナーでは、皆さんご自慢の楽器を募集しています。BARKS楽器人編集部までガンガンお寄せください。編集部のコメントとともにご紹介させていただきますので、以下の要素をお待ちしております。

(1)投稿タイトル
 (例)必死にバイトしてやっと買った憧れのジャガー
 (例)絵を書いたら世界一かわいくなったカリンバ
(2)楽器名(ブランド・モデル名)
 (例)トラヴィス・ビーン TB-1000
 (例)自作タンバリン 手作り3号
(3)お名前 所在 年齢
 (例)練習嫌いさん 静岡県 21歳
 (例)山田太郎さん 北区赤羽市 X歳
(4)説明・自慢トーク
 ※文章量問いません。エピソード/こだわり/自慢ポイントなど、何でも構いません。パッションあふれる投稿をお待ちしております。
(5)写真
 ※最大5枚まで

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