ロジャー・テイラー「ステージで大演説始めるようになったら、フレディに怒られる」

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Photo by Denis O’Regan. (C) Queen Productions Ltd

ロジャー・テイラーが、クイーンが政治的な曲を作らなかった理由を説明した。フレディ・マーキュリーの意見を尊重することにしたという。

先週金曜日(10月1日)、新ソロ・アルバム『Outsider』をリリースしたロジャーは、『MusicRadar』のインタビューで、ソロ・アルバムとクイーンの作品との一番の違いについて、こう話した。「クイーンとこのアルバムの大きな違いは、僕が、いわゆる“ポリティカル・ソング”ってものをいくつか作ったとこだ。それは、バンドとしてはやらなかったことだ。意識的に選択していた。(クイーンを)始めてすぐ……、70年代は筋金入りのポリティカル・ソングでいっぱいだったが……、フレディはこう言ったんだ。“僕はそういうものに関わりたくない。僕は、世界中を周り、人々が楽しめる曲をプレイしたい。メッセージを伝えるためにやるんじゃない”ってね。僕は、今でもそれはいい見解だと思うよ。僕は、説教くさくはなりたくない」

「ロック・ミュージックと政治のどちらにも陥らない適度なバランスを取ってこられたならいいんだけど。自分が、ステージを闊歩し、世の中の問題について大演説するようにはならないことを願ってるよ。そんなことしたら、フレディは僕を許さないだろう」



ロジャーは、前作『Fun On Earth』(2013年)を発表した際にも、「クイーンの曲に政治的な意味合いはない。クイーンはエンターテイメントだ」と話していた。「でも個人になったときは、もっと自分のことや自分の意見について口にできる。シリアスじゃない曲、楽しい曲もあるよ。そして、不公平な世界やこの国の現状について歌った曲がある。この国は4年前、ひどい状態だった。1人の男の意見だよ。ある1人の男がどう思っているのか」

Ako Suzuki
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