ローランド、サンプラーの最新モデル『SP-404MKII』を11/19に発売

ローランドが、ビートメイキングやDJプレイのほか、舞台やテレビ・ラジオ放送の現場で効果音の再生機として多く使われているサンプラーの最新モデル『SP-404MKII』を11月19日に発売する。
ローランドが2005年に発売した「SP-404」は、ビートメイキングやライブ・パフォーマンスに便利なサンプラーとして高く評価。操作はパッドを押したりつまみを回すだけで、シンプルかつ直感的。内蔵された豊富なエフェクトを使って、リアルタイムで独特のサウンドを作り出せることで人気を集めた。また、演劇やコントなどの舞台、テレビ・ラジオ番組の現場では「ポン出し」と呼ばれ、効果音やBGMを再生する機器として広く活用されている。2009年発売の後継機種「SP-404SX」、海外専用モデル「SP-404A」を含めると、「SP-404シリーズ」はこれまでに10万台以上を販売するロングセラー製品だ。
今回発売する「SP-404MKII」は、特長はそのままに、ユーザーの意見や要望をふまえて操作性や機能、内蔵のサウンドやエフェクトをブラッシュアップした最新モデルとなっている。

ディスプレイには鮮やかな有機ELを採用。マルチカラーに光る操作パネル上のパッド(ボタン)は、押す強さを検知するベロシティ対応。16GBの内部ストレージを備え、起動やデータ読み込み時間が短くなったことで、よりスムーズで素早い作業が可能。最大同時発音数は32と従来機種の倍以上に増加し、パフォーマンスの幅が広がった。電源は、従来のACアダプターや電池に加えて、モバイル・バッテリーをUSBケーブルで接続して駆動させることも可能だ。

近年、特に「SP-404シリーズ」が多用されている音楽ジャンルの、「ローファイ・ヒップホップ」にマッチする新たなエフェクトを追加。また、ボーカルのサンプルを切り刻んで再構築することで特徴的なサウンドを作り出す「CHOP」をリアルタイムで行えるほか、サンプル編集機能が強化された。マイクに加えてエレキ・ギターを直接接続できるようになり、ギターの音やフレーズを取り込んで加工したり、再構築することも可能だ。
また、『SP-404MKII』では、本体の外観などさまざまなカスタマイズが、さらに簡単に行えるようになった。操作パネルに貼る「オーバーレイシート」を作成できるテンプレートをWEBサイトからダウンロードできるほか、起動時にディスプレイに表示されるロゴを好みに合わせて変更したり、スクリーンセーバーのタイプを選ぶこともできる。


音楽制作用の高品位なソフトウェア音源などを提供している、クラウド・ベースのプラットフォーム「Roland Cloud」では、専用エディター・アプリ「SP-404MKII App」(Mac/Windows対応)を無料でダウンロード可能。アプリを活用すれば、より緻密な音の波形編集や、本体のパッドへのサンプルの割り当て、MIDIファイルや「SP-404SX」「SP-404A」で作成したデータの取り込みを、スムーズに行うことができる。



製品情報
価格:オープン価格
発売日:2021年11月19日(金)
●主な仕様
外形寸法:177.5(幅)×275.8(奥行)×70.5(高さ)mm
質量:1.1kg(ACアダプターを除く)
電源:ACアダプター、USBバス電源(USB Type-Cポート、1.5A以上)
単3形ニッケル水素電池×6本(別売)
単3形アルカリ乾電池×6本(別売)
電池での連続使用可能時間 ニッケル水素電池=約3.5時間、アルカリ乾電池=約2.5時間
※電池の仕様や使用状態によって異なります。
この記事の関連情報
ローランド・サウンドを凝縮した小型電子楽器『AIRA Compact』3機種を発売
ローランド、歴史的なシンセサイザー「JUNO」が大幅に進化を遂げて登場
島村楽器とローランドが<コドモドラムコンテスト>を開催
ローランド、最高峰シンセのクオリティを軽量ボディに凝縮したシンセサイザー『FANTOM-0シリーズ』3モデルを3/25に発売
BOSS、カラー・タッチ・ディスプレイ採用のギター/ベース用マルチ・エフェクターを発売
ローランド、創業50年記念で数々の製品をタイムラインで振り返るコンテンツ公開
ローランド、デジタル管楽器「Aerophoneシリーズ」の新スタンダード・モデルを発売
ローランド、ビデオ・カメラやパソコンがなくても本格的な映像と高音質のライブ配信ができる『AeroCaster』発売
ローランド、シンセサイザー用の追加音色や拡張音源が使い放題のサブスクリプション・サービスを開始
