いい音爆音アワー vol.120「ナイス♪裏メロ特集」

いい音爆音アワー vol.120 「ナイス♪裏メロ特集」
2021年10月13日(水)@風知空知
コロナ禍のため、今年初めての「いい音爆音アワー」リアルイベントとなりました。「裏メロ」とは、主となるメロディの裏に流れるメロディのことを指しております。
主なるメロディは大体が歌のメロです。そのバッキングはふつう、コードや単純なリフやリズムもので、主メロをジャマしないように構築されるものですが、時には別のメロディが展開されることがありますね。それが「裏メロ」です。ハーモニーは主メロに寄り添ってるから別ですよ。
で、「裏メロ」も歌だとどちらが主旋律なのか分からなくなってしまいますから、たいていは楽器がそれを奏でていますね。それでも、耳が主メロと裏メロの両方に引っ張られて、ちょっと頭の中が分裂気味になって、それが気持ちよい、面白い、というのが、この「裏メロ」作戦の狙いだと思います。ポリリズムじゃなくて「ポリメロディ」とでも言えばいいんでしょうか。
ただし、どういう裏メロを持ってくると気持ちよいかよくないか、面白いかダサいか、は非常に微妙なサジ加減だと思うので、つくり手のセンスが問われるところですね。
ということで、私がこれはナイスだと思う、「裏メロ」のある曲、選んできました。どうぞ。
ふくおかとも彦 [いい音研究所]
セットリスト
- Boston「Don't Look Back」歌の裏でEギターが歌い上げる。主メロより裏メロのほうが断然目立っているケース。
- Bruce Springsteen「The Promised Land」プレスリーの死のショックとネヴァダの風景がこの曲を生んだそうな。
- Duran Duran「Save a Prayer」バンド名は映画「Barbarella」の登場人物から。
- Squeeze「The Truth」淡々とさり気ないフォークロックだけど、どことなく狂気も感じて気になる曲。
- Larsen-Feiten Band「Over」まさにこの時代の西海岸って音をしている、AORど真ん中♪
- PSY・S「Wondering Up and Down〜水のマージナル」今回唯一の、裏メロもボーカルというパターン。歌が交錯して目眩く世界へ♪
- UNICORN「大迷惑」壮大なサウンドと激烈なエナジーが詰め込まれた、デビュー3年目の1st シングル。
- 星野源「アイデア」目下、ポップ・マエストロNo.1。その名の通り、アイデア満載の飽きない曲。
- Electric Light Orchestra「Shine A Little Love(シャイン・ラブ)」時代に迎合しつつも、ストリングを活かした一味違う独特のサウンド。
- The Rolling Stones「Tumbling Dice(ダイスをころがせ)」追悼、Mr. チャーリー・ワッツ。そのバタバタしたドラミングがストーンズの要でした。
- Marvin Gaye & Tammi Terrell「Hold Me Oh My Darling」薄幸のシンガー、タミー・テレル。一瞬の輝きだったけど永遠に消えないでしょう。
- Arctic Monkeys「A Certain Romance」アルバム・タイトルは英国の小説家アラン・シリトーの「Saturday Night and Sunday Morning」から。
- Bruno Mars「Young Girls」今は順風満帆でも、モータウンと契約→1年でクビという苦い過去。
- Ed Sheeran「Galway Girl」アイリッシュ・バンド“Beoga”の曲が裏メロになっている、ケルトでポップな曲。
次回の爆音アワーは・・・

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