エルトン・ジョン「今でもときどき自己嫌悪に」

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Photo by Gregg Kemp

エルトン・ジョンが、過去の「奇矯で予測のつかない」言動を振り返り、現在の姿を踏まえつつ自己を分析した。

エルトンは英国の新聞『The Guardian』のインタビューで、こう話した。「僕は誰かに対して不親切だったわけじゃないし……、人々に酷いことをしているわけでもない。(過去の言動について)誇らしくは思っていない。どころか、ぞっとする。僕の言動はすごく奇矯で予測がつかなかった。いつ爆発してもおかしくないっていうのは、いまだ僕の中にある。僕は長年、それを何とかしようとしてきた。僕を救い出す術を知っている素晴らしい夫がいる」

「芸術家特有のものなんだと思う。アーティストはときに、これといった理由もなく自己破壊的になることがある。僕には、人生上手く行っていると思う日もあれば、この世は僕の敵だって目覚めるときもある。なぜか、それはわからない……。自己嫌悪だ。自己肯定じゃない。これは全て、子供のときに由来する。(子供のとき両親から体罰を受けていたのは)50年代とはそういうものだった。顔をひっぱたかれたり、さんざん叩かれたものだ。“お前のためだ”って。僕のためにはならなかった。僕は用心深く振舞うようになった」「人生から(過去を)振り払うことはできないんだと思う。僕は自分に対し嫌な感情を抱いている。ときどき、気が滅入る」



エルトンが「奇矯で予測のつかない」と表した過去の言動や、リハビリを受け、自身に向き合えるようになった経緯は、彼のバイオグラフィ映画『ロケットマン』(2019年)で描かれている。

エルトンは先週(10月22日)、様々なアーティストたちとコラボした楽曲を収めた新作『The Lockdown Sessions』を発表した。

Ako Suzuki
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