【今さら聞けない楽器のア・ソ・コ】お題「撥(ばち)」
“楽器”と一口に言っても、多種多様さまざまな部品から構成されているのはご存知の通り。え、そんなの当たり前じゃない?的なものから、和楽器のマニアなところまで、今さら人には聞けない“楽器のア・ソ・コ”、ご紹介します。第23回のお題は「撥(ばち)」です。
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三味線の糸(弦)を弾いて音を出すための道具。ギターにおけるピックのような役割を果たす。
しゃもじのような形状をしており、先端の左右に尖った部分を撥先、持ち手側の四角い部分を才尻、扇状に広がっていく部分をひらき、そしてひらきと才尻の中間部分をにぎりと呼ぶ。撥先を糸に充てることで音を出す。
木製、プラスチック、べっ甲、象牙などさまざまな材質の撥があり、それぞれに音色が異なる。津軽三味線ではべっ甲が好まれるなど、演奏する音楽や三味線の種類によって使い分けられる傾向がある。また、大きさや重さもさまざまなものがあり、演奏者の好みに合わせて選ぶことが可能。
文:竹内伸一
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