新浜レオン、初のコットンクラブ単独コンサート開催「今年も最後の最後まで突っ走ります」

新浜レオンが10月30日(土)、東京・COTTON CLUBにて＜LEON NIIHAMA Premium Concert 2021 〜Leonessa〜＞と題したコンサートを開催した。コットンクラブでの単独公演は自身初となる。

◆新浜レオン 画像

ジャジーな音色に合わせて上下ダークグリーンの衣装で登場した新浜は、スタンドマイクを手に「さあ、行こう！」とシャウト。生バンドのビートが心地いい「ダメ ダメ…」から始まったコンサートは、いつも以上にエネルギッシュで、それでいてクールな印象だ。続くデビューシングルのカップリング曲「心奪って」は、ドラマチックなイントロが印象的なバラード。デビュー時のフレッシュな歌声は3年目を迎えた今、大きく進化し、一気に観客をバラードの世界に引き込んでいった。


「皆様、ようこそお越しくださいました。本日はここコットンクラブという大変光栄な場所で歌を届けられる本当に幸せな気持ちと、皆様への心からの感謝の気持ちを込めて、時間の許す限り心を込めてお届けてしていきたいと思います」──新浜レオン

こう挨拶をして深々と頭を下げた新浜。その後、続いたのは「甘い生活」「セクシー・ユー(モンロー・ウォーク) 」「ギャランドゥ」 の3曲だ。新浜がデビュー当時から憧れている新御三家の代表曲をメドレーで披露していく。「甘い生活」は伸びやかに切なく、「セクシー・ユー(モンロー・ウォーク) 」は間奏のフリもキメて、TV披露で好評を得た西城秀樹さんの名曲「ギャランドゥ」からは「大好きで、西城秀樹さんの映像は何度も何度も観ました」と本人が語った通り、曲を愛する気持ちが溢れ出ていた。

次に披露されたのは、ピアノ弾き語りによる「I LOVE YOU」。昨年末から練習を始めたばかりとは思えないしっかりしたピアノの音色に新浜の甘い歌声が重なり、時に切ないフレーズが会場を感動で包み込んでいった。「ファンの皆さんにより喜んでいただけるように、常に色々なことにチャレンジしていきたい」と語った新浜が次に披露したのは、ギター弾き語りによる「つぐない」だ。途中からはピアノの音色も加わり、ドラマチックな世界観に観客は酔いしれた。

今年は初のブルーノートにライブゲストとしての出演も経験した新浜。続く楽曲はその際に「人生初のチャレンジ」と語っていた英語詞曲だった。そして披露されたのは「Arthur’s Theme」「SUKIYAKI」(2部は「Stand by Me」)といった2曲。「何度も発音指導を受け、取り組んできた」と語る世界的名曲たちの歌唱がコットンクラブの雰囲気にふさわしく軽やか。その後は一気に、2ndシングルのカップリング曲「佐原の町並み」、尾崎紀世彦の「また逢う日まで」、2ndシングル「君を求めて」、そしてデビューシングル「離さない 離さない」と畳み掛け、パワフルな本編ステージが、あっという間に終了した。

アンコールで再び登場した新浜は、一言一言噛みしめるように力強くこう語った。

「デビュー3年目、もう11月になります。今年も最後までできることを。今できる100%を大切に、最後の最後まで突っ走っていきたいと思います。改めて、日頃支えてくださる全ての方々に心からの御礼を申し上げます。本当に皆さん、いつもありがとうございます。うまいことは言えないですが、僕は目標と夢に向かって、どんなことがあってもどんなことがあっても曲げずにまっすぐに前だけを向いて、走っていきたいと思います。これからもよろしくお願いします。これがまたスタート、未来を向いて頑張っていきます」──新浜レオン

その姿からは強い信念が伝わり、努力する人の力強さ、美しさを感じさせ、会場は大きな感動に包まれていった。最後の一曲として選ばれた曲は『月間 USEN HIT 演歌/歌謡曲ランキング』2ヶ月連続1位を獲得し、『日本作曲家協会音楽祭・2021』奨励賞を受賞した最新シングル「さよならを決めたのなら」だ。明るく元気な新浜のイメージから一転、世界観に深く入り込んだバラード曲歌唱は感情がほとばしり、時に激しく時に切ないその歌声に、涙するファンの姿もあった。

「コンサートタイトルの“Leonessa”は、イタリア語でライオンの女性名詞。今日の主役は僕ではなく、いつも応援してくださる皆さんです、という気持ちを込めてこのタイトルにしました」──新浜レオン

と語っていた通り、最初から最後までファンファーストな新浜レオンの魅力と想いが詰め込まれたコンサートだった。新浜レオンは11月6日(土)、大分ハーモニーランドでのイベント出演も決定している。