【インタビュー】AKI、「EVERY .LIVE」で開拓したライブ配信の魅力「一緒に戦う仲間がいっぱい増えていく」

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──話を戻しまして、AKIさんがライバーの活動で魅力を感じているところはどんな部分ですか?

AKI:人と出会うツールというのはみなさんよく言うと思うんですけど、僕の枠はちょっと特殊というか。ライバーって基本的には“リスナー”さんと呼ばれる人達に応援していただくことが大半だと思うんですけど、僕の場合は、同じライバーが集まってくるんですよ。だから、そういうライバー仲間がいっぱいできて、同じ志を持ったような人達が集まれるという点では、すごくいいかなと多いますね。自分としても、一緒に戦う仲間がいっぱい増えていくツールだなと思っています。

──なぜ同業の人が集まるようになったんでしょうね。

AKI:なんでですかね?(笑) 確かに嬉しいことではあるんですよ。リスナーさんに受け入れられることはもちろんですけど、実際にやっている側の人達に慕ってもらえるのはすごく光栄なんですが、なぜかはわからないです。自分としては、自分がおもしろいと思っているコンテンツを出しているだけなので。

──ミュージシャンに評価されるミュージシャンのことを“ミュージシャンズ・ミュージシャン”と言いますけど、それで言うならば、ライバーズ・ライバーみたいな。

AKI:その感じかもしれないですね。(ミュージシャンズ・ミュージシャンと同じく)玄人ウケしかしないっていう(笑)。アシッドジャズですよ。全然世間に受け入れられないけど、知っている人は知っているっていう。でも、フォロワーの数も全然少ないんですけど、そういうふうに応援していただいて、こういう場に出させていただいているということは、それなりに需要はあるのかなと思ってます。

──同業者に見られることがプレッシャーになったりしません?

AKI:そこにプレッシャーを感じるというよりは、今ここにいる人達をいかに笑わせるということにただ集中している感じですね。今はこの人が話の中心にいて、ここから何をどう動かしていけばどういう流れになるかっていう広い視野で物事を見ているので、それ以外は頭の中で考えられないです。

──いわゆる回し役というか。

AKI:そうです。どちらかというと、話の中心にいるのは僕よりもリスナーなので、僕はMCをしているだけなんですよ。だから、自分を発信している感じでもないんですよね。ただ、コンテンツとしては音楽を伝えたいので、歌ったり、夜中に垂れ流しでDJ配信したりとかもしてますけど。

──あくまでも自分は場所を作る側に徹するというか。

AKI:まあ、そうなんですけど……いや、売れたいんすけどね! 玄人ウケとかじゃなくて! 売れたいっすよ! 僕は!

──決してそこに満足しているわけではないと(笑)。

AKI:はい! 売れたいです! マジで!

──でも、AKIさんが思う“売れている”という状況って?

AKI:リスナーもライバーも立場関係なく楽しめるライブ配信をして、そこに人がすごく集まっているという状況が、僕が思う“売れている”ですかね。それが結果として、ダイヤとか数字に繋がっていくという。そういう状況を作っていけるのが、今のEVERY .LIVEかなと思っています。可能性をすごく秘めたアプリケーションだと思っているので、ここからいろんな仲間達と一緒にそういう世界を作っていけたらいいなと思ってますね。

──ちなみに、AKIさんが配信中にこれは絶対にやらないと決めていることはありますか?

AKI:コラボ配信ですね。別に全然悪いことではないと思うんですよ。でも、僕としては、コラボ配信自体はあまり意味があるものではないんじゃないかなって。結局、リスナーに集中できない環境になっちゃうんですよね。コラボしている同士がトークして、リスナーが放置されちゃうから、コメントが拾えなかったり、そこで寂しい思いをしてしまう人もいると思うので。であれば、ソロで向き合っておもしろいことをしていたほうがいいんじゃないかなって。珍しい人とたまにやるとかはおもしろいかもしれないですけど。

──でも、ライバーズ・ライバーであれば、コラボしようよと言ったら動いてくれる方も多いと思うんですけど。

AKI:実際に動いてくれる人もいらっしゃると思うんですけど、それをやるぐらいなら……今、EVERY .LIVEのライバーを集めてイベントをやろうと思っているんですよ。コラボ配信をするよりは、そういう場を設けていったほうがいいのかなって。

──何か一緒にをやるのであれば、リアルな場所でやったほうがいいんじゃないかと。

AKI:そうですね。リアルな場所で知ってほしいという思いもあるんですよ。画面の中じゃわからないものって、やっぱりいっぱいあるので。オンラインライブよりも生のライブのほうがいいっていうのと同じで、それを知ってほしいなって。

──実際にリアルイベントに向けていろいろ動いているんですか?

AKI:動いてます。ワクチンの摂取率とか、その辺りの状況を鑑みてですけど、来年1月にイベントを組む予定ではいますね。ファッションショーや音楽だけじゃなくて、何か特技を持った人達がエンタメを披露できるステージとか、クリエイターライバーが自分の作ったものを売れるブースとか、そういうのを一挙にまとめたものをやりたいなって。

──ライブイベントというよりはフェスの方向ですね。

AKI:そうですね。こういうご時世なので、どうなるかというところもあるんですけど。でも、早く発表しないと、みなさんも予定を空けられないと思うので。あと、EVERY .LIVEとどう連動させるかというのも考えている段階ではあるんですよ。


──「リアルイベントをやりました」だけでなく、その一歩先も考えながら。

AKI:そうです。連動できないと意味がないので。アプリケーション自体を盛り上げつつ、かつイベントにどうフィードバックできるかっていう道を作るために、どうしようかなというところです。

──まず目標のひとつとしてあるのは、リアルイベントを開催することだと。

AKI:そこは近い目標としてありますね。

──社会貢献やチャリティ活動もしていきたいというお話もありましたが、それ以外でもしてみたいことはありますか?

AKI:ライバーとしては、みんなで協力して、EVERY .LIVEを競合他社と並ぶところまで持っていけたらいいなと思っています。ただ、いろいろと乱立しているので厳しい状況ではあるんですよね。だから、どちらかというと、そういったプラットフォームの垣根を超えられるアプリケーションを目指すべきなんじゃないかなって思っているんですけど。

──というと?

AKI:アプリケーションって、スマホのひとつ隣をタップするだけで、いろんなところに出入りできるじゃないですか。そのハブ的な位置付けにならないかなって思ってるんですよね。そうすることでリスナーさんを共有することができるし。そこは運営さんが作っていくことではあるんですけど、僕らが人間関係で作っていける部分もあるし、EVERY .LIVEさんも普通のことをなかなかしようとしないヴィジョンを持っていらっしゃるんですよ。ひと工夫、ふた工夫したものをアウトプットしていくアプリケーションなので、ちょっと変わった路線、特殊なアプリケーションになればいいなっていうのは、ライバーとして思っています。

──音楽面での目標というと?

AKI:やっぱり自分の名前でもっと楽曲提供をしていくことですね。所属している作家事務所が東京にあって、名だたる方々の案件がいろいろ入ってくるんですけど、そこのコンペを勝ち抜きたいです。まだまだ曲を作っていきたいですし、有名な方々に楽曲提供させていただけるような環境を作っていくのが、僕が音楽をやっていく上での目標でもあるので。そういったすべてのことをチャリティと絡めていけたらいいなと思っています。

──ひとつひとつの目標であり目的が、すごくはっきりしてますね。

AKI:やっぱり自分の目標がハッキリしていないと、何かをしようと思ったときに、誰も付いてこれないんですよね。目標がふわっとしている人ってやっぱり多いんですよ。僕ももともとはそっち側の人間だったんですけど、それじゃダメだなと思って。たとえば、仲間と一緒に何か大きな壁を超えていくために必要になってくるものって、信じる力だと思うんですよ。

──相手を信じることであったり、自分を信じてもらうことだったり。

AKI:要はそれって、その人の器が試されるんですよね。それを培えるのがライバーの活動だと思っているんです。自分の器を大きくしていくためにも、人間性を高めていくためにも、自分自身の目標がしっかりしていないと。もしも仲間がブレたときに、そこは間違っているよって指摘していけるように自分がしっかりしていないと、誰も付いてこないので。だから、なるべく具体的に、どういうマイルストーンを置いて進んでいくのかということは考えてます。

──AKIさんのヴィジョンがはっきりしているから、AKIさんのところには他のライバーさんが集まるのかもしれないですね。

AKI:ああ……そういうことなんですかね。ありがたいですけどね。

──最後に、読んでいる方に伝えたいことはありますか?

AKI:EVERY .LIVEはまだ発展途上で、これからみんなで作っていけるアプリケーションだから、誰もがこの場所に来ることができるんですよ。たとえば、“あの人にはめちゃくちゃお金持ちのギフターがいるから、あの人が参加したイベントには行かない”ではなく、そこと十分に戦っていける可能性がまだあるアプリケーションなので。戦える要素、チャレンジしていける要素が、EVERY .LIVEにはあると思っています。

取材・文◎山口哲生
撮影◎TOYO

■EVERY .LIVEとは

今必要なこと
楽しく過ごせること
みんなにいいことを考えます。

EVERY .LIVEは全てをEVERYONEで考えます。
みんなを中心に今必要なことこれからも楽しく過ごせる日常のために
ライブ配信で出来る全てのアクションをみんなのために考えて行きます。
「みんなにいいこと= Good for Everyone」
EVERY .LIVEのビジョンです。

■ダウンロード
アプリ名 :EVERY .LIVE(エブリィライブ)ー ライブ配信アプリ
アプリ本体:無料
※一部有料アイテムがあります。
対応端末 : iPhone/Android版
提供場所 :



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